作品紹介
公開年月 | 2018/08/17 |
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ジャンル | アクション/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ピーター・バーグ |
脚本 | リー・カーペンター |
製作 | ピーター・バーグ、マーク・ウォールバーグ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
政情不安定な東南アジアのとある国、CIAのトップエージェントであるジェームズ・シルバ率いる精鋭特殊部隊「オーバーウォッチ」が米国大使館に集まっていた。
任務は盗まれた危険な核物質の行方を知る唯一の重要参考人を亡命させる事である。
しかし、空港までの22マイルには亡命阻止を狙う敵が待ち構え、刺客に囲まれた中で究極の護送作戦が始まるのだった。
登場人物&出演者
・ジェームズ・シルバ(演:マーク・ウォールバーグ)
主人公。CIA分析官。精鋭特殊部隊「オーバーウォッチ」を率いる。三度の離婚を経験。
マーク・ウォールバーグは近年の出演作に『ゲティ家の身代金』、『パパVS新しいパパ2』などがあります。
右手首に輪ゴムをつけていて、精神を落ち着かせる為に弾くのがクセになっている。
作戦を第一に考えていて、リーをアメリカへ亡命させるには自分のチームしかないと主張。
リーを亡命させる為の作戦で地上部隊の指揮を執るが、罠にハメられた事を最後に気付いた。
最後は一人だけ生き残り、チームを崩壊させたリーとロシア諜報機関に対して復讐を誓う。
・リー・ノア(演:イコ・ウワイス)
小国インドカーの警察官で戦術班に属していた。消えたセシウムの居場所を知っている。
イコ・ウワイスは代表作に『ザ・レイド』シリーズ、『スカイライン/奪還』などがあります。
追い詰められた存在で、アメリカ大使館にセシウムの在処を教える事を条件に亡命を希望。
検査を受けていた時に二人の刺客に襲われるが、自力で倒し、己の立場の危険さを示した。
自分を亡命させる為に移送される中、孤立無援になったアリスを助けるべく協力をした。
最後は飛行機に乗ると、正体を暴いて、アリスを殺害してオーバーウォッチを崩壊させた。
・アリス・カー(演:ローレン・コーハン)
精鋭特殊部隊「オーバーウォッチ」のメンバー。離婚調停中で私生活を仕事に持ち込む。
ローレン・コーハンは代表作に『デス・レース2』、『バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生』などがあります。
作戦中は心拍すら変えないほど冷徹な性格を持つが、娘の親権を奪われてイライラしている。
仕事に私情を持ち込んで何度もジェームズから注意されるが、それでも辞められずにいる。
リーを亡命させる為の作戦に参加し、追い詰められながらもなんとか刺客たちを倒した。
最後は飛行機で亡命するも、リーが正体を暴いて暴れ出し、抵抗するも敵わず殺害された。
・サム・スノウ(演:ロンダ・ラウジー)
精鋭特殊部隊「オーバーウォッチ」のメンバー。肉弾戦に優れ、住基の扱いに長けている。
ロンダ・ラウジーは代表作に『エクスペンダブルズ3/ワールドミッション』、『ワイルド・スピード/SKY MISSION』などがあります。
同じ女性であるアリスの離婚問題を心配するが、あくまで表面的で深くは首を突っ込まず。
ネットワークからサポートするチームに対して厳しい態度で、彼らを小バカにしている。
リーを亡命させる為の作戦に参加して、彼が乗る車の後ろに付いたが爆破されて瀕死状態に。
最後は作戦をこれ以上続けられないと悟り、やって来た敵相手に手榴弾で自爆を果たした。
・ウィリアム・ダグラス三世(演:カルロ・アルバン)
精鋭特殊部隊「オーバーウォッチ」のメンバー。無精ヒゲと長い髪を束ねた姿が特徴的。
カルロ・アルバンは代表作に『21グラム』、『ローラーガールズ・ダイアリー』があります。
ジェームズが信頼するメンバーであり、機嫌が悪い時に毎度のようにレベルを質問する。
サムが誕生日でケーキすら許さない態度を示す中、気を使ってカップケーキを差し入れた。
リーを亡命させる為の作戦に参加して、彼を移送する車に乗るも襲撃されて別の車を探した。
最後は襲撃により両脚を負傷し、ジェームズたちを逃す為に残るもアクセルに射殺された。
・ジェームズ・ビショップ(演:ジョン・マルコヴィッチ)
精鋭特殊部隊「オーバーウォッチ」の作戦を指揮する。地上チームとは別の場所にいる。
ジョン・マルコヴィッチは近年の出演作に『100イヤーズ』、『ベルベット・バズソー/血塗られたギャラリー』などがあります。
独自のネットワークを使って地上チームに情報を送り、作戦がスムーズに進むように努める。
以前にジェームズからスニーカーを推奨され、リーの亡命作戦には躊躇わず履いていた。
リーを亡命させる為の作戦で指揮を執り、地上部隊のジェームズたちを誘導していく。
最後はロシアの権力者に居場所がバレてしまい、彼らのチームによって射殺されてしまう。
・アクセル(演:サム・メディナ)
小国インドカーの保安局長。保安局の特殊部隊で亡命を希望するリーの上官に当たる人物。
サム・メディナは代表作に『アンリミテッド』、『エンド・オブ・ホワイトハウス』がある。
リーを亡命させようとするアメリカ大使館にやって来ると、彼の身柄を引き渡すように主張。
ジェームズたちにリーこそ彼らに破滅をもたらすと主張するが、逆に罵声を浴びせられる。
徹底的な敵対を表明するジェームズたちに政府の力を使い、遠慮なく街中で襲撃を指示する。
最後は空港に向かうジェームズたちに立ちはだかるが、無人機のミサイルで木っ端微塵に。
・アレクサンダー(演:ニコライ・ニコラエフ)
ロシア諜報機関の将官。ヴェラの部下で、ずっと「オーバーウォッチ」を監視していた。
ニコライ・ニコラエフは代表作に『ザ・パシフィック』、『Camp』などがあります。
オーバーウォッチに殺された息子の復讐を遂げたいヴェラに従い、リーを使っていた。
正体が掴めなかったオーバーウォッチを地道な情報獲得とリーの存在でなんとか掴んだ。
最後はヴェラの命令でロシアの地上部隊をオーバーウォッチの本部に突入させ射殺を命令。
・ヴェラ(演:ナターシャ・グブスカヤ)
ロシア諜報機関の高官。モスクワからずっと「オーバーウォッチ」の動向を監視する。
ナターシャ・グブスカヤは代表作に『Mike Boy』、『The Russian Bride』などがあります。
部下であるアレクサンダーに細かい報告を聞き、リーの亡命作戦を進めていると知る。
実はオーバーウォッチが殺害したロシアのスパイに息子がいて、彼らに復讐を決めていた。
最後はアレクサンダーのおかげで作戦本部が判明し、命令してビショップを射殺させた。
感想
個人的な評価
本作は東南アジアを舞台に活躍するCIA軍事機関「グラウンド・ブランチ」に所属する工作員たちの戦いを描いた作品です。
『コップランド』や『コラテラル』などで知られる俳優のピーター・バーグが監督と製作を務めています。
実在するチームを描いていますが、当然ながら本作はフィクションとなっています。
決められた距離でターゲットを移送する作品は多く、本作は派手なアクションを期待した。
しかし、実際に鑑賞するとスパイが絡むスッキリしない展開であり、主人公がすでに起きた出来事として語っています。
主人公が語る時点で彼は無事であって、何が起きても決して死ぬ事はないと分かってしまう。
こういう作品には主人公がどうなるのか気になるポイントが必要で、彼が過去として振り返っている時点でネタバレになっている。
本作にはイコ・ウワイスやロンダ・ラウジーと肉弾戦が得意な役者が出ていて、彼らのアクションシーンには期待しました。
ですが、あまりにも演出が下手すぎて、彼らの良さを完全に殺してしまっていました。
特にカット割りを細かくした演出は最悪であり、せっかくの格闘シーンも何が起きているのか分からないぐらい改悪していました。
ラストで大どんでん返しをしているけど、そこまで衝撃を受けないし、そもそも主人公がほとんど無傷でチームが全滅という点もスッキリしません。
それで最後は負け惜しみのように復讐を誓うけど、残念ながら続編にするほど面白い作品じゃないと思います。
何より本作独自のスタイルもほぼなくて、どこかで見たようなシーンがあって、それを更に見づらくした演出も最悪でした。
あとは主人公がずっとイライラしているのは分かるが、他の登場人物もイライラしていて、落ち着くような事がなく、抑揚をつけるべきでした。
仮にもオーバーウォッチというチームはプロなのに、私情を持ち込みまくってエピソードを広げようとして失敗していると感じた。
本作は三重スパイで主人公たちがハメられるが、これは『ミッション・インポッシブル』と比べると雑すぎるストーリーと魅力のないキャラクターで大きく劣っていました。