作品紹介
公開年月 | 2011/10/14 |
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ジャンル | SF/ホラー |
原作 | ジョン・W・キャンベル・Jr 『影が行く』 |
監督 | マティス・ヴァン・ヘイニンゲン・ジュニア |
脚本 | エリック・ハイセラー |
製作 | エリック・ニューマン、マーク・エイブラハム |
製作国 | アメリカ、カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
考古生物学者のケイトは氷の中に発見された太古の昔に死んだ生命体の調査をするべく、南極大陸にあるノルウェー観測隊の基地にやって来る。
しかし、生命体は生きていて調査の際に物体は逃げ出し、生物の体内に侵入して細胞と同化して人間同士を争わせるように仕向ける。
ケイトと12人の観測隊員は南極の基地で人間から“それ”に変形する恐怖と戦いながら生き残ろうとするのだった。
登場人物&出演者
・ケイト(演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド)
主人公。古生物学者。友人のアダムからハルヴァーソン博士を紹介され、南極へ行く事に。
メアリー・エリザベス・ウィンステッドは代表作に『ファイナル・デッドコースター』、『ダイ・ハード4.0』などがあります。
ハルヴァーソン博士が掘り出した地球外生命体を検査しようとするが、危険だと忠告した。
物体Xを調べると複製する能力を持っていると知り、仲間の誰かが入れ替わっていると警告。
人間と物体Xの見分け方を歯の詰め物で敢行し、その場を仕切って安全策を取ろうとする。
最後は物体Xとなったハルヴァーソンを倒し、入れ替わったカーターも殺して呆然とした。
・カーター(演:ジョエル・エドガートン)
ヘリの副操縦士。ケイトがアメリカ人だと知って、バスケチームの状況を聞いていた。
ジョエル・エドガートンは代表作に『キング・アーサー』、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』などがあります。
世紀の大発見に祝っていたが、物体Xが飛び出して仲間を食うと、焼いてなんとか殺した。
調子の悪い隊員を送るが、変異した隊員が暴走してヘリが救出困難な場所に墜落してしまう。
ジェイムソンと協力してなんとか基地に帰るが、物体Xだと疑われて二人とも監禁される。
最後はすでに入れ替わっているとケイトに見抜かれ、容赦なく火炎放射器で焼き殺された。
・フィンチ(演:エリック・クリスチャン・オルセン)
ハルヴァーソン博士の助手。ケイトの友人で博士を紹介して一緒に南極へ行く事になる。
エリック・クリスチャン・オルセンは代表作に『セルラー』、『イーグル・アイ』がある。
世紀の大発見に祝っていたが、物体Xを逃げ出すと他のみんなと一緒に探しに出た。
ハルヴァーソン博士に従って焼かれた物体Xを調べると、細胞を複製している事を知った。
血液テストで人間と物体Xが見分けられると分かり、作業していたが燃やされてしまう。
最後はエルバルトが物体Xだと分かり、襲われて同化し他の者を襲うもケイトに燃やされた。
・ジェイムソン(演:アドウェール・アキノエ=アグバエ)
ヘリの操縦士。ケイトに話しかけていたカーターを止めるが、結局は話しを聞く事になる。
アドウェール・アキノエ=アグバエは代表作に『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』、『ボーン・アイデンティティ』などがあります。
ハルヴァーソンの目的である物体Xが入った氷の塊を触ると、突然飛び出して逃げ出した。
調子の悪い隊員をヘリで送ろうとしたが、もう一人が変異したせいで墜落してしまう。
カーターと協力して雪山をなんとか自力で脱出して、命からがら一緒に基地へたどり着いた。
最後は疑われて命の危険を感じて発砲し、隊長が物体Xだと分かり、攻撃を食らって死亡。
・エドバルト(演:トロンド・エスペン・サイム)
ノルウェー観測基地の隊長。ハルヴァーソン博士とは友人で世紀の大発見を知らせた。
トロンド・エスペン・サイムは代表作に『
地球外生命体が閉じ込められた氷を持ち帰り、ハルヴァーソン博士にすべて一任していた。
調子の悪いを運び墜落したヘリを止めたケイトに理由を聞き、物体Xが乗っていると聞く。
ジェイムソンにより仲間が撃たれ、その様子を見ようと火炎放射器が爆発して気絶した。
最後はアダムと同化し、ハルヴァーソン博士を襲うが、結局はカーターに焼き殺された。
・ラーシュ(演:ヨルゲン・ラングヘーレ)
ノルウェー観測基地の隊員。他の隊員と違ってノルウェー語しか話せない無骨な男。
ヨルゲン・ラングヘーレは代表作に『アーン/鋼の騎士団』、『パイオニア』があります。
ケイトたちとともに来る時は寝てイビキをかき、アダムに同じ人間だと思えないと言われる。
世紀の大発見にみんなと一緒に祝っていたが、物体Xが逃げ出してすぐに探す事になる。
隊員の一人が物体Xでケイトを襲い、火炎放射器を背負って駆けつけて焼却した。
最後はカーターたちに襲われるも生きていて、基地から逃げた犬に扮した物体Xを追撃した。
・ハルヴァーソン博士(演:ウルリク・トムセン)
友人のチームが南極で宇宙船を発見し、そこで氷に閉じ込められた生存者を基地に持ち帰る。
ウルリク・トムセンは代表作に『マーサの幸せレシピ』、『ザ・バンク/墜ちた巨像』がある。
早速とサンプルを取って調べようとしたが、何が起きるのか分からないケイトに止められる。
世紀の大発見に祝っていたが、物体Xが逃げ出して、捕まえるべくみんなに注意をした。
物体Xとなったエドバルトに襲われ、自身も変異して雪上車を使って宇宙船に向かう。
最後はやって来たケイトとカーターによって阻止され、手榴弾により体が爆発四散した。
感想
個人的な評価
本作は1982年に公開された『遊星からの物体X』の前日譚を描いた作品となります。
当初はギレルモ・デル・トロが監督を務める予定だったが、何度も頓挫と延期を繰り返してようやく公開されています。
監督を務めたマティス・ヴァン・ヘイニンゲン・ジュニアはオランダのCMディレクターで、本作が長編映画デビュー作となります。
本作は前日譚という位置づけであり、1982年の作品と整合性を保つ為に演出も意識している。
何より本作はジョン・カーペンター監督版を意識していて、整合性もそうだが、場面についても似たような演出をしています。
あくまで本作はジョン・カーペンター監督版があってこそ意味が出るので、決してオリジナリティは高くないです。
ジョン・カーペンター監督版ではアニマトロニクスによる造形がインパクト大で、あの生々しさはCGでは表現できません。
しかし、本作は残念ながらCGを使っている為に、動きは滑らかでも、気持ち悪さが一切なくなってしまっている。
アニマトロニクスの動きはぎこちないが、同時に不気味さを漂わせていて、ジョン・カーペンター監督版では絶大な効果を出していました。
結局、本作は二番煎じというイメージが強く、肝心のクリーチャーも動きが滑らかになったせいで逆に不気味さがなくなってしまった。
やはり、ジョン・カーペンター監督はスゴイ人だと改めて思わせる本作の出来だったと思う。