スリープレス・ナイト RE-2841

作品紹介

公開年月  2017/01/13
ジャンル  サスペンス/アクション
原作  フレデリック・シャルダン 『スリープレス・ナイト』(リメイク)
監督  バラン・ボー・オダー
脚本  アンドレア・バーロフ
製作  ロイ・リー、アダム・ストーン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

殺人課の刑事ヴィンセント・ダウンズは、相棒とともにカジノ王ルビーノから大量のコカインを強奪する事に成功する。
しかし、内務調査官のブライアントに疑いの目を向けられ、ルビーノには最愛の息子トーマスを人質に取られてしまう。
コカインの返却を迫られたダウンズは、ルビーノが待つカジノへと単身で向かうのだった。

登場人物&出演者

ヴィンセント・ダウンズ(演:ジェイミー・フォックス)
主人公。警部補。相棒であるショーンとともにギャングからコカインを25キロを奪った。
ジェイミー・フォックスは近年の出演作に『ベイビー・ドライバー』、『ANNIE/アニー』などがあります。
トーマスを送り迎えした時にルビーノの部下に襲撃され、ケガを負い息子が誘拐される。
取引の為にコカインをルビーノの元に持ってくるが、追跡したジェニファーが邪魔をする。
トーマスの為に任務を放棄するような暴走をして、ノヴァクやジェニファーから逃げる。
最後はノヴァクに重傷を負わされるが、ジェニファーに真実を伝えてデニソンを逮捕させた。

ジェニファー・ブライアント(演:ミシェル・モナハン)
内務調査官。カウンセラーから仕事を止められていたが、麻薬事件の捜査を続行する事に。
ミシェル・モナハンは代表作に『イーグル・アイ』、『ピクセル』などがあります。
25キロのコカインがなくなったのはヴィンセントだと疑い、彼について調べる事になる。
カジノでヴィンセントがクロだと判明して、コカインを見つけて別の場所に隠した。
一度はヴィンセントに遭遇して逮捕しようとするが、彼は無実の可能性があると考える。
最後はデニソンが裏切り者だと知り、撃たれるもなんとか生き延びて彼を逮捕した。

トーマス(演:オクタヴィアス・J・ジョンソン)
ヴィンセントの息子。長らく家を空けていたヴィンセントとは仲が悪化している。
オクタヴィアス・J・ジョンソンは代表作に『Coldwater』、『ヘルウィーク』があります。
ヴィンセントが送り迎えした時、ノヴァクの部下に襲撃されて連れ去られてしまう。
コカインを取り戻したノヴァクたちが立ち去り、それを確認したルビーノの解放される。
ブツが偽物だと知って戻ったノヴァクにルビーノが脅され、再び追われて捕まった。
最後はルビーノに泳がされるもヴィンセントに助け出されて、親子の絆を取り戻した。

ディナ(演:ガブリエル・ユニオン)
ヴィンセントの元妻。病院に勤めている。交際している男と婚約するとヴィンセントに話す。
ガブリエル・ユニオンは代表作に『ブラック・ダイヤモンド』、『トップ・ファイブ』などがあります。
トーマスを送り迎えしていたヴィンセントに状況を確かめるが、誘拐された事を聞かされず。
その後、何度か電話するもヴィンセントがウソをついている理解し、カジノへやって来る。
ヴィンセントとトーマスがノヴァクの部下に追いつめられるが、タイミング良く助ける。
最後は撃たれたヴィンセントを病院に運び、応急処置をして無事に一命を取り留めた。

・ショーン・キャス(演:ティップ・“T.I.”・ハリス)
ヴィンセントの相棒。ギャングから25キロのコカインを横取りする計画を持ちかけていた。
ティップ・“T.I.”・ハリスは代表作に『アメリカン・ギャングスター』、『アントマン』などがあります。
当初はルビーノのヤクで簡単な仕事だと思っていたが、ノヴァクのモノだと知って驚愕する。
実は汚職警官としてヴィンセントはずっと監視されていて、薄々勘づいていたという。
トーマスが危ないと知って協力するが、ノヴァクの部下に撃たれて瀕死状態となる。
最後は駆けつけたデニソンが黒幕だとヴィンセントに知られず、口封じに窒息死させた。

ダグ・デニソン(演:デヴィッド・ハーパー)
ジェニファーの相棒。ジェニファーとともにヴィンセントがクロだと判断して捜査する。
デヴィッド・ハーパーは代表作に『誘拐の掟』、『イコライザー』などがあります。
ジェニファーがヴィンセントを追跡して、証拠品のコカインを持ち出した事を注意する。
あくまでルールを守ろうとするが、緊急の事態だとジェニファーから説得されてカジノへ。
実はノヴァクと繋がっていた黒幕であり、命を狙われても彼や一家を破滅させる準備がある。
最後は正体がジェニファーにバレて殺そうとするが、死なずに逮捕される事になる。

スタンリー・ルビーノ(演:ダーモット・マローニー)
ギャングと繋がっているカジノ経営者。ノヴァクに渡すコカインをヴィンセントたちが奪取。
ダーモット・マローニーは代表作に『アサシン/暗・殺・者』、『スティーブ・ジョブズ』などがあります。
ノヴァクの父親と知り合いでコカインが足りなかったノヴァクに協力しようとしていた。
それを知ってノヴァクに連絡して、ヴィンセントの息子を誘拐させてヤクとの取引に使う。
ヴィンセントに出し抜かれノヴァクに脅され、部下を寄越してコカインを取り戻そうとする。
最後はノヴァクとの関係がバレて逮捕されるが、護送中に本性を現したデニソンに殺された。

ロブ・ノヴァク(演:スクート・マクネイリー)
ギャングのボス。カジノ経営者のルビーノからコカインの取引を行うもヴィンセントが奪う。
スクート・マクネイリーは代表作に『ワンダーランド』、『モンスターズ/地球外生命体』などがあります。
いとこが垂れ流した情報のせいで恥を掻かされ、見せしめの為に拷問して舌を切り落とした。
休暇を楽しむ父親の代わりに麻薬の取引をしていたが、今回の失敗で窮地に追いやられる。
コカインを取り戻すべく、買収している警察官にヴィンセントを捕まえる報酬を出す。
最後はヴィンセントにコカインを求めるが、彼を撃つも撃ち返されてそのまま絶命した。

感想

個人的な評価

本作は同名フランス映画でフレデリック・シャルダンが監督した作品のリメイクとなります。
なんと言っても、注目するべきはアカデミー賞俳優であるジェイミー・フォックスです。
フランス映画のリメイクとは言っても、日本ではほぼ知られていない作品だと言えるだろう。
その為、本作で注目されるのはジェイミー・フォックスの一点になってしまいます。
本作では演技派であるジェイミー・フォックスが体を張って、麻薬組織と身内である内務調査官の追跡を必死にかわしていく。
当初は内務調査官として任務を行っていたが、息子のトーマスが敵側に取られた事で暴走に近い行動をする。
悪党から追われるのはしょうがないが、身内の内務調査官に追われる展開にちょっとばかりムリがあったような気がする。
物語が展開する中で主人公のヴィンセントが善人か悪人かよりも、ただ息子を助けたいという父親の一面を前面に出している。
そのせいで全体的なストーリー性は薄く、曖昧すぎる主人公の立場に共感するような印象が非常に薄かった。
ただ、最後の最後で一発逆転で容疑が晴れて善良な刑事だと分かるが、あまりスッキリするような展開ではなかったです。
せっかく主演がアカデミー賞俳優であるジェイミー・フォックスなのに、内容が平凡すぎて印象に残らないタイプの作品です。
本作は優等生が作ったようなシナリオや展開は悪くないが、面白味のない作品に仕上がって尖った部分がほとんどない。
結局はジェイミー・フォックスの知名度頼りの作品になってしまった上に、続編を臭わせるラストも微妙すぎた。
多分、これでシリーズ化するつもりだろうが、昨今の映画では尖った部分がないと続けるのは難しいと思う。
穴のない映画を作ったら本作のようなモノができるが、そこに面白さを付随していないのは致命的な作品でした。