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遊星からの物体X RE-1862

遊星からの物体X RE-1862

作品紹介

公開年月  1982/06/25
ジャンル  SF/ホラー
原作  ジョン・W・キャンベル・Jr 『影が行く』
監督  ジョン・カーペンター
脚本  ビル・ランカスター
製作  デヴィッド・フォスター、ローレンス・ターマン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

南極大陸の白銀に包まれた大草原をヘリコプターに追われる犬は、アメリカの南極観測基地へたどり着く。
ヘリコプターの操縦するノルウェー隊員が銃を乱射し、アメリカ隊員は仕方なく応戦して彼を射殺してしまう。
保護された犬の正体は10万年前に飛来した地球外生命体で、人間の姿に変身して隊員たちは恐怖でお互いが疑心暗鬼になっていくのだった。

登場人物&出演者

マクレディ(演:カート・ラッセル)
主人公。ヘリの操縦士。隊員の中では最も冷静で隊長の代理として率先して仕切っていく。
カート・ラッセルは近年の出演作に『バタード・バスタード・ベースボール』、『エージェント・スティール』などがあります。
ノルウェーの基地で何があったのか調べるべく、コッパーとギャリーをヘリで連れて行った。
ブレアの様子を見に行くが、物体Xの罠で入れ替わっている事を疑われてのけ者にされる。
自力で基地に入って全員に血液テストを行って、入れ替わってない者たちで基地を破壊する。
最後は物体Xとともにすべてを破壊して、やって来たチャイルズと一緒に酒を飲み笑った。

チャイルズ(演:キース・デヴィッド)
機械技師。ノルウェーの隊員が暴走していたところを見ていたが、何もできず棒立ちになる。
キース・デヴィッドは代表作に『クイック&デッド』、『リディック』などがあります。
犬小屋で何かが起きると、すぐに火炎放射器を持ち出して変異していた物体Xを焼き殺した。
隊員の一人が物体Xに襲われてしまい、入れ替わる途中で見つけ、焼却する為に来る。
マクレディが入れ替わっていると疑い、血液テストを行う彼に対して一切屈しなかった。
最後はすべてを破壊して酒を飲んでいたマクレディの元に来て、一緒に飲んで笑っていた。

ブレア(演:A・ウィルフォード・ブリムリー)
主任生物学者。ノルウェーの隊員による暴走を見て、怖ろしくなって棒立ちしていた。
A・ウィルフォード・ブリムリーは代表作に『コクーン』、『ハード・ターゲット』がある。
マクレディとコッパーが持ち帰った物体Xを調べ、更にノルウェー隊員の資料も調べる。
その結果、物体Xは人類を破滅させるという結論に至り、犬を殺し、通信機を破壊していた。
結局は捕まって小屋に閉じ込められ、物体Xと入れ替わった容疑を持たれてしまう。
最後は本当に入れ替わって地下で宇宙船を造るが、マクレディに見つかり破壊された。

ノールス(演:T・K・カーター)
調理係。基地内では軽口を叩き、音楽を聴きながら料理して、余計な口出しをしている。
T・K・カーターは代表作に『暴走機関車』、『バッドアス!』などがあります。
南極での任務は過酷だと示すべく、5分程度でイカれてしまうとみんなに言っていた。
マクレディと一緒にブレアの様子を見に行ったが、彼の破れたシャツを見て急いで帰った。
血液テストが進んでいき、死んだクラークのテストが始まると彼の死体を見ていた。
最後は基地の爆破をするべく仕掛けをするが、ブレアになった物体Xによって殺された。

ギャリー(演:ドナルド・モファット)
アメリカ観測隊の隊長。犬を追ってきたノルウェーの隊員が発砲した為、仕方なく射殺した。
ドナルド・モファットは代表作に『ポパイ』、『今そこにある危機』などがあります。
コッパーの提案でノルウェー基地まで様子を見に行く事に賛同して、二人を見送っていた。
誰とも通信ができないと焦って、寝ていたウィンドウズを叩き起こして仕事をさせた。
血液テストではパーマーが物体Xだと分かって一命を取り留め、ロープを外すよう怒った。
最後は基地を破壊して冬眠させないようにするが、結局は見つかって殺されてしまう。

ウィンドウズ(演:トーマス・ウェイツ)
無線通信技師。嵐のせいで通信ができず、文句を言いにやって来たブレアをかわした。
トーマス・ウェイツは代表作に『ウォリアーズ』、『クロスゲージ』などがあります。
ブレアが物体Xの結論を導くと、通信室にいたところを襲われて通信機を破壊されてしまう。
物体Xは誰にでも化けられると知って、急に怖じ気づいてしまい、散弾銃を手に取った。
マクレディが物体Xと疑われて反撃に出て、血液テストを敢行して最初に調べられた。
最後は正体がバレたパーマーと入れ替わった物体Xに襲われ、マクレディにより焼かれた。

パーマー(演:デヴィッド・クレノン)
第2ヘリ操縦士で機械技師。ノルウェー隊員をたった一発で倒したギャリーを褒めていた。
デヴィッド・クレノンは代表作に『父親たちの星条旗』、『J・エドガー』などがあります。
ノルウェーの基地に行くと決まり、彼らを連れて行こうとしたが満場一致で断られた。
結局は何もせずに音楽を聴きながら部屋に戻ると、そこにノルウェーの犬がやって来る。
マクレディが物体Xと入れ替わっている疑うが、彼の血液テストで違う事を知った。
最後は自分の番になって血液テストで正体がバレると、ウィンドウズを襲うも焼き殺された。

クラーク(演:リチャード・メイサー)
犬の飼育係。ノルウェーの隊員から逃れた犬を見て、飼育係としてすぐに保護した。
リチャード・メイサーは代表作に『卒業白書』、『バーニング・ヘッド』などがあります。
基地内を歩き回っていたノルウェーの犬を犬小屋に入れるが、物体Xが正体を現して惨殺。
駆けつけたマクレディが散弾銃を発砲し、犬が殺されないように止めるようした。
犬と一緒にいたせいで入れ替わっていると疑われ、みんなから一番警戒される事に。
最後は疑われたマクレディが戻り、彼の暴走を止めようとするが撃たれて死亡した。

ドクター・コッパー(演:リチャード・ダイサート)
医師。容赦なく発砲したノルウェー隊員の検死をして、彼らの基地に行くべきだと訴える。
リチャード・ダイサートは代表作に『ウォール街』、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』などがあります。
マクレディのヘリによってノルウェー基地にやって来るが、物体Xを発見して持ち帰った。
ブレアに物体Xを調べさせると、彼が導いた結論によって通信機を破壊されてしまう。
最後は急に発作を起こしてノリスを治療するが、両腕を喰われてしまい、そのまま死亡した。

ノリス(演:チャールズ・ハラハン)
地球物理学者。ノルウェーの隊員が暴走していた時、ただ見ているだけで何もできずにいた。
チャールズ・ハラハンは代表作に『トワイライトゾーン/超次元の体験』、『ダンテズ・ピーク』などがあります。
コッパーが死体の状況を見ていると、彼らの基地に行くべきだと言われて賛同していた。
ノルウェー隊員たちの資料から物体Xを発見した場所に行き、そこで宇宙船を見て興奮した。
ブレアの様子を見に行ったマクレディたちが怪しいとして、基地を封鎖するべく作業する。
最後は突き飛ばされて発作を起こし、物体Xとなってコッパーの両腕を食って変異した。

感想

個人的な評価

本作は1951年に公開したオリジナルのリメイク版となります。
監督を務めるのは『ハロウィン』シリーズで有名になったジョン・カーペンターです。
オリジナルは観た事がないのですが、本作はそれ以上に有名な作品と言えるだろう。
子供の頃に観た記憶のある作品であり、あのグロテスクなクリーチャーの造形は今でも鮮明に覚えているほど。
それぐらいの衝撃があったインパクトの強い作品であると同時に、オリジナルを数段も面白くしています。
これはすべてジョン・カーペンター監督の巧みな演出のおかげと言っても過言じゃない。
しかも、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いであったカート・ラッセルを主人公に迎えている。
ジョン・カーペンター監督の作り出す独特なホラーと、カート・ラッセルの主人公然とした演技はハマっています。
そして、本作で最も注目するべきはグロテスクなクリーチャーの数々で、特に血液検査での緊張感は口が渇くほどである。
あとは一生懸命蘇生させようとして、首がもげてクモみたいになるシーンも衝撃度が高い。
このように本作では想像豊かなクリーチャーが物語の面白さを底上げしていると感じさせる。
80年代のモンスターパニックらしく遠慮のないスプラッター加減だが、ちゃんと怖さもあってオリジナルよりも有名になるのも納得だろう。
しかし、こんな作品を子供時代に観ているとトラウマになるか、もの凄くハマるかのパターンになるだろうと思う。
幸いにも後者になったおかげで、今ではどんなグロテスクな映画でも平然と鑑賞ができる。
今観てもクリーチャーの造形はやっぱり素晴らしく、そのディテールにこだわったジョン・カーペンター監督の凄さが分かる作品でした。

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