サランドラⅡ RE-3003

作品紹介

公開年月  1985/08/02
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  ウェス・クレイヴン
脚本  ウェス・クレイヴン
製作   バリー・カーン、ピーター・ロック
製作国  アメリカ、イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

モトクロスの大会に出場するべくトレーラーで道を急ぐ若者の一行。
近道をする為に荒れ地を横断しようとしたが、車のトラブルに見舞われて立ち往生する。
すると、どこからともなく殺人鬼一家が現れて若者たちを次々と襲うのだった。

登場人物&出演者

レイチェル/ルビー(演:ジャヌス・ブライス)
殺人鬼一家の長女。異常な一家から逃げるべく裏切り、ボビーの恋人となって名前も変えた。
ジャヌス・ブライスは代表作に『悪魔の沼』、『溶解人間』などがあります。
激しいトラウマを抱えるボビーと違って健全に振る舞うが、多少の影響を受けている。
ボビーと一緒に新しいガソリンの開発に着手し、チームの面倒と商談を引き受けて現場へ。
案の定、荒れ地に立ち往生すると、死んだはずのプルートに襲われるがなんとか回避する。
最後は再びプルートに襲われるもビーストが助けるが、罠により頭を打って生死不明に。

キャス(演:タマラ・スタフォード)
ロイの恋人。盲目。目が見えない代わりに聴覚と嗅覚が異常に発達して異変にすぐ気付く。
タマラ・スタフォードは代表作に『Making of a Male Model』、『カリブの熱い夜』がある。
直接盲目である事に触れないので、どう見ても健常者にしか見えないから設定を念頭に置く。
まるで目が見えているように動き回り、荒れ地に入るとガソリンが漏れているとすぐ気付く。
廃屋でプルートの存在に気付き、見えないスクールバスからバイクが盗まれたとも気付く。
最後は持ち前の能力を発揮してリーパーから逃げ、ロイの作戦で倒して生還を果たした。

ロイ(演:ケヴィン・ブレア)
ボビーが開発したガソリンで走るモトクロスの選手。キャスは恋人で大会に付いていく。
ケヴィン・ブレアは代表作に『13日の金曜日/新しい恐怖』、『ゴールデン・ボーイ』などがあります。
モトクロス選手として絶対の自信を持ち、ボビーの過去を知りながらも荒れ地へ向かった。
荒れ地にある廃屋で何か使えるモノはないか探すが、若者らしく半分遊びの感じで探す。
バイクがプルートに盗まれると、ハリーと一緒に着替えて遊び半分で追いかける事に。
最後はビーストに起こされて、キャスとともにリーパーを罠にかけて見事に退治して生還。

スー(演:ペニー・ジョンソン・ジェラルド)
フォスターの恋人。今回のモトクロス大会にフォスターの付き人として一緒に付いて行く。
ペニー・ジョンソン・ジェラルドは代表作に『デス・クリフ』、『目撃』などがあります。
スクールバスで迎えに行くと、固くなった体を解しながらフォスターと抱き合った。
荒れ地の廃屋に立ち往生してしまうと、内心怯えていたフォスターをムリヤリ連れ出した。
ロイたちが大変な目に遭っている事も考えず、フォスターとバスで楽しい時間を過ごす。
最後は裏切り発言したフォスターから逃げるが、やって来たリーパーに喉を切られて死亡。

ジェーン(演:コリーン・ライリー)
ハリーの恋人。モトクロス大会に行く為にスクールバスを手配してスーと運転してきた。
コリーン・ライリーは代表作に『インキュバス/死霊の祝福』などがあります。
目が見えないキャスを心配して付き添っていて、彼女の発達した聴覚と嗅覚に感心している。
スクールバスで目的地まで向かっていると、ハリーの話しを楽しそうに聞く棒立ち要員に。
荒れ地の廃屋に到着してシャワーを見つけると、意味なく浴びてフォスターの誤解を生んだ。
最後は一人で様子を見ていると、明かりが消えて突然現れたリーパーに首を折られて死亡。

フォスター(演:ウィラード・ピュー)
ボビーが開発したガソリンで走るモトクロスの整備士。新しいガソリンの可能性を信じる。
ウィラード・ピューは代表作に『ロボコップ2』、『エアフォース・ワン』などがあります。
スクールバスが立ち往生してしまうと、指示を出すレイチェルをからかってマネをした。
実は廃屋の不気味さに内心怯えている事をスーに見透かされ、ムリヤリ連れ出された。
バイクを盗んだプルートを追いかけたロイたちを見送り、夜はスーと楽しい事を始めた。
最後はスーをやり捨ている聞かれて追いかけるが、帰ろうとしてリーパーに襲われて死亡。

ホーク(演:ジョン・ローリン)
ボビーが開発したガソリンで走るモトクロスの整備士。みんな恋人がいる中で唯一の独り身。
ジョン・ローリンは代表作に『フットルース』、『愛と青春の旅だち』などがあります。
あくまでボビーの開発したガソリンに惚れ込み、彼の為にバイクの改造をやっている。
体格が良くてロイを簡単に持ち上げる一方、キャスの能力にも正直に驚いている。
荒れ地の廃屋に立ち往生すると、レイチェルとともに動いていない発電機を動かした。
最後は散歩しながらレイチェルの話しを聞くが、リーパーの襲撃に遭って罠で死亡した。

ハリー(演:ピーター・フレチェット)
ボビーが開発したガソリンで走るモトクロスの選手。お調子者でムードメーカーでもある。
ピーター・フレチェットは代表作に『恋人ゲーム』、『インサイド・マン』などがあります。
モトクロス大会が行われる場所までスクールバスを運転し、殺人鬼一家の話をしていた。
登録まで時間がないと分かると、近道をするべく例の荒野を横切る提案をしてしまう。
廃屋でバイクがプルートに盗まれると、ロイと一緒に着替えて遊び半分で追いかける事に。
最後は罠のせいで転んでしまうが、また追いかけて罠を解くも別の罠で落石により死亡した。

ボビー・カーター(演:ロバート・ヒューストン)
殺人鬼一家を見事に倒して生還を果たす。今はモトクロスの新しいガソリンを開発している。
ロバート・ヒューストンは代表作に『悪漢探偵』、『恐怖の訪問者』などがあります。
モトクロスの大会で開発したガソリンを宣伝するべくチームが荒れ地でレースをする事に。
そのせいで過去を思い出してしまい、克服していたはずが激しく取り乱してしまう。
最後はレイチェルと名前を変えたルビーの説得で、チームが大会に出る事を許可した。

プルート(演:マイケル・ベリーマン)
殺人鬼一家の次男。8年前にカーター一家に飼われていた愛犬のビーストに殺されていた。
マイケル・ベリーマンは代表作に『カッコーの巣の上で』、『ロード・オブ・セイラム』などがあります。
実は一人生き延びていて、荒れ地の廃屋で暮らしていて、ルビーたちが来て襲撃を敢行する。
最初にルビーを狙って襲うが、まさかの鮮やかな反撃を食らって笑いながら逃げ出した。
バイクを盗むもロイに追いつかれ、もっと恐ろしい存在がいるとして警告して助けられた。
最後はまたも愛犬のビーストに追い詰められ、ロイの登場で岩場の下に突き落とされて死亡。

リーパー(演:ジョン・ブルーム)
8年前に殺されたジュピターの兄。弟の死を知って荒れ地に来て新たな支配者となった。
ジョン・ブルームは代表作に『暴走機関車』、『大混乱』などがあります。
生き延びていたプルートと一緒に荒れ地へ迷い込んだ旅行者を殺して食料にしていた。
無断で荒れ地へ侵入してきたキャスたちを追い詰め、一人ずつ雑に惨殺していく。
残ったキャスを追い詰めていくが、まさかの反撃を受けてしまい、一気に弱体化する。
最後は駆けつけたロイが開発したガソリンの罠にかかり、炎上して坑道に落ちていった。

感想

個人的な評価

本作は前作に引き続きウェス・クレイヴンが監督と脚本を務めています。
8年ぶりの続編となっているが、本作でも同じ時間経過を採用しています。
前回ではカーター一家が狙われてしまうが、本作では若者たちがターゲットとなります。
これは大ヒットしたスプラッター映画『13日の金曜日』に影響された結果である。
遊び半分で訪れた若者たちを殺人鬼が襲う王道パターンが確立し、次々と襲われるが最後に主人公たちが倒す展開になっています。
ただ、一つ違うのは前作でも大いに大活躍した愛犬がちゃんと再登場させている点です。
殺人鬼一家に苦戦を強いられた愛犬が登場しているが、8年も経過したらもう老犬になっているはずです。
ですが、そこは気にせず8年前と変わらない軽快な動きを見せて、廃屋に到着してから当たり前のようにプルートの存在に気付いて吠えていました。
本作は前作のシーンを回想として使っているが、まさか愛犬までも回想シーンを用意するとは思いませんでした。
もちろん、今回も愛犬のビーストが大活躍をして、因縁の相手であるプルートを岩場から突き落として再び倒した。
ラストボスとなるジュピターの兄が登場するが、あまりにもポッと出すぎて存在感がまるでありません。
しかも、ちゃんと姿を現すのは終盤に差しかかる頃になるので、プルートよりもキャラクターが弱く、愛犬ビーストよりも印象に残りません。
結局、本作も愛犬ビーストに救われた形になるが、殺人鬼一家は今回で更に情けない醜態をさらす事になりました。
80年代はスプラッター映画がシリーズ化しているけど、本作から続編が作られていない事を考えれば仕方のないだろう。