ディープ・スペース RE-3275

作品紹介

公開年月  218/10/02
ジャンル  SF/サスペンス
原作  なし
監督  ダヴィン・レンギェル
脚本  ダヴィン・レンギェル、ミカ・コリンズ
製作  ダヴィン・レンギェル、ミカ・コリンズ、ほか
製作国  カナダ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

人類が深宇宙へ到達した近未来では、輸送システム“ターミナル”により、1万年はかかる旅を数ヶ月に短縮していた。
微生物調査の為に軍人と科学者が派遣され、デューク中佐がカプセル爆発の影響を受けてデブリフィールドに取り残されてしまう。
エイシアが救出に向かうも、デューク中佐は何かの攻撃で死亡し、再びカプセル爆発が起こる中で科学者のエディが解決策を打ち出すのだった。

登場人物&出演者

ネイマン・ブリッグス(演:ミカ・コリンズ)
ターミナルのパイロット。宇宙遊泳(EVA)が得意。足の臭いがキツイ。レズビアン。
ミカ・コリンズは代表作に『The Devil’s Teardrop』、『State Like Sleep』があります。
コネが入ってきたセージとは恋人同士で、狭い部屋のベッドでいつも寄り添って寝る。
ターミナルでの食糧不足を解消する為、エアミッドで荷物の受け取りを一人で行っていた。
何者かの攻撃で撃墜され、砂漠の惑星であるエアミッドに不時着して救出を待っていた。
最後はエアミッドで30日も過ごし、宇宙人と思われる者たちに発見されて光に包まれた。

セージ(演:カトリーヌ・ゴチエ)
ターミナルのパイロット。ジョン司令官の姪。レズビアンでネイマンとは恋人同士である。
カトリーヌ・ゴチエは代表作に『Toxin』、『Doggy Daycare: The Movie』があります。
精神的に弱く、不測事態に対して柔軟に対処できず、パニック状態になってしまう。
デューク中佐が事故に遭遇すると、宇宙船の中をゲロまみれにして頭痛を訴えていた。
そのせいで司令官から休職扱いにされ、すぐに撤回を求めるも逆にブチ切れられた。
最後はネイマンがミッションで音信不通になると、救出を訴えるも結局はできずにいた。

エイシア・ヒックス中尉(演:ミシェル・モーガン)
デューク中佐と荷物の回収をしていたが、攻撃を受けた彼を助けるも眼前で死んでしまう。
ミシェル・モーガンは代表作に『ファントム・ファイアー』、『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』などがあります。
そのショックでしばらく宇宙船から降りず、司令官から昇格の話しも納得できずにいた。
何かに攻撃されたデューク中佐の調査を司令官に頼むが、時間がないとして却下される。
その後は司令官の言いなりになってしまい、ネイマンを重要なミッションに抜擢した。
最後はネイマンの救出ができない事をセージに話すが、結局は和解する事はなかった。

エディ(演:ジンジャー・ルリコ・ブッシュ)
ターミナルの科学チームのリーダー。エアミッドに現存する虫の生態を調査している。
ジンジャー・ルリコ・ブッシュは代表作に『ソウ6』などがあります。
デューク中佐の事故が起きても興味を持たず、逆にエアミッドでの変化に気付いていく。
司令官とは折り合いが悪く、帰りたい彼と調査を続行した意見が何度も衝突している。
食糧不足を解消する為に危険なミッションを考案し、乗組員から感謝されていた。
最後はエアミッドの地震計を調べると、知的生命体からのコンタクトだと判明した。

ジョン・ディートリヒ司令官(演:ジョナサン・ウィテカー)
ターミナルの司令官。地球への帰還が5ヶ月も遅れているせいで、かなり焦っている状態。
ジョナサン・ウィテカーは代表作に『ランド・オブ・ザ・デッド』、『アメリカを売った男』などがあります。
デューク中佐の事故、エディから調査の続行を言われるが、地球に帰りたいと主張する。
乗組員たちから不信感を買われてもおかしくないが、なぜか誰も彼の決定に従っていた。
姪のセージには厳しく接していて、地球に帰りたいから余計な事にはブチ切れていた。
最後はエディの調査でエアミッドに知的生命体がいると知り、素直に驚いていた。

・デューク中佐(演:ターモー・ペニケット)
ターミナルに所属するパイロット。宇宙船で荷物を受け取る任務を担当していた。
ターモー・ペニケットは代表作に『デス・ルーム』、『ジャパウォック/天空の龍神と雷斬りの剣』などがあります。
任務中に見た事ないカプセルを発見し、突然発光と衝撃により宇宙船が停止してしまう。
最後は助けに来たエイシアの前で攻撃を受けたと話し、頭に破片が刺さって死亡した。

感想

個人的な評価

本作は低予算で製作されたSF映画の作品となります。
監督、脚本、製作を務めるダヴィン・レンギェルにとって長編映画デビュー作となります。
この作品は深宇宙という未知なる場所が舞台となるが、低予算なので物語のほとんどは会話劇となっています。
しかも、会話劇の内容は説明ばっかりで娯楽性がほとんどなく、あくまでダヴィン・レンギェル監督が自己満足で作っているだけ。
そうなってくると、ダヴィン・レンギェル監督の趣向が好きか嫌いかという事になり、それによって本作の面白さが変わります。
壮大な宇宙の物語を期待すると肩透かしを食らい、小難しい会話を展開するが、これは興味がないと付いていけません。
結局、本作のオリジナルである輸送システムは大雑把に説明し、やっている事もかなり大味で細かい説明はないです。
多分だが、ダヴィン・レンギェル監督は細かい設定を考えておらず、自分が描きたい知的生命体とのコンタクトを映画にしたという感じです。
残念ながら会話劇に面白さは感じられず、設定も薄っぺらも興味が持てず、物語の流れも回りくどいから地獄のような時間でした。
ただ、本作は73分という短さだけが幸いの救いになるが、それでも長く感じてしまい、結末にしても曖昧なまま終わっている。
それで気になったのは、近未来の描写なのに黒板を普通に使っていて、食糧難なのに乗組員たちが食べて飲むシーンがやたら多くて説得力に欠ける。
主人公が冒頭で遭難して物語が説明の為に巻き戻るが、実際に登場するのは途中から冒頭でのやり取りに意味がなかったように思える。
本作はダヴィン・レンギェル監督の描いた自己満足な世界観が好きか嫌いかで面白さが変わってくる作品でした。