サプライズ VD-369

作品紹介

公開年月  2013/11/14
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  アダム・ウィンガード
脚本  サイモン・バレット
製作  キース・コルダー、ジェシカ・ウー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

両親の結婚35周年を祝う為、子供たちはそのパートナー総勢10人が顔を揃えていた。
晩餐のテーブルを囲み、和やかな団らんが始まった途端、家の外にアニマルマスクを被った集団がやって来た。
家の中にいた人間を一人ずつ殺していくアニマルマスクに、状況を理解できず子供たちはパニックに陥るのだった。

登場人物&出演者

エリン(演:シャーニ・ヴィンソン)
クリスピアンの恋人。大学の最終年で専攻は文学。明らかにクリスピアンと釣り合わない。
シャーニ・ヴィンソンは代表作に『パニック・マーケット』、『ドラゴン・ブレイド』などがあります。
文学専攻なのにアニマルマスクの襲撃で冷静に行動して、みんなを誘導するリーダーになる。
実は父親からサバイバルを仕込まれ、危機的な状況で生き残る術と精神力を鍛えられていた。
アニマルマスクたちを容赦なくぶっ殺し、フィリップスとジーも怒りのまま惨殺した。
最後はクリスピアンも黒幕だと分かり、説得されるも殺すが、駆けつけた警官に撃たれた。

クリスピアン(演:A・J・ボーウェン)
一家の次男。髭面で白髪多し。大学の教授だが、論文を発表できず奨学金がもらえていない。
A・J・ボーウェンは代表作に『ビューティフル・ダイ』、『サクラメント/死の楽園』などがあります。
何かと小バカにするドレイクとの仲は最悪で、すぐにケンカとなるも父親に注意される。
襲撃を受けると、呆然としていて、生き生きと指示するエリンの変わりように不信感を抱く。
助けを呼ぶ為に一人で外へ出るが、実は黒幕で暴力に耐えられず現場から逃げ出していた。
最後はエリンにすべてバレて説得するが、ブチ切れた彼女にあっさりと殺されてしまう。

フィリップス(演:ニコラス・トゥッチ)
一家の末っ子。エイミーたちと一緒に来た。恋人のジーと来るが、あまり楽しみではない。
ニコラス・トゥッチは代表作に『コロシノジカン』、『モースト・ビューティフル・アイランド』などがあります。
ドレイクから犯罪者ではあっても不思議じゃないと言われるほどマトモな生活をしていない。
実は黒幕の一人で兄弟の絆はなく、父親の遺産だけが目当てで知り合いに殺しを頼んでいた。
兄を殺されたヒツジのマスクに責められるが、報酬を倍以上にすると言って説得した。
最後は抵抗するエリンにジーと立ち向かうが、ミキサーに脳天を掻き回されて死亡した。

ジー(演:ウェンディ・グレン)
フィリップスの恋人。唯一の喫煙者で、礼儀が分かっておらずマトモな挨拶もできない。
ウェンディ・グレンは代表作に『ブライト』、『11:11:11』などがあります。
家族と仲良くするつもりはなく、食事前の祈りを小バカにした様子で笑って見ていた。
襲撃を受けると、フィリップスとともに安全な場所に立って状況を冷静に観察していた。
実は黒幕の一人で計画が崩れても危惧せず、現状を楽しもうとするぐらいぶっ飛んでいる。
最後は抵抗するエリンにフィリップスと殺しにかかるが、ナイフを脳天に突き刺されて死亡。

ドレイク(演:ジョー・スワンバーグ)
一家の長男。両親には愛想はいいが、おとうとたちを完全に見下して小バカにしている。
ジョー・スワンバーグは代表作に『ビューティフル・ダイ』、『サクラメント/死の楽園』などがあります。
クリスピアンをいつも小バカにして、ケンカになる必ず父親が味方になってくれる。
襲撃を受けると、パニック状態の母親を助けようとして矢を背中に食らって倒れてしまう。
逃げ出したケリーを追いかけるも、矢を抜いたせいで気絶してエリンたちが隠してくれた。
最後は地下室で武器を探すが、フィリップスに何本もドライバーを刺されてようやく死んだ。

ポール(演:ロブ・モラン)
一家の父親。軍需会社に勤めていた。たんまりと退職金をもらって別荘を念願の別荘を買う。
ロブ・モランは代表作に『ジム・キャリーはMr.ダマー』、『愛しのローズマリー』がある。
妻の病気を心配していたが、改装した別荘をマトモに確認せず晩餐の準備を始めていた。
襲撃を受けると、娘が目の前で死んで呆然とするが、エリンに協力して防備を固めていた。
妻を2階に避難させるも殺され、茫然自失となるが、犯人が家の中と聞いて立ち上がった。
最後はフィリップスの目の前で喉を切り裂かれ、状況がワケが分からないまま死んだ。

オーブリー(演:バーバラ・クランプトン)
一家の母親。何かの病気を患っている。心配性。結婚35周年の晩餐の為に黙々と準備をする。
バーバラ・クランプトンは代表作に『ゾンバイオ/死霊のしたたり』、『スキン・コレクター』などがあります。
久しぶりに家族が一人ひとり揃い出していくと、病気の事を忘れて素直に再会を喜んでいた。
襲撃を受けてパニックになり、娘が目の前で死んでしまうと、マトモに動く事がてきず。
2階は安全だとエリンが確認し、ポールたちに連れられて、ショックでずっと泣いていた。
最後はベッドの下にいたヒツジのマスクに殺され、壁に血のメッセージを書かれてしまう。

ケリー(演:マーガレット・レイニー)
ドレイクの妻。夫と同じく性格は良くない。子供はおらず、今回の集まりに不安を持つ。
マーガレット・レイニーは代表作に『スパイダーマン3』、『The Exquisite Corpse Project』などがあります。
エリンと初めて会うが、ドレイクに早速悪口を言って、不機嫌さを全面的に出している。
襲撃を受けると、誰よりも悲鳴を上げてパニックになるもしっかりと避難をしていた。ベッドの下にいたキツネのマスクを見て逃げ出す。
最後は隣家まで辿り着くも、トラのマスクにあっさりと殺され、家まで死体を運ばれた。

エイミー(演:エイミー・サイメッツ)
一家の長女。一番足が速い。母親からお姫様扱いされ、恋人が映画監督だと自慢している。
エイミー・サイメッツは代表作に『ビューティフル・ダイ』、『サクラメント/死の楽園』などがあります。
ドレイクの小バカにする言葉に反論し、あくまでタリクは知的な人物だと抽象的に擁護する。
襲撃を受けると、タリクが死んで遺体の傍に行くが、飛んでくる矢から逃げるしなかった。
状況が落ち着くと、助けを呼ぶ為に外へ出て行く案に足が速いという理由で引き受ける。
最後は外に出ようとして張られたピアノ線が喉を切り裂き、助からずみんなの前で息絶えた。

タリク(演:タイ・ウェスト)
エイミーの恋人。映画監督。まだ一本しか撮っていないが、何かの映画賞を受賞している。
タイ・ウェストは代表作に『ドリンキング・バディーズ/飲み友以上、恋人未満の甘い方程式』などがあります。
ドレイクに職業を聞かれ、素直に答えるが、貧乏人だと小バカにされるも相手にしない。
ドレイクとクリスピアンか言い争っていると、外で何か動いたのを察知して窓際に行く。
最後はキツネのマスクが放った矢が頭に刺さり死亡すると、それが襲撃の合図となった。

トラのマスク(演:サイモン・バレット)
殺人を請け負ったアニマルマスクの兄弟の兄。凶器はハンマー。逃げる者を追いかける。
サイモン・バレットは代表作に『スリーデイズ・ボディ/彼女がゾンビになるまでの3日間』、『ABC・オブ・デス2』などがあります。
パニックになって家を飛び出したケリーを見つけ、ゆっくりとした歩調で追跡していた。
隣人に助けを求めたケリーを背後から倒し、容赦なくハンマーで頭部に突き刺して殺した。
ケリーの死体をワザワザ家まで運んでくると、堂々と入ってきてエリンを見つける。
最後は隙を突かれてしまい、エリンに後頭部を何度もミートハンマーで殴られて死亡した。

ヒツジのマスク(演:L・C・ホルト)
殺人を請け負ったアニマルマスクの兄弟の弟。何日も前から家に待機する。凶器はナタ。
L・C・ホルトは代表作に『Pop Skull』、『V/H/Sネクストレベル』などがあります。
家族が来る前に隣人の家まで行って、邪魔が入らないように始末していた。
襲撃が始まってから落ち着き、母親が寝室にいるところでぶっ殺して血でメッセージを書く。
兄がエリンに無残にも殺され、フィリップスを責めるも報酬が倍以上になって納得した。
最後はエリンの罠で足をやられ、外から家を覗こうとして頭にドライバーを刺されて死亡。

キツネのマスク(演:レーン・ヒューズ)
殺人を請け負ったアニマルマスクのリーダー格。クロスボウで外から殺す担当を担っていた。
レーン・ヒューズは代表作に『ビューティフル・ダイ』、『V/H/Sシンドローム』がある。
エリンの素早い対応でクロスボウによる襲撃を止められ、他の仲間が動くまで外で待機する。
当初の計画が崩れ去ってしまうと、フィリップスの前で父親の喉を掻っ切って殺していた。
フィリップスにエリンの始末を頼まれ、クロスボウを渡して隠れていた彼女を探していた。
最後はエリンのトラップに引っかかり、抵抗できず一方的に顔面を潰されて死亡した。

感想

個人的な評価

本作は『ABC・オブ・デス』や『V/H/Sシンドローム』で知られるアダム・ウィンガードが監督を務めています。
タイトルとジャケットに対して、単なる殺人鬼じゃないと少し期待していました。
一見して仲良しの家族だと思ったら、実はみんな仲が悪くてぎこちない晩餐というのはアメリカの映画だと定番だろう。
息子に見えない老けた次男、性格が悪い長男、母親に甘やかされる長女、存在感がない末っ子と問題だらけです。
そんな家族と恋人たちはアニマルマスクに問答無用に襲撃されるが、なかなか悪くないです。
特に本作で印象的だったのは、音楽の使い方で、緊張感を与える効果的な演出でした。
本来なら一方的に殺されるはずだが、まさか黒幕が連れて来た恋人が高い戦闘能力を持っているとは予想できなかったです。
文学を専攻する女子大生があんな状況で冷静になって、適切な行動を取るのはおかしい。
なので、納得できる説明が出てくるまで本作の面白さを左右すると感じました。
一応、納得できる設定だったが、殺す側の正体が分かった瞬間に弱くなってマヌケになるのはあまり好きじゃない。
逆に主人公が生き生きしすぎるし、ちゃんと深傷を負っているはずだが、まったくハンデを感じさせない無双ぶりは逆に清々しい。
クズな家族が殺されても同情はないが、確執のない両親が惨殺されたのは多少同情の余地はあるかもしれない。
少し主人公の無双ぶりと殺す側がマヌケになる逆転現象が微妙に感じてしまった。