カンフー・ヨガ RE-2780

作品紹介

公開年月  2017/01/28
ジャンル  アドベンチャー/アクション/コメディ
原作  なし
監督  スタンリー・トン
脚本  スタンリー・トン
製作  バービー・トン
製作国  中国、インド
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

古代の天竺と唐の間に起きた争乱の末、伝説の秘宝が消えてしまう。
現代、考古学者ジャックは秘宝を探す為、同じく考古学者でヨガの達人であるインド美女アスミタとともに旅へ出た。
手がかりは一枚の古い地図だが、そこへ謎の一味が秘宝を奪おうと迫り、こうして長い歴史のヴェールに包まれた伝説が再び姿を現そうとするのだった。

登場人物&出演者

ジャック(演:ジャッキー・チェン)
主人公。考古学者。かつて唐と天竺を結んでいたマガダ国の財宝について研究をしている。
ジャッキー・チェンは近年の出演作に『レイルロード・タイガー』、『スキップ・トレース』などがあります。
一方で兵馬俑に使われていた顔料を研究し、傷つかない技術を開発して色の復元を試みる。
インドの考古学者であるアスミタからの依頼で、マガダ国の財宝を探るべく現地に向かう。
ランドルに脅されて寺院の地下にあった財宝を見つけ、知恵と知識こそがお宝だと理解する。
最後はランドルと対決するが、財宝はみんなモノだとして、和解のダンスで無事に解決した。

シャオグァン(演:レイ)
ジャック教授の男性助手。マガダ王国についてジャックと研究するも女子大生にモテる。
レイはアイドルグループ「EXO」のメンバーで、映画の代表作に『カーズ/クロスロード』などがあります。
ひと目でアスミタに惚れてしまい、朝早くから彼女のヨガを習うもあまり上手くできず。
教授とともにジョーンズの元を訪ねると、マガダ国の秘宝を探すべく機材を準備していた。
誘拐されてしまったジョーンズとカイラを助けに行き、ケガを負いながらも助け出した。
最後は負傷していたせいで寺院には行けなかったが、和解のダンスで元気に踊っていた。

ヌゥオミン(演:ムーチー・ミーヤー)
ジャック教授の女性助手。シャオグァンと論文を共著し、モテる彼に何度も注意している。
ムーチー・ミーヤーは代表作に『西遊記/孫悟空 vs 白骨夫人』などがあります。
アスミタが教授の家に泊まっていると、ヨガをしていた彼女に自身のヨガを見せていた。
教授とともにジョーンズの元を訪ねると、シャオグァンと一緒に機材の準備をする。
プールサイドで「シヴァの目」を盗んでいたジョーンズを見つけ、水着姿で彼を魅了する。
最後はカイラとともに寺院へ入り、ランドルの部下を倒し、和解のダンスを楽しく踊った。

アスミタ(演:ディシャ・パタニ)
インドのラージャスターン州宮殿博物館の博士。ジャックの色復元技術を学びにやって来る。
ディシャ・パタニは代表作に『M.S.ドーニー/語られざる物語』、『Loafer』があります。
マガダ国のビーマ将軍が残した古い地図を代々家宝として受け継ぎ、共同研究を志願する。
ジャックが協力を申し込むと、彼の家に泊まり、朝食とカンフーを見せてもらっていた。
実はギタンジャリ王女の末裔であり、身分を偽ってジャックたちを利用して秘宝を入手した。
最後はランドルに脅されて財宝を見つけるが、知恵と知識だと知って僧侶たちに明け渡す。

カイラ(演:アミラ・ダスツール)
アスミタ博士の教育助手。ジョーンズの元へ行くと、アスミタに代わって説明を始める。
アミラ・ダスツールは代表作に『Anegan』、『Mr.X』などがあります。
なぜかアスミタよりも説明を担い、シャオグァンと洞窟に入るとビーマ将軍の枕を発見する。
実はギタンジャリ王女の末裔で、アスミタの妹であり、ジャックたちを利用していた。
洞窟でビーマ将軍の秘宝を見つけた時、なぜかジョーンズといい感じになっていた。
最後はジョーンズとともにランドルが人質に取られるが、シャオグァンにより助けられた。

ジョーンズ・リー(演:アーリフ・リー)
ジャックの親友の息子。お宝ハンター。父親のライフワークだったマガダ王国の財宝を探す。
アーリフ・リーは代表作に『コールド・ウォー』シリーズ、『奇門遁甲』などがあります。
独自に調査をしていたが、ジャックからアスミタとの協力で探していた財宝を探検していく。
アスミタの古い地図からマガダ国の形跡をたどり、独自に開発した魚型の探知機を使う。
アスミタから「シヴァの目」を奪い、オークションに出すも結局彼女が取り戻す事に。
最後はランドルに誘拐されるも、シャオグァンに助けられ、ジャックたちを助けに行った。

ランドル(演:ソーヌー・スード)
マガダ国を武力支配したアルジュナの末裔。マガダ国の財宝を狙っている第三の組織のボス。
ソーヌー・スードは代表作に『ジョーダ・アクバル』、『ワダラの抗争』などがあります。
祖先であるアルジュナが果たせなかったマガダ国の財宝を手に入れるべく、手段を選ばない。
マガダ国のビーマ将軍が隠した財宝を求め、探し当てるジャックたちを力でねじ伏せる。
自らも格闘技の心得を持っていて、ジャックとの対決でも互角の腕まで一歩も譲らず。
最後は財宝を見つけるも、知恵や知識だという事に落胆し、寺の僧侶たちに明け渡した。

感想

個人的な評価

本作は中国とインドが共同で製作した作品となっています。
主演を務めるジャッキー・チェンにとって過去最高額の興行収入を記録しています。
題材となっているマガダ国は歴史上に実在していて、古代中国の国家である唐の使節である王玄策も実在した人物だという。
本作はまさしく中国とインドが協力して製作した作品に相応しい題材となっているだろう。
今回のジャッキーは考古学者という役となりますが、いつも通りのアクションをしてくれる。
しかしながら、すでにジャッキーは還暦を迎えた老齢であり、全盛期と比べるとアクションの割合が少なくなっています。
それだけじゃなく、近年のジャッキー映画では主演でありながら出演時間も減っています。
その代わりとして若手俳優などを起用しているが、そのせいで最近のジャッキー映画はゴチャゴチャしているイメージがあります。
全盛期ではジャッキー一人だけで問題を解決していたが、近年ではチームを組んで行動するパターンがほとんどです。
そのせいで視線があっちこっちに飛んでしまい、ジャッキー映画にあったテンポを見事に殺してしまっています。
肝心のジャッキーも還暦を過ぎているせいで、全盛期の動きと比べるとキレがありません。
それを見ているとなんだか悲しい気持ちになってしまい、たまに痛々しく見えてしまう。
アクションスターの晩年ほど難しいと思わせるほど、今のジャッキーはかなりムリをしているように感じてしまう。
だからと言って、ジャッキーがヒューマンドラマをやっても、それはもはやジャッキー映画と言えないだろう。
近年のジャッキー映画を象徴する内容で興行収入は上がっているが、昔からのファンたちは果たして満足しているのか。
個人的には全盛期のジャッキーはアクションはもちろん、コミカルな演出も冴え渡り、分かりやすい展開とテンポの良い作品が好きでした。
ですが、現在はアクションとコミカルな演出も陰りが見え、チームで動くせいでテンポを殺してしまっている状況に不満しかない。
本作はインドとのコラボで新たな可能性を見出すが、もうそろそろ限界だろうと思わせる作品だと感じました。