チュパカブラ RE-2803

作品紹介

公開年月  2004/11/05
ジャンル  パニック/ホラー
原作  なし
監督  ポール・ウィン、ブレノン・ジョーンズ
脚本  ブレノン・ジョーンズ
製作  ポール・ウィン、スコット・ファイファー、ほか
製作国  アメリカ、イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ロサンゼルス郊外の街でペットが次々と殺される事件が発生する。
そこで動物管理局のナバロが事件について調査に乗り出す事になる。
そんな時、ナバロの前に「事件はチュパカブラの仕業」という女性研究者が現れ、二人は合同調査を開始するのだった。

登場人物&出演者

ナバロ(演:エリック・アレグリア)
主人公。動物管理局で働いている移民。制服を着崩して日誌を出さないのに文句を言う輩。
エリック・アレグリアは代表作に『Woggie』、『No Money Down』などがあります。
警察官になりたい気持ちを持っているが、日誌もマトモに書けず上司から注意される。
ペットの惨殺を調べていると、チュパカブラの仕業だと知って上司に相談するも無視される。
スターリンと協力して独自に調査していき、一度はチュパカブラに襲われるも助かる。
最後は研究施設に乗り込むもノリエガの邪魔もあって捕まえられず、手ぶらで帰る事に。

スターリン(演:エリーナ・マディソン)
ヒロイン。過去にチュパカブラに遭遇しており、その体験を綴った本を出版している。
エリーナ・マディソンは代表作に『フレンチ・キス/官能に濡れる花嫁』、『デス・レーサーズ』などがあります。
本のサイン会にグッドスピード博士にイチャモンを付けられ、本屋からも締め出された。
ペットの惨殺を調べていたナバロと一緒に調査するも、最初は信用されていなかった。
独自にチュパカブラの研究施設を探し当て、ナバロとともに証拠を掴もうと乗り込む事に。
最後はひっかき傷を負ってしまうが、新しいネタができたとしてナバロと帰っていった。

パブロ(演:ヴィクター・ロペス)
ナバロと同居する従兄弟。メキシコで暮らしていた幼少期にチュパカブラに襲われている。
ヴィクター・ロペスは代表作に『Barrio Wars』、『Soul Walker』などがあります。
ニュースでペットの惨殺事件を聞いて、当初からチュパカブラの仕業だとナバロに訴える。
殺人事件もチュパカブラの仕業だとナバロに聞かせ、やって来たスターリンに傷を見せた。
ついにチュパカブラの捕獲に賞金が出ると、ヤギの血を体に塗って捕まえようとする。
最後は罠を仕掛けるも襲われてしまい、ナバロが来て詳細を話してから息を引き取った。

ソフィア(演:カルヴィ・パボン)
刑事。ノリエガの部下。殺人事件の現場にやって来る。死体の状況をノリエガに伝える。
カルヴィ・パボンは代表作に『Inherit the Wind』、『Rampart』などがあります。
事件現場に堂々とやって来たナバロたちに権利がないとして、さっさと追い返した。
ナバロたちが偶然発見したチュパカブラを運んだトラックを見て、ニオイで瞬時に気絶する。
ノリエガの命令でナバロたちを追跡し、研究施設に不法侵入したのを見て報告した。
最後はナバロたちを見張るが、スターリンの反撃を受けて麻酔銃を食らってそのまま寝た。

ノリエガ(演:ジェリー・ロドリゲス)
刑事。殺人があった現場にやって来た。死体を見てすぐに決めつけで事件の犯人を推測。
ジェリー・ロドリゲスは代表作に『Brothers. Dogs. And God.』、『The Magnificent Cooly-T』などがあります。
事件現場に都合良くやって来たナバロが捕獲係とバカにして、ディバインも追い返した。
今回の事件はイカれた人間の仕業だと決めつけ、ソフィアに経験則をじっくりと話していた。
殺人を目の前で見たナバロの通報を聞きつけて来るが、犯人だと疑って殴りかかった。
最後は研究施設でチュパカブラを捕まえ賞金を手にしたかったが、襲われてしまい死亡した。

メイソン(演:レイトン・マシューズ)
グッドスピード博士の部下。極秘に運ばれてきたチュパカブラを目の前で逃してしまう。
レイトン・マシューズは代表作に『Day of Redemption』、『SAW/レイザー』があります。
証拠隠滅ならば得意だと得意気に言っているが、グッドスピード博士から期待されていない。
チュパカブラを運んでいた運転手が襲われ、傷だらけの彼をラクにさせるべく殺した。
研究施設を崩壊させようとするグッドスピード博士のやり過ぎた行動に驚いて立ち去った。
最後は倒れたチュパカブラをナバロたちから奪い取り、車に乗せてどこかへと消えた。

グッドスピード博士(演:トレッチ)
チュパカブラの著書を出していたディバインの本をワザワザ買って批判してしていた。
トレッチは代表作に『沈黙の脱獄』、『バトル・オブ・アトランティス』などがあります。
実は極秘に運ばれてきたチュパカブラの存在を知るが、逃げ出して捕獲しようとする。
長年に渡ってチュパカブラを研究してきたが、メイソンの失敗で頓挫する事を危惧する。
逃げ出したオスを捕まえる為にメスを傷つけて、念の為に研究施設を崩壊させようと計画。
最後は逃げ出したオスが戻ってくると、話し合おうとしたところで容赦なく殺された。

感想

個人的な評価

本作は未確認生物と呼ばれる「UMA」であるチュパカブラを題材にしている作品です。
「チュパカブラ」は主に南米で目撃され、その前の由来も「吸う」を「チュパ」と、「ヤギ」の「カブラ」を組み合わせています。
基本的に謎の生物であるチュパカブラに襲われた家畜の血を吸って殺しているという。
さすがに有名なUMAという事もあって、数々の目撃情報があって、特徴としては赤い目と背中にトゲが生えている姿だと言われています。
そんな本作では有名なUMAを実際に存在するとして、真面目に描いている作品となります。
しかしながら、本作は二人で監督している作品なのに、あまりにも低レベルすぎて笑えます。
まず、登場人物たちはまるで脚本を読んでいるかように状況をすべて把握しています。
刑事は主人公たちに名乗っていないのに名前を知っていたり、偶然通りかかると事件が起きたり、チュパカブラから逃げただけなのに力が強いと分かったりと違和感しかない。
このようにギャグとも思えるような展開の中で、物語の中心となるチュパカブラは意外にも小さかったです。
それなのに誰もマトモに闘おうとせず、逃げているところで襲われて殺されるというパターンが二回ほど繰り返します。
しかも、クライマックスで主人公が襲われそうになったら、前蹴り一発で吹き飛ばされるほど弱かったというギャグ。
とにかく、本作は全体的にギャグでもみせられるような頭の悪い出来であり、ご都合主義も笑えるぐらいに都合が良すぎて引くぐらいでした。
まだバカ映画にすればいいのに、それを真面目にやってしまっているので、ずっと痛々しい香ばしさしかなかった作品でした。