獣人プレデター VD-239

作品紹介

公開年月  2012/12/11
ジャンル  パニック/ホラー
原作  なし
監督  デヴィッド・A・プライアー
脚本  デヴィッド・A・プライアー
製作  デヴィッド・A・プライアー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

アラバマ州の小さな町の森でカップルの無惨な死体が発見され、事件を解決するべく地元の保安官ケリーが調査を開始する。
そこへ科学者と名乗るサラがやって来ると、犯人は人間ではない未知の生命体だと主張する。
ちょうどサバイバル体験キャンプが開催され、野外パーティの学生たちが次々と殺され、「クリーチャー狩り」を目論むハンターのクロフォードが狩りを始めるのだった。

登場人物&出演者

ジョー・ケリー保安官(演:レブ・ブラウン)
主人公。地元の保安官。惨殺があった現場に遅れて到着し、知り合いだと分かって対応する。
レブ・ブラウンは代表作に『怪奇!吸血人間スネーク』、『ハードボディ』などがあります。
夏休みに向けて稼ぎ時だと市長に言われ、事件の早急な解決を頼まれるも陰口を言っていた。
サラが事件について真相を聞こうとするが、大統領直属の研究施設でも邪魔を許さない。
森での捜索を始めると生存者を見つけて部下に保護させるが、当然のように次々と殺される。
最後はクロフォードを見つけるが、正体を暴いたサラに後ろから首を折られて死亡した。

サラ・エバンス(演:レイラニ・サレル)
ヒロイン。人類学教授。大統領直属の機関から支援を受けている研究施設で働くと豪語する。
レイラニ・サレルは代表作に『氷の微笑』、『ギャング・イン・L.A.』などがあります。
カップルの奇妙な惨殺事件を知ると、助手と一緒に町へ来るもケリー保安官には歓迎されず。
町の変人からビッグフットの情報を聞き出し、怪物の正体を見破ってケリー保安官に話す。
森での捜索に参加するも突然助手を殺害し、クロフォードに人間専門のハンターと明かした。
最後は報酬の受け取りを確認して立ち去るが、道中で何体のビッグフットに遭遇した。

・ロベルタ保安官代理(演:シェリー・ローズ)
保安官代理。惨殺されたカップルの現場を監督。胸元のシャツを大胆に開けるオバサン。
シェリー・ローズは代表作に『エンジェル・ミッション/戦場のショーガール』、『キラー・クロコダイル』などがあります。
ケリー保安官が不機嫌な様子で現場に到着すると、早速報告して知り合いだと判明する。
捜査を願っていたサラを見て、困っていたケリー保安官をニヤニヤしながら見ていた。
サバイバル体験のキャンプ客が帰らないと分かり、ケリー保安官に報告して捜索する事に。
最後はパーティして襲われた若者を保護して、ケリー保安官に言われて家に送った。

チャーリー(演:テッド・プライアー)
サバイバル体験の参加者。気楽な感じで来ているシンディと参加するがイライラしている。
テッド・プライアーは代表作に『デッドリー・プレイ/地獄のプラトーン』、『ウォー・オブ・ザ・デッド』などがあります。
GPSについて聞いたエドにイライラして挑発するが、シャロンの仲裁で仕方なく和解する。
サバイバルを最初から小バカにする態度を貫き、なぜ参加したのか意味が分からなかった。
エドが目の前で殺されるとシンディと逃げ出すが、クロフォードに捕まってエサにされる。
最後は見張りの部下を殺すが、クロフォードに致命傷を負わされ、怪物にトドメを刺された。

シンディ(演:アリッサ・コイナ)
サバイバル体験の参加者。ジョギングするような軽装で完全にサバイバルを舐めている。
アリッサ・コイナは代表作に『ウォー・オブ・ザ・デッド』、『Eyes of the Woods』などがあります。
サバイバルの初心者だったエドにキレたチャーリーを仲裁する素振りだけを見せていた。
真面目にテントを作らず、小動物を食べないと宣言して、何しに来たのか分からない。
エドが殺されて逃げ出すと、ハンターのクロフォードに捕らわれてエサにされるも回避する。
最後は保安官たちと合流して救助のヘリを待つが、現れた怪物に命乞いするも殺された。

エド(演:エドワード・サンペ)
サバイバル体験の参加者。今回が初めての参加でGPSなどについて細かく聞いていた。
エドワード・サンペは代表作に『ビッグ・イージー』、『Zombex』などがあります。
なぜかブチ切れたチャーリーに挑発されてしまうが、シャロンに止められて仲直りした。
しっかりとシャロンの話しを聞いて、真面目にテントを作るも怪物の襲撃で状況を探った。
最後は妻を探そうとチャーリーたちに頼むが、急に現れた怪物に襲われて抵抗できず死んだ。

リンダ(演:キャンディス・ウェバー)
サバイバル体験の参加者。エドが今回初めてのサバイバルに参加して心配する様子を宥める。
キャンディス・ウェバーは代表作に『21』、『The Saints of Mt. Christopher』がある。
ケンカをふっかけてきたチャーリーの挑発に乗ってしまったエドをなんとか止めようとした。
エドと一緒にテントを作ってシャロンに褒められるが、離れていた彼女の悲鳴を聞いた。
最後はエドと一緒に状況を確かめようとするが、暗闇から襲ってきた怪物によって殺された。

シャロン(演:タラ・クレインピーター)
サバイバル体験のインストラクター。一組が辞退したと伝えると参加者たちに説明を始める。
タラ・クレインピーターは代表作に『デッドリー・プレイ/地獄のプラトーン』、『The Perfect Weapon』などがあります。
初心者であるエドにGPSについて丁寧に説明し、ケンカ腰のチャーリーをしっかりと止めた。
真面目にテントを作ったエドとリンダを褒めて、適当にやっていたチャーリーたちを注意。
最後は一人で離れている時に怪物がやって来ると、悲鳴だけを残して暗闇の中で殺された。

クロフォード(演:デヴィッド・キャンベル)
「クリーチャー狩り」の異名を持つハンター。元特殊部隊の軍人で大佐だったという。
デヴィッド・キャンベルは代表作に『デッドリー・プレイ/地獄のプラトーン』、『Relentless Justice』などがあります。
森に潜んでいる怪物を知っていて、なんとか捕まえようと部下とともに機会を窺っていた。
サバイバル体験のキャンプ客がいて、生き残ったチャーリーとシンディをエサにする。
不意を突かれた部下が殺されるが、チャーリーを負傷させるも怒る怪物に追いかけられる。
最後は過去の作戦で息子を殺されたテスティが現れ、恨みを晴らすべく拷問を受ける。

テスティ(演:フランク・スタローン)
長年に渡ってクロフォードを探していた人物。サラに大金を払ってようやく見つけ出す。
フランク・スタローンは代表作に『ロッキー』シリーズ、『ブラザーサンタ』があります。
ニカラグアで行われた「レッド・バイパー作戦」で大尉だった息子を亡くしている。
当時上官だったクロフォードが母子殺害を命令するも息子が拒んだせいで殺されていた。
仕事を完遂したサラに大金を送金すると、彼女の仕事ぶりに感謝してヘリを用意していた。
最後は自分の正体をクロフォードに明かすと、息子の恨みを晴らすべく拷問を加える。

感想

個人的な評価

本作は多くの低予算B級映画を手がけるデヴィッド・A・プライアーが監督、脚本、製作を務めています。
タイトルの時点でどのような作品かすぐに分かるし、ジャケットのデザインも安っぽくて色んな意味で期待できます。
安っぽいタイトルからエイリアンを連想してしまうが、実際はビッグフットの類となります。
森に入ってきた人間をなぜかピンポイントで襲って、食べるワケじゃなくナワバリを主張するような感じになっています。
地元のやる気がない保安官、どこから情報を仕入れたのか分からない人類学教授が来て、怪物を捜索する展開となる。
もちろん、餌食となるサバイバル体験の観光客がいるけど、なぜか始まってすぐに意味もなく揉める場面が印象に残っている。
基本的に本作は低予算映画なので怪物がハッキリと正体を現すまで淡々と進んでいくが、いよいよ直接対決になって一気に画面が暗黒に支配される。
これは低予算をカバーする為の演出だろうが、以前から言っているようにほぼ真っ暗な画面をになると一気に鑑賞する気が削がれてしまう。
もう画面を眺めている必要性がなく、登場人物が襲われる音や悲鳴、怪物が襲う唸り声だけで何も面白くありません。
誰が襲われても分からないような感じになっていて、そのままどうでも良くなっていくが、ラストの数分に起こる超展開は悪くなかった。
怪物など関係ない事でいきなりヒロインが正体を暴くが、なぜこのような超展開にしたのか理解できないからこそ良かったと思う。
骨組みとしては『ジョーズ』と似た展開だったが、ラストでの意外すぎるオチは