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クラウン RE-2343

クラウン RE-2343

作品紹介

公開年月  2015/03/21
ジャンル  ホラー/サスペンス
原作  なし
監督  ジョン・ワッツ
脚本  クリストファー・フォード、ジョン・ワッツ
製作  イーライ・ロス、ブライアン・オリヴァー、ほか
製作国  アメリカ、カナダ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

息子の誕生日に手配していたクラウン(ピエロ)がドタキャンをしてしまう。
そこで父親のケントは仕事先の売り家のクローゼットにあったピエロの衣装を見つけ、それを着て誕生日パーティに登場して盛り上げる。
無事に誕生日パーティが終わり、ケントがピエロの衣装を脱ごうとしたが、それが体と一体化して脱げなくなっていた。
その衣装は子供たちを襲う伝説の悪魔の呪いがかけられた禁断の衣装で、ケントは徐々に悪魔に支配され、子供たちを狙う殺人鬼へと変貌していくのであった。

登場人物&出演者

ケント(演:アンディ・パワーズ)
主人公。不動産屋。息子の為にピエロの衣装を着るも、それが脱げずに四苦八苦する。
アンディ・パワーズは31作に出演し、代表作に『イン・ハー・シューズ』などがあります。
カッターや電動ノコで衣装を切り取ろうとするも逆にケガを負ってしまう。
衣装について詳しく知るカールソンの元を訪れるが、事実を知って殺されそうになる。
カールソンを捕まえて警察に突き出そうとするも変身が始まって凶暴化していく。
その姿はピエロというよりはホームレスになり、子供を襲って食べようとします。
それは完全に危ない殺人鬼のようで、子供を襲いたくなる衝動に突き動かされる。
自殺しようと頭を撃ち抜いても死ななくなるという不死身の殺人鬼と化す。

メグ(演:ローラ・アレン)
ヒロイン。ケントの妻で歯医者。いつまでもピエロの衣装を着ていたケントを笑う。
ローラ・アレンは代表作に『モナリザ・スマイル』、オールド・ドッグ』などがあります。
なかなか脱げないピエロの衣装に、自前の医療道具で鼻を取るがケントはケガする。
ピエロの衣装について調べるケントを心配し、以上な行動に出る彼の身を案じる。
カールソンの本からケントがどんな状態になっているか知っていく。
見た目がピエロになっているケントに驚きながらも彼を家で匿って戻そうとする。
しかし、悪魔に乗っ取られたケントからの要求で最悪の行動を選択してしまう。

ハーバート・カールソン(演:ピーター・ストーメア)
ピエロの衣装を持っていたマーティン・カールソンの弟。ケントに衣装の秘密を教える。
ピーター・ストーメアは近年の出演作に『トカレフ』、『ヘンゼル&グレーテル』などがあります。
マーティンとの関係は非常に複雑だった。ケントを救うには死ぬしかないと忠告する。
ケントの首を切り落とそうとするが、寸前に阻止され、逆に捕まってしまう。
車で警察へ連行しようとしたケントだが、道中で事故にあって重傷を負ってしまう。
助けを求めに来たメグが解決策を求めるも変身するケントを信用しちゃダメだと忠告する。
ケントの暴走を止めようとメグと協力するも殺人鬼に間違われて逮捕される。

ジャック(演:クリスチャン・ディステファーノ)
ケントの息子。誕生日パーティに来たケントのピエロ姿に大喜びする。
クリスチャン・ディステファーノは19作に出演し、本作が映画初出演となります。
ずっとピエロの衣装が脱げないケントに少し不信感を抱いてしまう。

感想

個人的な評価

本作の監督を務めるのはジョン・ワッツです。
ジョン・ワッツは作品数こそ少ないが、本作により『スパイダーマン:ホームカミング』の監督に選ばれています。
他にサスペンス映画の『COP CAR/コップ・カー』でも高い評価を受けています。
本作は動画サイトに投稿されたフェイク予告編がイーライ・ロスの目に止まり長編映画として製作される事になりました。
昔からサーカスの人気者として君臨するクラウンは日本では「ピエロ」や「道化師」として広く知られます。
その明確な違いはクラウンが曲芸を中心に客を楽しませるに対して、ピエロや道化師はよりバカにされるような役割を持っています。
更に「ピエロ恐怖症」というモノもあって、この題材を使ったスティーヴン・キングの『IT/イット』なんかも有名です。
そんな本作はまさに『IT/イット』を彷彿とさせるような作品となっています。
ピエロの衣装を着た殺人鬼という発想はすでに上記の作品であるが、本作では変身の過程を描写しています。
衣装を着たのはいいけど、それが脱げなくなって、実は悪魔の肌だったという設定は面白いと思いました。
さすがにイーライ・ロスが目をつけるだけはあると感じた設定でした。
ただ、主人公が悪魔のような姿に変身していくが、どうにも過程の描き方が雑に感じた。
途中から主人公の心理描写がなくなり、物語を進行していくのが妻に交代する。
これによって、悪魔へと変わっていく主人公の心情が一切伝わらなくなってしまう。
本来なら、ここら辺を描くべきであり、人間としての心と悪魔に支配されていく恐怖を重視するべきでした。
そのせいで完全に変身してしまった主人公に同情が湧かず、妻に殺されるショッキングな出来事がマイルドになっていた。
個人的には変身過程における主人公の心情が欲しかったので、ここら辺は残念でした。
それに悪魔へと完全に変身した主人公の描写も雑で、今一つ怖さも伝わらなかった。
素材が良かっただけに、描き方が微妙すぎてハードルを上げてしまったせいで期待ハズレとなってしまいました。

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