スパイダー・シティ VD-238

作品紹介

公開年月  2012/12/31
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  グリフ・ファースト
脚本  ポール・A・バーケット
製作  ケネス・M・バディッシュ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

ルイジアナ州で発生した地震により巣穴を奪われた巨大な毒を持ったクモたちは、地上に這い出て人々を襲い始める。
ツアー会社で働きながら気楽な生活を送っていたポールは、巨大なクモに襲われると、なんとか近くのコンビニまで避難する。
しかし、助けにやって来たポールの父親が犠牲になると、彼は命を懸けて女王グモに立ち向かおうとするのだった。

登場人物&出演者

ポール(演:バグ・ホール)
主人公。父親が経営するツアー会社で働いている。毎日のように遅刻で迷惑をかけている。
バグ・ホールは代表作に『ミクロキッズ3』、『地球が静止した日』などがあります。
次期社長になろうと考えているが、あまりにもいい加減な態度にクビを宣告されてしまう。
いつものようにツアー客をバスで案内すると、巨大なクモに遭遇してコンビニに避難する。
途中でグレンに不満をぶつけられるが、助けに来た父親が負傷すると急にリーダー面をする。
最後は父のカタキを討つべく、女王クモの体内に入ってガスを爆発させて英雄となった。

ペトラ(演:オリヴィア・ハート)
ポールの妹で父親が経営するツアー会社で働く。いい加減な兄と違って真面目に働いている。
オリヴィア・ハートは代表作に『鉄板英雄伝説』、『スプリング・ブレイクダウン』がある。
何かと足を引っ張っている兄と対照的に父親の信頼を勝ち取って次期社長候補となっている。
川をボートで走っているとワニが襲われている姿を見て、危険だとして父親に知らせた。
暴走したティナのせいで川に落ちてしまい、水面を走るクモに襲われそうになるも助かる。
最後は一度クモに捕まるもポールに助け出され、兄が女王クモを倒して生還を喜んだ。

ロイ(演:イーサン・フィリップス)
ポールとペトラの父親でツアー会社を経営している。いい加減なポールの態度に辟易する。
イーサン・フィリップスは代表作に『クリッター』、『アイランド』などがあります。
しっかりしているペトラを次期社長と宣言して、ポールの体たらくを何度も注意してきた。
またもポールがミスをしたと怒るが、巨大クモのせいだと分かってバスまで助けに来る。
ボートで移動するもティナの暴走で仕方なく陸に上がり、そこでクモの炎で火傷を負った。
最後は油断して頭に卵を産みつけられ、ペトラの事をポールに頼んで息を引き取った。

ケイトリン・ブラックウェル(演:トレイシー・ゴールド)
ポールの父親が経営するツアー会社の客。生物学の教師で本当なら家族でツアーをしていた。
トレイシー・ゴールドは代表作に『シュート・ザ・ムーン』、『ソーラー・デストラクション/地球壊滅』などがあります。
夫のチャーリーはスクールバスの運転手で急遽参加できず、子供たちと三人で参加をした。
道中で巨大なクモに襲われてコンビニに避難して、何度もチャーリーに電話をする繋がらず。
喘息持ちで吸入器が必要でなくなってしまうと、ポールからエアータンクを手渡された。
それまでただの棒立ち要員だったが、落ち着いたところでクモを解剖して対応策を考えた。
最後は発作が限界に達して意識を失ってしまい、救急車に運ばれるも生死不明となった。

ジャスティン・ブラックウェル(演:スカイイー・ムーア)
チャーリーとトレイシーの息子。ポールの父親が経営するツアー会社の客で悪ふざけが好き。
スカイイー・ムーアは代表作に『Two Step』、『プリズン・ランペイジ』などがあります。
アナベルと同じくチャーリーが参加できないと分かり、ガッカリするも気を取り直した。
コンビニに避難していると襲われるが、すぐにスマホで状況を確認するも警察には連絡せず。
ほぼ何もしないで逃げ回っていると、水面を走っていた巨大なクモを見て驚いていた。
最後は駆けつけた軍人たちに助け出され、チャーリーと再会して母と妹が捕まったと報告。

・アナベル・ブラックウェル(演:メーガン・アデル)
チャーリーとトレイシーの娘。ポールの父親が経営するツアー会社の客で思い切りが良い。
メーガン・アデルは代表作に『Inspector Mom』、『わらの犬』などがあります。
チャーリーが参加できずにガッカリするが、巨大なクモに襲われてすぐに捕獲をしていた。
コンビニに避難していると襲われるが、戸惑っていたケイトリンたちを助けるべく踏み潰す。
なんとか再びバスに乗り込むと、ようやくチャーリーと電話が繋がって状況を知らせた。
最後は女王クモの中に入って爆破するポールの手伝いをして、倒れた母を救急車に乗せた。

チャーリー・ブラックウェル(演:エドワード・ファーロング)
トレイシーの夫でジャスティンとアナベルの父親。チアリーダーのコーチを務めている。
エドワード・ファーロングは近年の出演作に『アウェイクン/監禁島』、『キング・オブ・ゾンビ』などがあります。
本来なら家族でツアーに行く予定が、運転手が調子悪く仕方なく代役として諦めてしまう。
何も知らずに運転していると、アナベルから連絡を受けた直後に運転ミスでバスが停止する。
出動した軍隊に助け出され、ツアーに出かけた家族を心配して一緒に向かう事になる。
最後はジャスティンとアナベルと再会するが、発作で倒れて救急車に運ばれた妻を心配した。

ティナ・ローソン(演:ティアラ・ギャスライト)
ポールの父親が経営するツアー会社の客。夫のグレンと一緒に楽しもうと気分はウキウキ。
ティアラ・ギャスライトは代表作に『Dough Boys』、『Mysterious Ways』があります。
通りで酒が飲める珍しい場所を通ると、バーで飲みたいと口にするもポールは通過した。
巨大なクモが出現してコンビニに避難すると、ただ怯えて男たちに対応を任せていた。
頼りになる夫が巨大クモに殺されて落ち込んでいると、急に不安になってパニックを起こす。
最後はボートを暴走させてしまい、結果的に突き飛ばされて巨大クモのエサとなった。

グレン・ローソン(演:ラッキー・ジョンソン)
ポールの父親が経営するツアー会社の客。ポールのひどい顔を見て遠慮なく口にしていた。
ラッキー・ジョンソンは代表作に『ハード・ラッシュ』、『猿の惑星:新世紀』があります。
通りで酒が飲める珍しい場所を通ってティナに話すが、ポールに止まらないと言われる。
巨大なクモが出現してコンビニに避難すると、殺虫剤で対応して他者を逃がす為に応戦した。
果敢にも巨大クモたちに挑み、あまりにも頼りないポールのやり方に不満を爆発させる。
最後は元ギャングだと公言して団結を宣言するが、直後にクモに襲われて殺されてしまう。

グラント・コワルスキー/グランパス(演:グラント・ジェームズ)
ポールの父親が経営するツアー会社の客。閉まっていたバスのドアを強引に開けて乗った。
グラント・ジェームズは代表作に『トゥームストーン』、『帰ってきたMr.ダマー/バカMAX!』などがあります。
ポールの態度にイライラして終始に渡って怒っていて、クモが出現しても杖で対抗していた。
巨大なクモに襲われてしまうと、コンビニに避難して杖で対処するも再びバスに乗る事に。
最後は足が悪くて走れず、コンビニから出てきたところで巨大なクモに捕まって殺された。

感想

個人的な評価

本作は数多くのB級映画を手がけているグリフ・ファーストが監督を務めています。
近年はクリーチャーを扱ったB級映画が多く製作されるが、その中でも「クモ」を扱った作品が増えている気がする。
クリーチャーを扱ったジャンルとして「サメ映画」があるけど、こちらは大成功を収めて急速に数を増やしています。
それに続くように近年ではクモ映画が幅を利かせており、本作でも新たなジャンルとして買いたくしようとしています。
本作はテレビ映画なので基本的に低予算で製作されていますが、あの『ターミネーター2』で有名になったエドワード・ファーロングが出演しています。
当時の面影はすっかりなくなって中年のオッサンになっているけど、本作の中では最も知名度が高くて主要人物のような扱いを受けている。
更に本作はまさかのアメリカ社会における問題に言及し、バイオガスを採掘するシェール層が今回の原因だと話していた。
基本的にツッコミどころ満載の作品であるが、本作のクモはかなり万能でなんでもできるような印象を持ちました。
地下から出てきたのに平然と水面を速いスピードで走り、ガス袋があって炎を吐き、噛まれると毒液で死に、人間へ卵を産みつける。
明らかに設定を盛り込みすぎたが、そこで女王クモを倒せば子グモたちは一斉に死ぬ大胆な設定を取り入れています。
どう考えてもムリのあるデメリットであるが、ここまで設定を盛り込んだ巨大クモを倒す為の都合がいい弱点は逆に潔かったです。
こういう低予算映画は意外にも鑑賞できるレベルであるが、如何せん、登場人物が多すぎて主人公がほとんど目立たないのは残念であった。
エドワード・ファーロングがオマケ程度の出演だと分かっていたが、最後は本当に単なる棒立ちだけになるが、それでも存在感を示していたところに凄さを感じました。