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ファイナル・ガールズ/惨劇のシナリオ RE-2855

ファイナル・ガールズ/惨劇のシナリオ RE-2855

作品紹介

公開年月  2015/11/05
ジャンル  ホラー/コメディ
原作  なし
監督  トッド・ストラウス=シュルソン
脚本  M・A・フォーティン、ジョシュア・ジョン・ミラー
製作  マイケル・ロンドン、ジャニス・ウィリアムズ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

有名なホラー映画女優だった母親のアマンダを交通事故で亡くしたマックス。
三年後、失意の底から立ち直ったマックスは、友人たちに誘われて母が出演していた80年代のホラー映画を鑑賞する事に。
ところが突然、映画館で火災が発生し、パニックになって逃げ惑う中、気が付くマックスたちは物語の中に入り込んでしまうのだった。

登場人物&出演者

【現実世界】

マックス・カーライト(演:タイッサ・ファーミガ)
主人公。スプラッター映画で有名になった母親を事故で亡くし、おばさんの家で育つ。
タイッサ・ファーミガは代表作に『ハイヤー・グラウンド』、『ハリウッド・スキャンダル』などがあります。
母親を亡くしたショックは大きく、実生活でも高校の単位を落としそうになっている。
映画館が燃え上がってスクリーンから映画の世界に入ると、ナンシー役の母親と再会する。
ナンシーを現実世界に連れ出そうとするが、彼女の決意を聞いてファイナル・ガールとなる。
最後はビリーを見事に倒してクリスと病院で目覚め、そこは続編だと知って戦いを決意する。

クリス(演:アレクサンダー・ルドウィグ)
マックスの同級生。古典の単位を落としそうになるマックスの為に勉強を教えていた。
アレクサンダー・ルドウィグは代表作に『ウィッチマウンテン/地図から消された山』がある。
何かとマックスに自分の存在をアピールして、彼女に色目を使って付き合おうとする。
アマンダの主演作が映画館で上映されると、チャンスだと思ってマックスたちと一緒に観る。
映画館が燃え上がってスクリーンから映画の世界に入ると、懸命にマックスを励ました。
最後はナタでケガを負うもビリーに立ち向かうマックスを見守り、一緒に続編に再登場した。

ガーティ(演:アリア・ショウカット)
マックスの親友。母親の死がショックで暗い顔をしているマックスを励ましている。
アリア・ショウカットは代表作に『スリー・キングス』、『ランナウェイズ』があります。
クリスが色目を使って付き合おうとしている事を知っていて、なんとかくっつけようとする。
映画館が燃え上がってスクリーンから映画の世界に入ると、当初は困惑して理解できず。
なぜか指導員のブレイクといい感じになり、まさかのキスまでしてしまう展開に。
最後はビリーを燃やす罠が発動せず、ナタで刺されてヴィッキーとともに続編に再登場する。

ヴィッキー(演:ニーナ・ドブレフ)
マックスの同級生。クリスの元カノ。自己中心的だが常に向精神薬を手放さない。
ニーナ・ドブレフは代表作に『アウェイ・フロム・ハー君を想う』、『トリプルX:再起動』などがあります。
クリスのつぶやきを見て、男に置くってもらい、なんとか彼の気を引こうとベタベタする。
映画館が燃え上がってスクリーンから映画の世界に入ると、早速とスマホで連絡を試みる。
性悪女としてしゃべればしゃべるほど好感度を下げるが、マックスとガーティに謝っていた。
最後はビリーを燃やす罠が発動せず、タンスに潰されてガーティとともに続編に再登場する。

ダンカン(演:トーマス・ミドルディッチ)
ガーティの義理の兄。映画館の副支配人をしている。アマンダの大ファンで映画オタク。
トーマス・ミドルディッチは代表作に『俺たちハングオーバー!/史上最悪のメキシコ横断』、『バッド・ウェイブ』などがあります。
アマンダ主演の作品を上映する条件として娘のマックスをなんとか呼び出そうと取引する。
映画館が燃え上がってスクリーンから映画の世界に入ると、いち早く状況を理解した。
自慢の知識をひらかしてビリーを前にしても、登場人物じゃないから殺されないと豪語する。
最後は結局ナタで斬られるが生きていて、逃げるカートたちの車に轢かれ続編に再登場する。

【映画・血まみれのキャンプ場】

ナンシー/アマンダ・カーライト(演:マリン・アッカーマン)
スプラッター映画で有名になった女優。そのイメージで他の映画に出演できず生活苦に。
マリン・アッカーマンは代表作に『幸せになるための27のドレス』、『ウォッチメン』などがあります。
直談判して映画出演の交渉をするも断られ、娘と家に帰る途中で事故に遭い死亡した。
映画ではシャイな女の子でキャンプ場の指導員として来て、カートに処女を捧げるつもり。
マックスたちの乱入で映画の登場人物だと知り、ファイナル・ガールの代役を任される。
最後はマックスこそがファイナル・ガールに相応しいとして、彼女の身代わりとして死亡。

カート(演:アダム・ディヴァイン)
青い鳥キャンプ場の指導員。基本的に下半身で動いていて、頭の中は性欲の塊である。
アダム・ディヴァインは代表作に『ピッチ・パーフェクト』シリーズ、『マイ・インターン』などがあります。
ナルシストでこれまでヤった回数を自慢していて、話す言葉は下ネタが中心のバカ者。
ずっと目をつけていたナンシーとセックスしようと考え、序盤から彼女を自信満々で誘う。
マックスたちが乱入しても目的は変わらないが、様子を見ていたクリスに忠告される。
最後はビリーが登場して車で逃げ、トーテムポールに衝突して全身を骨折するも続編に登場。

ティナ(演:アンジェラ・トリンバー)
青い鳥キャンプ場の指導員。カートに負けないほどのビッチ。常にテンションが高いバカ。
アンジェラ・トリンバーは代表作に『ハロウィンⅡ』、『キングス・オブ・サマー』がある。
ワーゲンバンの助手席からキャンプ場に向かう道中でダンカンたちに道を尋ねていた。
イケメンだったら誰でもすぐに寝てしまうが、ビリーを登場させない為に止められていた。
ヴィッキーの向精神薬を見つけて勝手に飲んで、更にハイテンションとなってしまう。
最後はビリーを誘い出すべくおっぱいを出し、逃げようとして自分たちが仕掛けた罠で死ぬ。

ブレイク(演:トーリー・N・トンプソン)
青い鳥キャンプ場の指導員。唯一の黒人。なぜか全身に缶バッチをつけている。
トーリー・N・トンプソンは代表作に『D.C. Sniper』などがあります。
当初から新人指導員という形になっているガーティに目をつけていた。
勝手な事をしない為にガーティと一緒に薪拾いをしていると、ちょっといい感じになる。
ビリーを倒す為に罠を仕掛けてドアに張り付かせ、成功するとガーティにキスをした。
最後はビリーからナタを取ろうとするが、彼が生きていて刺されてあっさり死亡した。

ポーラ(演:クロエ・ブリッジス)
青い鳥キャンプ場の指導員。なぜか他の指導員と違って一人だけ遅れて車でやって来る。
クロエ・ブリッジスは代表作に『奇跡のロングショット』、『キャンプ・ロック2/ファイナル・ジャム』などがあります。
実は映画の中でファイナル・ガールであり、唯一ビリーを倒せる処女という設定。
最後はビリーが登場してカートと車で逃げるが、トーテムポールに衝突して爆死した。

ビリー・マーフィー(演:ダニエル・ノリス)
1957年の夏にキャンプ場へ来るが、少し変わっていて醜い顔で指導員たちにいじめられる。
ダニエル・ノリスは代表作に『アウトサイダー』、『エクストラクション』などがあります。
トイレに隠れると爆竹を入れられて全身に火傷を負い、それによって復讐心を燃やした。
顔を隠す仮面を作り出し、ナタを手にして指導員を8人殺して姿を消したという。
セックスが始まるとどこからともなく姿を現し、行為に及んだ男女を確実に惨殺する。
唯一倒せるのは処女のファイナル・ガールであり、本来はポーラに倒されるはずだった。
最後はファイナル・ガールを引き受けたマックスに倒されるが、続編で強くなり再登場する。

感想

個人的な評価

本作はテレビの長編ドラマを手がけてきたトッド・ストラウス=シュルソンが監督を務める。
この作品は名だたる80年代のスプラッター映画をモチーフにした作品となっています。
とは言っても、完全に『13日の金曜日』のパロディにしか見えず、舞台や人物設定に年代までソックリすぎる。
そこに現代の主人公たちが映画の中に入って、実際に登場人物たちと一緒に殺人鬼に追われる事になります。
これはアーノルド・シュワルツェネッガー主演の『ラスト・アクション・ヒーロー』と同じような設定である。
ただし、本作の方は『13日の金曜日』をベースにしたコミカルな作品になっています。
どうしても似たような設定だと比較してしまうが、本作は残念ながら中途半端な出来になっていると感じました。
まず、大前提として映画に入り込む設定はすでに『ラスト・ヒーロー・アクション』で実現していて、こっちの方がずっと娯楽性が高いです。
しかも、ちゃんと映画と現実の違いを表現していて、その設定をきちんと活かしています。
それに対して本作は設定を活かしているが、『ラスト・ヒーロー・アクション』ほどじゃありません。
次に『13日の金曜日』と比べる以前に、ほとんどパクっているような感じなので、オリジナリティとしてはかなり弱い。
そして、本作で最も致命的だったのはバカ映画ではなく、シリアスにしてしまった点です。
こういう映画はもっとバカをやるべきであり、親子の感動物語など求めていません。
ホラーとコメディは表裏一体の関係性にあって、本作ではそれを最大限に活かせる設定なのに方向性を完全に間違えている。
せっかく面白い設定で期待していたが、シリアスで感動を求めた親子物語には正直言ってガッカリさせられました。
ただ、主演を務めているタイッサ・ファーミガは姉のヴェラ・ファーミガほどじゃないが、魅力的だったのはせめての救いでした。

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