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ルーム RE-2607

ルーム RE-2607

作品紹介

公開年月  2015/10/16
ジャンル  サスペンス/ドラマ
原作  エマ・ドナヒュー 『部屋』
監督  レニー・エイブラハムソン
脚本  エマ・ドナヒュー
製作  エド・ギニー、デヴィッド・グロス
製作国  カナダ、アイルランド
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

5歳の誕生日を迎えたジャックは、狭い部屋に母親と二人暮らしをしていた。
外の景色は天窓から見える空だけで、母親からは部屋の外には何もないと教えられていた。
二人はある男によって部屋に監禁されていて、母親はジャックに外には本物の世界があると教えると、ここから脱出する為に行動を起こすのだった。

登場人物&出演者

ママ/ジョイ・ニューサム(演:ブリー・ラーソン)
主人公。ジャックが生まれる7年前からオールド・ニックによって部屋に監禁されている。
ブリー・ラーソンは代表作に『ショート・タイム』、『キングコング:髑髏島の巨神』などがあります。
長年に渡る監禁生活で精神的に参っているが、ジャックの存在を支えになんとか暮らす。
ジャックが5歳になって現実を教えて、監禁状態から脱出するべくニックを騙す作戦を託す。
部屋を出てから自由を味わうが、現実と向かい合って壊された人生に絶望して自殺未遂。
ジャックが送った髪の毛に励まされ、息子の為に現実と向き合って前向きに生きようとする。

ジャック(演:ジェイコブ・トレンブレイ)
息子。5歳になっても外の世界を知らず、ずっとママと狭い部屋の中で育てられている。
ジェイコブ・トレンブレイは代表作に『スマーフ2/アイドル救出大作戦!』、『ソムニア/悪夢の少年』などがあります。
5歳になってママから本当の事を言われて混乱するが、その必死な姿を察して協力する事に。
死んだフリをして運ばれる時にトラックから飛び出して近くの人に助けを求めて脱出した。
初めて見る外の世界に怖さを感じるが、子供だという事でママと違って上手く順応していく。
もう一度部屋に戻るが、二度と戻る事がないと悟り、過ごした場所に別れを告げた。

オールド・ニック(演:ショーン・ブリジャース)
ママを誘拐した張本人。決まった日と時間にやって来て食料や薬などを持ってきている。
ショーン・ブリジャースは代表作に『ダーク・プレイス』、『砂上の法廷』などがあります。
ママに対して高圧的でルールを課し、その目的はあくまで肉体関係だけで素性は分からず。
一大決心の作戦を敢行したママに騙され、ジャックが助けを呼びに行った事で崩壊する。
その後は多くの証拠により警察の捜査が張り巡らされ、容疑者として逮捕される事になる。

バァバ/ナンシー(演:ジョアン・アレン)
ジョイの母親。長年に渡って行方不明になっていたジョイを助けたジャックに感謝した。
ジョアン・アレンは代表作に『ニクソン』、『ザ・コンテンダー』などがあります。
夫のロバートとは離婚し、現在はパートナーであるレオとジョイの実家に住んでいた。
心の傷を負ったジョイとの接し方に困っていたが、ジャックを温かく家に迎えた。
自分を見失っていたジョイを見守り、その間もジャックとの絆を深めて信頼を得ていく。
最後は入院したジョイの為にジャックの頼みで髪の毛を切って本当の家族となった。

ジィジ/ロバート(演:ウィリアム・H・メイシー)
ジョイの父親。行方不明になっていたジョイが戻ってきた事で心底喜んでいた。
ウィリアム・H・メイシーは代表作に『エアフォース・ワン』、『ジュラシック・パークⅢ』などがあります。
しかし、誘拐犯の息子であるジャックを直視できず、ジョイに怒りを持たれる事に。
遠くに暮らしている事もあって、それ以来、ジョイやジャックを訪れる事はなかった。

レオ(演:トム・マッカムス)
ナンシーと一緒に暮らしているパートナー。ジョイとジャックを温かく家に迎えた。
トム・マッカムスは代表作に『スティール』、『カイロ・タイム/異邦人』などがあります。
ロバートと違ってジャックの存在を認め、なんとか心を開かせようと工夫していた。
愛犬のシェイマスが戻ってきた事でジャックとの距離が一気に縮まって家族の一員に。

パーカー巡査(演:アマンダ・ブルジェル)
ジャックが助けを求めた犬の散歩をしていた人から通報を受けて急いで駆けつけた。
アマンダ・ブルジェルは代表作に『ビューティフル・ガール!』、『烏/カラス』があります。
ジャックの話しから事件だと悟って、すぐにママが監禁された納屋を探し当てた。

ミッタル医師(演:キャス・アンヴァー)
長い監禁状態から病院に運ばれたジョイとジャックの健康状態を診る主治医。
キャス・アンヴァーは代表作に『ミッション:8ミニッツ』、『ダイアナ』などがあります。
ジャックには適切な治療が必要だと言うが、ジョイに強く拒まれて引き下がってしまう。
その後はナンシーの家を訪れ、ジャックの経過を診て精神状態を確認していた。

感想

個人的な評価

本作は2008年4月に発覚した“フリッツル事件”を基にした小説を原作にしています。
オーストリアのアムシュテッテンにて、当時42歳だったエリーザベト・フリッツルが警察に駆け寄って監禁されていた事を訴えて発覚しました。
この事件は日本では「オーストリアの実娘監禁事件」や「恐怖の家事件」として報じられた。
日本では2000年に発覚した「新潟少女監禁事件」があって、マスコミでは連日のように報道されていました。
本作はそのような極限状態になったママと息子の異様な生活を描いた作品でした。
とにかく、本作は“部屋”の世界しか知らないジャックという無邪気な子供が賢くてしっかりしているという点が最大の救いでした。
その一方で7年も大切な青春を奪われ、人生を壊されたママが現実世界に戻った時の絶望感も同時に伝わってきます。
まず、ジャックを演じたジェイコブ・トレンブレイの演技が非常に素晴らしいです。
外の世界をまったく知らないので、初めて見た時の表情やリアクションがリアルであり、ちゃんとジャックというキャラクターを分かっています。
あくまでジャックが最大の拠り所にしているのはママであり、彼にとって一番居心地がいいのは皮肉にも“部屋”なのです。
それに対して、監禁されたママはジャックが生まれた事で崩れそうな精神をなんとか保っている状態でした。
その目的は外に出る事であったが、実際に出てしまうと止まっていた時間が動き出したと同時に絶望感が襲っていく。
ママを演じたブリー・ラーソンの演技も素晴らしく、精神的に危なっかしい表情は見事と言える上手さでした。
ようやく願っていた自由を手にしたのに、どこか満たされないモヤモヤした気持ちもちゃんと伝わってくる。
当たり前の生活なのにママはそれに苦しみ、一方のジャックにとって当たり前ではない。
ただ、本作は外の世界をすでに知っていたママよりも、何も知らないジャックの方がずっと強いというのが明確に表現されています。
ママは絶望した先に自殺未遂を起こすが、これは自由を得た事と失ってしまった時間の代償が大きくのしかかっていたのだろう。
果てしない自由を手にしたジャックは最初こそ戸惑うが、そこはスポンジのように物事を吸収する子供だからこそ順応していきます。
しかしながら、これはママの教育方針がちゃんとしていた証拠でもあり、決して彼女の育て方は間違っていなかったと言える。
人間の人生を奪う卑劣すぎる行為がフィクションではなく、現実に起きていて、もしかすると現在でもどこかで起きている可能性があるかもしれない。
本作は人生を奪われた人間の物語、何も知らずに育った子供の物語が印象に残る作品でした。

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