作品紹介
公開年月 | 1986/06/06 |
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ジャンル | アクション |
原作 | なし |
監督 | ジョン・アーヴィン |
脚本 | ゲイリー・M・デュヴォア、ノーマ・ウェクスラー |
製作 | アーサ・シューマッカー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
片田舎で交通を取り締まる警官マークは、元FBIの捜査官だったが、5年前に少女殺害犯を半死半生にしたせいで降格と左遷されていた。
退屈な毎日を過ごすマークの元へ、シカゴ最大のファミリーを壊滅させようとするFBIの元上司のシャノンがやって来る。
新米捜査官だった息子をファミリーに殺され、内通者がいると疑ったシャノンは、頼りになるマークに復讐を託すのだった。
登場人物&出演者
・マーク・カミンスキー(演:アーノルド・シュワルツェネッガー)
主人公。過去に問題を起こしたせいでFBIを辞めさせられ、片田舎に左遷されてしまう。
アーノルド・シュワルツェネッガーは近年の出演作に『エクスペンダブルズ』、『アニー・リーボヴィッツ/レンズの向こうの人生』などがあります。
退屈していたところに、息子を殺された元上司のハリーに個人的な復讐の手伝いをする。
パトロヴィータの組織に上手く入り込み、信頼を得るもマックスに正体を見破られてしまう。
邪魔なマックスを始末し、正体もバレた状態で残っていたパトロヴィータたちを殲滅させる。
最後は好意を持たれたモニークを逃し、重傷を負ったハリーを励まして妻と子作りに励む。
・モニーク(演:キャスリン・ハロルド)
ヒロイン。パトロヴィータが経営するカジノにいた女性。マークのチップをもらっている。
キャスリン・ハロルドは代表作に『ハンター』、『眠れぬ夜のために』などがあります。
すぐにマークが気になって何かと近づくが、実際はロッカの手下で素性を調べられていた。
マークと会っているうちに恋してしまい、思い切って告白するも既婚者と分かってキレる。
ロッカへの報告ではマークに疑う部分がないと話してしまい、完全に私情を挟んでていた。
最後はパトロヴィータの金をマークから渡され、人生をやり直す為に一人で旅立った。
・ベイカー刑事(演:エド・ローター)
パトロヴィータやラマンスキーに対抗する地元警察の刑事。暴れていたマークに目をつける。
エド・ローターは代表作に『ロンゲスト・ヤード』、『スターシップ・トゥルーパーズ2』などがあります。
ラマンスキーの手下に追われて返り討ちにしたマークを疑い、職務質問するも問題なく解放。
その間にパトロヴィータのアジトを襲撃し、所有していた金と麻薬を押収して手柄を立てる。
最後はパトロヴィータたちを殺害した現場に来て、バクスターの遺体から状況を推察する。
・ハリー・シャノン捜査官(演:ダーレン・マクギャヴィン)
パトロヴィータの刑務所に送る証言者を警護していた息子を殺された、復讐心に燃える。
ダーレン・マクギャヴィンは代表作に『楽聖ショパン』、『ゾンビコップ』などがあります。
当局の人間は信用できないとして、不当に左遷されたマークを頼って復讐の代理を頼んだ。
FBIに復帰できるとマークを説得し、パトロヴィータの部下にさせて動向を探っていた。
警察署を爆破させたマークの作戦を知り、現場に行くとバクスターも鉢合わせしてしまう。
最後はマックスに撃たれて重傷を負うが、マークの必死な励ましでリハビリをしていた。
・マーヴィン・バクスター(演:ジョー・レガルブート)
連邦特別検察官。犯罪組織のボスであるパトロヴィータを追い詰めるも逮捕まで至らない。
ジョー・レガルブートは代表作に『ミッシング』、『シシリアン』などがあります。
過去にマークが犯人を半殺しにして、理由も聞かずに左遷か退職の選択肢だけを与えた。
警察署が何者かに爆破されると、その現場に行き、ハリーに遭遇して彼の企みに勘付く。
実はパトロヴィータと裏で繋がっていて、裁判が全部茶番で彼に有利な状況を作っていた。
マックスにマークが潜入していると話し、それによってハリーが重傷を負ってしまう。
最後はパトロヴィータのアジトで暴れるにマークに見つかり、反撃したせいで銃殺された。
・マックス・ケラー(演:ロバート・デヴィ)
パトロヴィータの信頼する部下。人員不足となった為に目立っていたマークを部下にする。
ロバート・デヴィは近年の出演作に『ゲーム・オブ・デス』、『アメリカン・ドリーマーズ』などがあります。
常にマークと行動して、ラマンスキーの商売を邪魔したり、所場代の取立てなどをしていた。
押収された金と麻薬を取り戻すべく、マークの提案した方法を使って見事に奪取させる。
バクスターからマークが別人を装っていると情報をもらい、ハリーを殺す役目に推薦する。
最後はハリーを殺せないマークの正体を見破り、そのまま殺そうとするも返り討ちに遭った。
・パウロ・ロッカ(演:ポール・シェナー)
パトロヴィータの信頼する部下。ラマンスキーを牽制するが、手下を失って人員不足になる。
ポール・シェナーは代表作に『スカーフェイス』、『グラン・ブルー』などがあります。
ラマンスキーの商売を邪魔するマークを見つけると、金と麻薬を取り戻す為に一時的に雇う。
マークを信用していなかったパトロヴィータから監視を頼まれ、モニークを使っていた。
マークの打ち出した作戦で警察から金と麻薬を取り戻すが、潜入捜査官だと分かり始末する。
最後は正体がバレたマークがアジトを襲撃し、迎え撃つも敵わずに結局は殺された。
・ルイジ・パトロヴィータ(演:サム・ワナメイカー)
イタリア系の犯罪組織を束ねるボス。表向きは一般人を装うが、バクスターに詰められる。
サム・ワナメイカーは代表作に『コンクリートの中の男』、『スーパーマン4/最強の敵』などがあります。
ライバルのラマンスキーに商売を邪魔された上に有能な部下も殺されてブチ切れていた。
更にベイカー刑事に金と麻薬を押収され、取り戻す為にマークを雇って見事に成功させる。
マークをまったく信用せず、ロッカに監視させていて、捜査するハリーの殺害を命じた。
最後は正体がバレたマークから襲撃を受けると、迎え撃つも敵わずに結局は殺された。
感想
個人的な評価
本作は当時、全盛期を迎えていたアーノルド・シュワルツェネッガーの主演作として話題になりました。
原題とまったく違う邦題になっているが、これは同年に公開されたシルヴェスター・スタローン主演の『コブラ』に対抗したと言われています。
いつも筋肉で物事を真正面から解決してきたシュワちゃんですが、今回は潜入捜査官というイメージにない役をやります。
犯罪組織に潜入するので、普段のラフな服装と違ってスーツをしっかりと着ています。
ただ、まだまだ若かったシュワちゃんだったので、盛り上がった筋肉はすがに分かります。
今回はかなり大人しめで悪人を演じている感じですが、いつも変わらない印象です。
潜入しているのでギリギリの駆け引きがありそうだが、シュワちゃんの場合、いつバレても構わないという雰囲気があります。
既婚者という設定で妻とも離婚寸前じゃないので、犯罪組織の女と仲良くなってもせいぜい軽くキスするぐらいしかないです。
同時期の作品と比べて全体的に地味で、アクションはかなり控えめでした。
多分、新たな一面を開拓しようという思惑があっただろうけど、シュワちゃんにはシリアスな演技は似合わなかったです。
その結果、終盤には正体がバレてしまい、結局は力業で組織を一人で全滅させます。
だったら最初からそうすればいいと思ってしまうが、そのツッコミは野暮でしょうか。
本作の悪人は後の『トータル・リコール』で二重スパイだった悪いヤツに似ている感じがしているが、この作品がヒントになっただろう。
シュワちゃんの作品として地味であまり見どころがなく、最後は筋肉で解決する作品でした。