作品紹介
公開年月 | 2018/12/21 |
---|---|
ジャンル | ファンタジー/アドベンチャー |
原作 | なし |
監督 | サイモン・ウェルズ |
脚本 | アストン・ブノワ、ベン・ロイド=ホームズ |
製作 | ベン・ロイド=ホームズ、サイモン・ウェルズ |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ナズロス王国より少し西にあるザルダ国では、国王の娘エリザベス王女と優秀な騎士団たちが暮らしていた。
ある日、獰猛なドラゴンの大群に襲われ、ザルダ国は壊滅状態になるも命からがら王女と騎士団は生き延びていた。
王女たちはドラゴンを使って王国の覇権を狙う黒幕がいると気付くと、国王が訪れているナズロス王国へ知らせようとするが、そこに「暗黒の王国」に遭遇するのだった。
登場人物&出演者
・ジョージ卿(演:ベン・ロイド=ホームズ)
ザルダ王国の騎士。スキンヘッドでこめかみの左側に大きな傷を持つ。数本の剣を所持する。
ベン・ロイド=ホームズは代表作に『ザ・レイプ/陵辱』、『ジュラシック・プロジェクト』などがあります。
一行のリーダー的な存在として頼られ、実は騎士という身分なのに王女と恋人関係である。
あくまで王女を優先して気にしている感じで、リチャードに気付かれてしまうも怖じけず。
暗黒の王国に捕まるも戦士を一人倒し、なぜか暗黒の王が自ら戦いを挑まれるも倒した。
最後は共通の敵がいると王女が説得して、それに乗じて協力するべきだと後押ししていた。
・エリザベス王女(演:レベッカ・ダイソン=スミス)
ザルダ国の王女。城が陥落してしまい、数人の護衛となる騎士とともに北の王国を目指す。
レベッカ・ダイソン=スミスは代表作に『In Cube』、『ドラゴン・ウォーズ/戦士と邪悪な民』などがあります。
基本的に王女なので武器を持たず、騎士団たちに戦いを任せて呆然と見ているだけとなる。
さすがに無防備だとマズイと感じて、みんなから戦いの手ほどきを数時間を受けていた。
魔の谷で捕まってしまうと、ジョージたちを助ける為にレティックの愛人になると決意する。
最後は反撃したジョージたちのおかげで助かり、彼らを説得して共闘する事になった。
・リチャード卿(演:ロス・オヘネシー)
ザルダ王国の騎士。筋骨隆々で立派な顎髭を蓄える。ドラゴンの卵は災いの元だと主張する。
ロス・オヘネシーは代表作に『アクシデントマン』、『ドラゴン・ウォーズ/戦士と邪悪な民』などがあります。
近くの村で避難するが、どうしてもドラゴンの卵は危険だとしてみんなに忠告をしていた。
騎士と王女という禁断の恋をしているジョージたちの状況を知るが、密かに見守っていた。
魔の谷に入る前から多少ビビっていたが、魔物たちを倒すも、結局は捕まってしまう。
最後は自由になる為に戦うも劣勢に追いやられ、結局はディミアに助けられる事になる。
・ディミア(演:ザラ・フィシアン)
カトリ王国の女戦士。二刀流と格闘技を使う。ジョージ卿に命を助けられて一緒に旅をする。
ザラ・フィシアンは代表作に『レベル15』、『ドクター・ストレンジ』などがあります。
さすがに女戦士というだけあって、敵の気配にすぐ気付いて、積極的に接近戦を挑んでいた。
道中で戦い方を覚えたい王女に格闘技の型を教えるが、ほとんど自己満足で終わっていた。
魔の谷でフレイヤが連れ去られても何も言わず、平然と仲間を見捨てる印象を与えた。
最後は暗黒の王国で自由になる為に奮闘し、リチャードを助けるほどの活躍をしていた。
・フレイヤ(演:ジェマ・ムーア)
カトリ王国の女戦士。主に弓矢で戦う。ジョージ卿たちに命を助けられた恩で協力する。
ジェマ・ムーアは代表作に『ワンダーウーマン』、『DOOM/ドゥーム:アナイアレーション』などがあります。
先導を切って状況を確認していき、立ち寄った村でゾンビ兵士に遭遇して応戦をしていた。
基本的に弓矢を構えるだけであるが、戦いを覚えたい王女の為に弓の使い方を教えていた。
魔の谷に入る前に動物や虫の鳴き声が聞こえないと話し、恐ろしい場所だと印象づける。
最後は道中に暗黒の王国の魔物たちに襲われ、そのまま連れて行かれて生死不明となった。
・シャルバドール国王(演:マイク・ミッチェル)
ザルダ王国の国王。訪れていた隣国のナズロス王国で病気の妻を心配して何も知らなない。
マイク・ミッチェルは代表作に『カンフー・パンダ3』、『トロールズ/みんなのハッピーホリデー!』などがあります。
あくまで妻だけの事しか考えておらず、噂される国家の転覆を知らない裸の王様状態に。
ザルダ王国にいたファヴィアン王子がやって来ると、母親の為だというウソを信じてしまう。
最後はようやくザルダ王国の現状を知ると、ファヴィアン王子に監禁される事になる。
・レティック(演:センギス・デルウィシュ)
魔の谷にある暗黒の王国を支配する王。人型爬虫類で魔術師に作られるも見捨てられた。
センギス・デルウィシュは代表作に『The Callback Queen』、『Chasing Shadows』などがあります。
昼も夜もない魔の谷で魔物たちを束ね、なぜか人間の女性を好んで愛人にしているという。
王国に侵入してきた王女たちを簡単に捕らえると、配下の戦士たちと戦わせて楽しむ。
ジョージが戦士を倒すと、なぜか自分から戦いを挑むも主人公パワーにあっさりと負ける。
最後は共通の敵がいると王女に説得され、同盟の中心になって共同戦線すると宣言した。
・ファヴィアン王子(演:ジョン=ポール・ゲーツ)
ザルダ王国の王子。中年のブサイク。魔術師を手下にして権力を手に入れて支配者を目指す。
ジョン=ポール・ゲーツは代表作に『検視官/アイ・オブ・ザ・デッド』、『ドラゴン・ウォーズ/戦士と邪悪な民』などがあります。
父親の国王が妻を心配している間にザルダ王国を陥落させ、妹の王女を捕まえようとする。
ゾンビみたいな兵士を魔術師に作らせて追わせるも失敗し、ブサイクな顔でイライラする。
父親に悪事がバレてしまうと、権力が欲しいだけの無能だと示して監禁していた。
最後は王女、裏切った暗黒の王(笑)とカトリの女戦士たちに自信たっぷりで宣戦布告した。
感想
個人的な評価
本作は『ゲーム・オブ・スローンズ』のプロデューサーと、『ハリー・ポッター』シリーズのVFXスタッフがコラボした作品となります。
どうやら本作は『ドラゴン・ウォーズ』という作品の続編となっていて、それを前提に物語が展開されています。
しかも、この作品は三部作を予定していて、本作は単なる三作目の為に仲間を増やすだけのイベントみたいになりました。
近未来や宇宙を扱ったSF、魔法とモンスターが登場するファンタジーというのは、それなりの予算がないとチープに見えてしまいます。
まだSFは空間を限定してなんとかごまかせるが、ファンタジーの場合は野外での行動が多い為にごまかしがあまり利きません。
それなのに本作は上記のように三部作を低予算でやろうとした結果、まるでコスプレをしているコントのような構成になりました。
前作の予備知識はまったく必要性がなく、そもそもあったとして本作ではほとんど意味を成していないだろうと思います。
とりあえず、王女と護衛の騎士や女戦士たちは国王がいる城を目指すが、魔の谷を通るも暗黒の王国に捕まってしまう。
そこでバタバタと戦っているうちに共通の敵がいるとお互いに納得し、なぜか共闘して同盟を組むという強引すぎる流れになります。
主人公側は補正があるので絶対に負けませんが、問題なのは暗黒の王国であり、その中でも自称・国王と宣言しているヤツのコロコロと変わる発言です。
最初は見た目通りに悪そうな雰囲気だが、勝利しているのにワザワザ自分から勝負を挑んで立場が逆転されてあっさりと降参するギャグみたいな展開でした。
潔く死を覚悟するならいいが、ほとんど即決で主人公に降参する信念と威厳のなさ、更にそこからリーダーみたいに共闘宣言する流れも笑うしかない。
さっきまで敵で殺し合っていて、負けて降参し、なぜか一緒に戦う流れという強引さはもう少し工夫できたはずです。
そのおかげでキャラクターに一切の魅力がない本作の中で、暗黒の王(笑)という貴重な面白さを提示してくれました。
あと、すべての黒幕である王子が単なる中年のブサイクという魅力のなさは、もうワザとキャスティングしたのかと思うぐらいのやられ役前提すぎる。
何度も映像に映る度にこんなヤツが黒幕とは信じられないぐらいの中年ブサイクで、美人な王女の妹との血が繋がっている事がウソとしか思えなかった。
一応、一作目を確認しなければならないが、どうせ似たような展開なので、暗黒の王(笑)みたいなキャラクターがいればちょっとは楽しめるかもしれない。