オーシャンズ8 VD-223

作品紹介

公開年月  2018/06/08
ジャンル  サスペンス/コメディ/犯罪
原作  なし
監督  ゲイリー・ロス
脚本  ゲイリー・ロス
製作  スティーヴン・ソダーバーグ、ジョージ・クルーニー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

ダニー・オーシャンの妹、デビーは5年8ヶ月の服役の末に刑務所から出所するが、二度と犯罪をしないと誓いながらも早々に服飾品を盗み出していく。
デビーは刑務所にいた5年8ヶ月と12日の間にニューヨーク市メトロポリタン美術館でのファッションの祭典「メットガラ」で高級な宝石を盗み出す壮大な計画を立てる。
この計画を実行に移すべくデビーは次々と仲間を集めていくが、真の目的は単に宝石を盗み出す事ではなかったのだった。

登場人物&出演者

デビー・オーシャン(演:サンドラ・ブロック)
主人公。ダニー・オーシャンの妹。服役している間に宝石を盗み出す完璧な計画を立てる。
サンドラ・ブロックは近年の出演作に『バード・ボックス』、『選挙の勝ち方を教えます』などがあります。
出所して間もなく当たり前のように万引き、高級ホテルを無料でチェックインしていた。
かつての仲間だったルーと再会して宝石の盗み出す計画を話し、一緒に仲間を集める事に。
盗み出す計画では自分を刑務所送りにしたクロードを加え、彼に復讐を果たそうとする。
最後はクロードを首謀者に仕立てて、他の宝石を奪って兄の墓前で盗みの成功を乾杯した。

ルー・ミラー(演:ケイト・ブランシェット)
ナイトクラブを経営している。水で薄めたウォッカを売って少しでも利益を上げる日々。
ケイト・ブランシェットは近年の出演作に『ルイスと不思議の時計』、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』などがあります。
出所した相棒のデビーと合流すると、彼女が5年の間に考えた宝石を盗み出す計画に参加。
徹底した下調べをして適任となる仲間の情報を集めると、デビーとともにスカウトする。
盗み出す計画では栄養士としてダフネの食事に嘔吐させる薬を盛って裏方としてサポート。
最後は見事に計画を成功させると、大金を手にしてバイクで一人旅を満喫していた。

ローズ・ワイル(演:ヘレナ・ボナム=カーター)
90年代に活躍したファッションデザイナーでアイルランド人。現在は負債を多く抱えている。
ヘレナ・ボナム=カーターは近年の出演作に『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』、『未来を花束にして』などがあります。
馴染みの銀行家から金を借りるが、ショーで失敗してデビーたちのスカウトを引き受ける。
狙いであるトゥーサンの首飾りを出させるべく、自ら宝石店に出向いてデータを送信する。
盗み出す計画ではダフネと同席して様子を見ながら、解体したダイヤを持ち去っていく。
最後は見事に計画を成功させると、負債をすべて返済して自分のショップを開いた。

ナインボール(演:リアーナ)
東海岸で名を馳せる天才ハッカー。誰も本名を知らず、多くのクライアントを抱えている。
リアーナは近年の出演作に『ヴァレリアン/千の惑星の救世主』、『ホーム/宇宙人ブーヴのゆかいな大冒険』などがあります。
ルーが見つけて家に招き入れると、意図も簡単にメットガラの監視カメラを乗っ取っていた。
高級宝石トゥーサンのスキャンを行い、監視システムなどの改変してチームをサポートする。
盗み出す計画ではセキュリティなどをハッキングし、現場に現れてダイヤの一部を持ち去る。
最後は見事に計画を成功させると、自分の名前が付いたビリヤードのバーで遊んでいた。

アミータ(演:ミンディ・カリング)
宝石職人。確かな腕を持っていて宝石の鑑定は鋭い。デビーとは旧友で再会を喜んでいた。
ミンディ・カリングは代表作に『40歳の童貞男』、『ナイト・ビフォア/俺たちのメリーハングオーバー』などがあります。
デビーの宝石を盗み出す計画を聞いて、家族の元から出られる条件を出されて参加を決める。
高級宝石トゥーサンを下見するべくローズと一緒に店を訪れ、彼女のサポートをしていた。
盗み出す計画では厨房に入っていて、ダイヤを手にするとトイレでバラバラに解体した。
最後は見事に計画させると、コンスタンスのおかげで知り合った男性とパリでデートをした。

コンスタンス(演:オークワフィナ)
凄腕のスリ師。道端でギャンブルをして小銭を稼ぎながら、相手から時計を盗んでいた。
オークワフィナは代表作に『クレイジー・リッチ!』、『エンド・オブ・ハイスクール』などがあります。
ルーが見つけてデビーに紹介されて仕事を引き受けるが、手癖で二人の時計を盗むもバレる。
現場じゃないと発揮しない為、ヒマを持て余してアミータに出会い系サイトを教えていた。
盗み出す計画では給仕係となってダフネから首飾りを盗み出し、アミータに手渡した。
最後は見事に計画させると、大金を手にして自分の為に広々としたマンションを購入した。

タミー(演:サラ・ポールソン)
盗品のディーラー。かつてデビーと仕事をしていたが、家庭を持つも未だに辞めていない。
サラ・ポールソンは近年の出演作に『ミスター・ガラス』、『バード・ボックス』がある。
もうデビーと関わらないと決めていたが、今回の大きな計画を聞いて無視できず参加する。
主催者の雑誌ヴォーグに中途入社して情報を仕入れ、首飾りを複製する機械を調達する。
盗み出す計画ではヴォーグのスタッフとして微調整を施し、偽物の首飾りを差し出した。
最後は見事に計画させると、盗品を保管する倉庫を手に入れて作業員まで雇い入れていた。

ダフネ・クルーガー(演:アン・ハサウェイ)
ハリウッド女優。メットガラで高級な宝石をお披露目する際のホストとして招待されている。
アン・ハサウェイは近年の出演作に『シンクロナイズドモンスター』、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』などがあります。
まだデザイナーが決めておらず、そこに目をつけたデビーとルーがローズに白羽の矢が立つ。
精神的に不安定な部分を持ち合わせているが、ローズの褒め言葉でなんとか持ち直していた。
実はパーティの間にデビーたちの計画に勘づき、ずっと芝居をして騙されたフリをしていた。
最後は見事に計画させると、デビーたちの仲間となって念願だった監督業に進出している。

クロード・ベッカー(演:リチャード・アーミティッジ)
画商。過去にデビーと組んで詐欺を働いていたが、彼女を騙して詐欺の首謀者にしてしまう。
リチャード・アーミティッジは代表作に『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』、『ホビット』三部作などがあります。
出所したデビーが個展を開いている時に遭遇するが、過去の裏切りを悪びれる様子はない。
すべてを手にしている金持ちであるが、色男で美しい女性ならすぐに手を出していた。
裏切って刑務所にデビーを入れたせいで計画に強制参加させられ、パーティを楽しんでいた。
最後はフレッチャーと取引したデビーの罠にハマリ、首飾り強奪の主犯格として逮捕された。

ジョン・フレイジャー(演:ジェームズ・コーデン)
保険調査員。トゥーサンの首飾りが盗まれた事で調査の為にワザワザ派遣されていた。
ジェームズ・コーデンは代表作に『ガリバー旅行記』、『イントゥ・ザ・ウッズ』がある。
過去にデビーの家族を捕まっていて、もはや身内のような存在になってしまっている。
パーティにデビーが参加している事をすぐに見つけるが、完璧なアリバイに何もできず。
今回の盗みにデビーが関わっていると分かっていて、彼女と接触して返すように促した。
最後はデビーとの取引でクロードに復讐する加担をして、見事に彼女の願いを叶えた。

感想

個人的な評価

本作は『オーシャンズ』シリーズのリブートとなっているが、時系列として2作目から続いている作品となります。
『オーシャンズ』シリーズはジョージ・クルーニーがダニー・オーシャンを演じていたが、自ら降板の意思を伝えて続編の可能性を否定しています。
そこで監督だったスティーヴン・ソダーバーグは女性版の企画を始動させ、製作として本作に参加しています。
やはり、このシリーズの見所は目的の品を盗み出す場面であるが、それまでの準備段階でも充分に楽しめるだろう。
今回はシリーズのリブートとして性別を変えているが、これは『ゴーストバスターズ/2015年版』を連想しました。
新たな『ゴーストバスターズ』は良かったが、残念ながら世間の評価は芳しくなくて続編の企画はなくなっているようです。
しかしながら、本作はきちんとシリーズの良さを活かしつつ、魅力的で豪華にして実力派の出演者を揃えています。
当然のように女性たちが織りなす競演は華があるだけじゃなく、確かな実力があるからこそ自然と物語に引き込まれます。
主人公であるデビー・オーシャンを演じたサンドラ・ブロックはさすがですし、相棒となるケイト・ブランシェットは相変わらず美しかった。
本作は無骨な男性と違った繊細さが伝わる構成であり、女性だからこそできる鮮やかな手口の演出は上手くハマっていたと思います。
チームのメンバーが最初7人なので、それぞれの見せ場もきちんとあって、キャラクターとしても魅力的に仕上がっています。
本題である盗みの計画もハラハラさせられる部分は少ないが、流れるような展開は見ていても気持ちがいいです。
更に昔自分を裏切った男に復讐する一石二鳥な展開も気持ちがいいし、目的の首飾り以外も盗んでいるオマケも気持ちがいいです。
やはり、このシリーズは当初の成果よりも大きな報酬を得られるところが素晴らしいです。
やっている事は犯罪であるけど、ここまで洗練された手口ならば、素直に気持ちがいいと言える作品でした。