メイズ・ランナー:砂漠の迷宮 RE-2196

作品紹介

公開年月  2015/10/23
ジャンル  SF/アドベンチャー/アクション
原作  ジェイムズ・ダシュナー 『メイズ・ランナー』
監督  ウェス・ボール
脚本  T・S・ノーリン
製作  マーティ・ボーウェン、ウィク・ゴッドフリー、ほか
製作国   アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

巨大迷路を脱出し、自分たちを操っていた組織の存在を知ったトーマスたちは、逃げ込んだシェルターでは仲間たちがその組織によって人体実験をされるという更なる事実を知る。
命の危険を察し脱出を試みるトーマスたちあが、建物の外には太陽に焼き尽くされた砂漠が広がっていた。
迫り来る組織の探索隊、そして新たなる敵、あちこちに仕掛けられた攻略不能の罠など、トーマスたちは禁断の事実を追い求めるのだった。

登場人物&出演者

トーマス(演:ディラン・オブライエン)
ギャリー(演:ウィル・ポールター)
テレサ(演:カヤ・スコデラーリオ)
ニュート(演:トーマス・ブローディ・サングスター)
アルビー(演:アムル・アミーン)
ミンホ(演:キー・ホン・リー)
ヴィンス(演:バリー・ペッパー)
エヴァ・ペイジ(演:パトリシア・クラークソン)
ジャクソン(演:エイダン・ギレン)

感想

個人的な評価

本作は2015年に公開されたSFアクション映画です。
この作品はジェームズ・ダシュナーの同名小説シリーズを基に作られています。
もちろんですが、本作は小説の2作目が原作となっています。
監督は前作に引き続きウェス・ボールが務めています。
本シリーズにおいて主人公となるトーマスを引き続きディラン・オブライエンが演じている。
前作ではグレートにやって来てから3日で巨大迷路を攻略するという主人公らしい行動を起こしました。
当然ながら他の登場人物とは一線を画す存在であるが、今回ばかりはちょっと立場が違う。
本作では重要な役目という主人公らしい立ち回りで、最後には王道的な革命家となります。
他に前作から登場するテレサにはカヤ・スコデラーリオ、ニュートにはトーマス・ブローディ・サングスターが演じています。
こちらは前作に引き続きヒロインのテレサは少しだけの活躍だと思えば、まさかの展開に。
一方の説明役だったニュートはすっかりとその他大勢になり、ほぼ活躍がない状態に。
前作でランナーとしてトーマスに負けない活躍をしたミンホを演じるのはキー・ホン・リー。
キー・ホン・リーは韓国生まれで、主にテレビドラマシリーズや短編映画に出演しています。
本シリーズが劇場映画のデビュー作となっていて、前作では意外にも活躍していました。
今回も主人公のトーマスにとって信頼できる仲間で、主人公の友情を示す重要な人物でした。
本作から新たに登場する生き残りグループのホルヘにはジャンカルロ・エスポジート、ブレンダにはローサ・サラザールが演じています。
最初は敵対するような立場であったホルヘとブレンダだが、敵の敵は味方という方式に則って仲間となります。
しかも、両者ともに主人公との縁が深くなっていて、こちらも心強い味方となっています。
最後にトーマスたちが目指していたライトアームなる生き残りグループのリーダー格、ヴィンスにはバリー・ペッパーが演じています。
バリー・ペッパーと言えば、なんと言っても『プライベート・ライアン』で演じた狙撃手のジャクソン二等兵が記憶に残ります。
ヒゲを蓄えいてて、かなり印象が変わっているけど、頼りになるリーダーという意味では合っていました。
人体実験をする謎の組織であるWCKDのリーダー、エヴァ・ペイジにはパトリシア・クラークソン、その部下ジャンソンにはエイダン・ギレンが演じています。
こちらはディストピア映画には欠かせない悪役であり、なぜかこういう役は決まって白い服を着ているパターンが多い。
それで自分たちこそが絶対に正しいという信念を持っていて、ディストピア映画らしいキャラクターだと言えます。
前作の続きという事で真相が徐々に解明していくが、本作はまさに“走る”をテーマにしたシリーズとしてきちんと則っています。
何より本作から新たに登場する“クランク”というフレアなるウィルスに冒された人々からの逃走劇が良かった。
どう見ても全速力のゾンビにしか見えないが、その演出はなかなか良かったと思います。
本作は小分けにして世界観を魅せていく演出も上手く、ちゃんと引き込まれるような構成になっているのは大きい。
ただ、前作と同様に三部作という事で1本の映画としては未完成であり、そこら辺が弱点と言えるだろう。
とは言っても、クランクの迫り来る緊張感ある演出、クライマックスに向けるどんでん返しもなかなか良かったと思います。
三部作で次が完結編となりますが、どうなるのか気になっている時点で本シリーズはディストピア映画として成功している証拠でしょう。