作品紹介
公開年月 | 2004/01/18 |
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ジャンル | サスペンス/スリラー |
原作 | なし |
監督 | ブラッド・アンダーソン |
脚本 | スコット・コーサー |
製作 | フリオ・フェルナンデス |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
工場で平凡な機械工(マシニスト)として働くトレバーは、極度の不眠症に陥り、すでに一年間もほとんど眠っていない状態であった。
体は痩せ衰え、誰もが心配する中、それでも毎日仕事に向かい、黙々と働くトレバー。
そんなある日、彼は自宅の冷蔵庫のドアに不気味な張り紙を見つけ奇妙な不安に襲われる。
それと前後して、彼の周囲では不可解な出来事が次々と起こり、同僚が機械で片腕を失う事故に遭い、トレバーも危うく命を落としかける。
そして、その影には新入りの同僚アイバンの姿があったが、トレバー以外は誰も彼という男の存在を知らなかった。
登場人物&出演者
・トレバー(演:クリスチャン・ベール)
・スティービー(演:ジェニファー・ジェイソン・リー)
・マリア(演:アイタナ・サンチェス=ギヨン)
・アイバン(演:ジョン・シャリアン)
・ミラー(演:マイケル・アイアンサイド)
感想
個人的な評価
この映画最大の凄さは主演のクリスチャン・ベールです。
彼はこの映画の為に減量をして、まさに死に行くような体型にまでなっている。
プロとしての根性は目を見張るモノがあります。
しかし、肝心の内容は彼の減量に反比例して出来は今ひとつです。
せっかく主演俳優がこんなにまで頑張っているのに、監督は何をしていたのでしょうか。
ドーナツを片手に適当な打ち合わせをしていたとしか思えない。
まあ、これは精神が異常になった男の視点から語られる作品なので、現実と妄想が混ざっていて観客を混乱させようという感じ。
ですが、オイラの場合、そんな小細工は通じませんでした。
元々は主人公が子供をひき逃げした時から始まっていたようです。
ひき逃げをした事で主人公は後悔をしつつも普通に暮らししていたが、それが原因で一年近く不眠症に陥っている。
ここから彼の平和な日々が崩壊。自首をしたい自分と普通に生活する自分の葛藤が描かれている。
サスペンス要素が強い作品でしたが、サスペンスを見慣れている人間ならば、こんな単純なトリックはすぐに気付いてしまう。それぐらいに安易な設定でした。
ただ、この映画を観終わると、クリスチャン・ベールはそこまで痩せる必要があったのか。そんな疑問が湧いてきます。
残念ながら、彼の頑張りを救ってくれるようなトリックでもなかったし、映画自体も静かに進んでいくので、おかしな事が起きても冷静に予想できてしまう。
ある意味、監督は観客に分析させてくれる時間を考慮して作ったとしか思えない。
しかし、そのような優しさはいらない。観客がサスペンスに期待するのは驚愕の事実であって、謎解きをしての納得ではない。
内容だけでみれば、星は一つしか与えられない。
でも、クリスチャン・ベールの奮闘ぶりにもう一つ星を与える事にしました。
そうです。これこそがプロ根性です。