作品紹介
公開年月 | 2018/01/13 |
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ジャンル | カンフー/SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | チャン・シアンフォン |
脚本 | リウ・フア |
製作 | ルオ・ヤン |
製作国 | 中国 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
2147年、異星人の侵略により人類は絶滅に危機に瀕し、あらゆる兵器も敵の前で無力。
中国軍事基地で兵器が無効化するならば、カンフーが通用する考え、戦闘ロボットにプログラミングしてエイリアンに立ち向かう。
しかし、すでにカンフーは伝承されず廃れてしまっていたが、人類は一体のロボットを清朝時代に送り込み南拳のグランドマスターに弟子入りさせるのだった。
登場人物&出演者
・ジエ/チェン・フー(演:タイガー・チェン)
主人公。ロボット修理センター主任技術員チェン・フーに似せて作られたロボット。
タイガー・チェンは代表作に『ドラゴン・プロジェクト』、『道士下山』などがあります。
過去にタイムトラベルをして、南拳の達人であるジョウ・チェンリンから技を習得する。
シュによって様々な機能がバージョンアップされ、奥義を修得するべく感情も付加させる。
ジョウに未来の事を正直に話し、南拳の奥義を修得し、シャオファからも心を学んだ。
最後はシャオファが殺されて奥義を完成させ、エイリアンを倒し、その後は自爆をした。
・シュ・ズーイン(ワン・チー)
ロボット修理センター技術員。なぜか前線で戦っている。ロボットをすぐに修理できる。
ワン・チーは代表作に『Goodbye Mr.Loser』、『在世界中心呼唤爱』などがあります。
エイリアンを倒すべく、南拳を習得する為のロボットをチェン・フーそっくりに仕上げる。
実はチェン・フーに片想いをしていたが、不純な気持ちから過去へ行ってしまう。
なんとかしてジエを弟子入りさせるようとし、シャオファを利用するべきだと指示を出す。
最後は任務を果たすべく南拳の技が入ったチップを持ち込み、ジエの助けで見事に達成した。
・シャオファ(演:イエ・ユンフェイ)
南拳の達人ジョウ・チェンリンの一人娘。先の戦争で弟子を亡くした父親の失意を知る。
イエ・ユンフェイは本作が長編映画デビュー作となります。
未来からやって来たジエがケガを負っていると思い込み治療するが、無傷で脱走兵と叫ぶ。
誤解が解けてから父親に弟子入りしたジエの気持ちを知り、自身が師匠となって教える。
一番弟子に対して片想いを抱いていたが、今度は更に上達が早いジエに恋心を持つ。
最後は一番弟子がフランス軍に付いてしまい、一緒に自爆しようとするが結局は殺された。
・ジョウ・チェンリン(演:ヤン・シャ)
南拳の達人。チェン・フーの先祖。南拳を一番弟子に伝授するも、戦争で亡くしてしまう。
ヤン・シャは代表作に『Shoulder Arms』、『White Noise』などがあります。
死んだ弟子との約束で、新たな弟子を取らないと決めており、ジエの言葉に耳を貸さず。
暗殺者によって弟子の一人が殺され、それが南拳の使い手だと知ってジエに技の伝授をする。
ジエが未来からやって来たロボットだと知るも、それで世界が救われるなら協力を惜しまず。
最後は目の前で一人娘が一番弟子に殺され、更に爆撃を食らってしまい絶命してしまう。
・一番弟子(演:ギャング・シェン)
ジョウ・チェンリンの一番弟子。奥義まで伝授されたが、戦争によって亡き人となった。
ギャング・シェンは代表作に『ライズ・オブ・シードラゴン/謎の鉄の爪』などがあります。
フランス人医師であるデュランの手術により、奇跡的に助かって海外で過ごしていた。
ちょうどジエがやって来た時に帰国したが、実はその正体は未来から来たエイリアンである。
ジエに南拳を習得させない為、彼に技を教えようとする人間を次々と暗殺していく。
最後はフランス軍の陣頭を指揮し、ジエと対決するも圧倒され、大砲で粉々となった。
感想
個人的な評価
本作は『未体験ゾーンの映画たち2018』にて上映された作品となります。
中国最大の動画サイト『iQiYi』が出資している作品で、劇場ではなくオンラインで公開しています。
初週だけで2000万人以上が映画を視聴しており、それなりの話題性を生んでいたようです。
更に続けて続編となる『カンフー・トラベラー/北腿』も公開されています。
SFとカンフーを混ぜ合わせた本作ですが、エイリアンの侵略をベースに『ターミネーター』のタイムマシン、『SPRIT』の闘技大会がある。
ほど遠い二つの要素をぶち込んだ作品だけど、水と油のように溶け合っていません。
SFのパートがずっと安っぽいCGが展開しており、もうギャグとしか思えないような描写。
カンフーのパートはさすがにタイガー・チェンは頑張っているが、そもそもの設定がバカ丸出しだからギャグになってしまう。
物語がシリアス展開だっただけに最悪のパターンで、バカ映画なのに真面目な感じでやっている恥ずかしい状態となった。
色々と工夫しようとしているけど、焼け石に水という感じで、ベースとなる部分があまりにも頭が悪すぎて挽回できるはずもない。
未来がかかっているのにノンビリとやっていて、まったく緊迫感がないというバカ映画でも笑えない構成です。
最初からツッコミどころ満載なのだが、それをしていたらキリがないほど、本作に整合性など始めからありません。
しかしながら、過去に行ったヒロインの切ないドラマだけは光っていたと思います。
ここだけがちゃんと悲哀感に満ちていて、今後のヒロインはどうやって過去の世界で生きていくのか気になりました。
ですが、本作はベースからギャグになっているので、その悲哀感も吹っ飛んでしまう残念な出来の作品でした。