作品紹介
公開年月 | 2019/09/06 |
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ジャンル | アクション/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ジェシー・V・ジョンソン |
脚本 | ジョーイ・オブライアン |
製作 | マイク・セルビー、イン・イェ、ほか |
製作国 | タイ、中国、アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
中国有数の資産家の娘シャオシャンの父の遺産を投じ、東南アジアの都市マハ・ジャヤを拠点にする犯罪組織の壊滅を目指していた。
ところがその行動を良く思わない犯罪組織のボスはシャオシャンを殺害するべく、冷酷非道なコリンズをリーダーとした傭兵部隊を送り込む。
コリンズらの襲撃で街は戦場と化し、警察署へ逃げ込んだシャオシャンはパユ、ロン・フェイ、ジャカに助けられ、壮絶な戦いを繰り広げるのだった。
登場人物&出演者
・パユ(演:トニー・ジャー)
人質の救出作戦に参加した。当初は人道的な任務だと言われるも騙されて殺そされかける。
トニー・ジャーは近年の出演作に『モンスターハンター』、『イップ・マン外伝/マスターZ』などがあります。
収容所で妻を失ったジャカと一戦を交え、生還すると地下闘技場で再会して彼を治療する。
騙されていたとジャカに話すが、コリンズたちをおびき出す為の囮に使われてしまう。
シャオシャンを助けて一緒に逃げ回っていると、決着をつけるべく自分たちから戦いを臨む。
最後はジャカとコリンズに一度倒されるが、復活して謎の覚醒をして見事に倒した。
・ジャカ(演:イコ・ウワイス)
傭兵。金の為なら雇い主は誰でも構わない。妻とともにジャングルで道案内をしていた。
イコ・ウワイスは近年の出演作に『マイル22』、『シャドー・オブ・ナイト』があります。
収容所で待機しているとコリンズを救う為に来たデボラたちに妻を殺されて昏倒する。
復讐の為にパユとロンを追うが、同じ目的だと分かって彼らを囮にするも和解して協力する。
コリンズの信用を得て一人ずつ殺そうとするが、デボラの第六感から怪しまされていた。
最後は油断したデボラを倒し、パユとコリンズに挑むも倒され、復讐を遂げる事になった。
・ロン・フェイ(演:タイガー・チェン)
バユとともに人道的なに参加していた。デボラたちのやり方に文句を言って殺されかける。
タイガー・チェンは代表作に『ファイティング・タイガー』、『カンフー・トラベラー』シリーズなどがあります。
爆破から逃げ延びてバユとコリンズたちに復讐するべく行動するが、ジャカにハメられる。
父親とマハ・ジャヤに長く住んでいて、中国への帰国を考えるも結局は居座っている。
警察署に居合わせたシャオシャンを助け出し、知り合いの中国料理店でしばらく隠れていた。
最後はジョーイと一対一で戦い、劣勢になってブロック片で倒し、事件が解決して生還する。
・ティアン・シャオシャン(演:セリーナ・ジェイド)
中国の資産家。父親の会社を継いでいる。マハ・ジャヤの犯罪撲滅の為に資金を投じる。
セリーナ・ジェイドは代表作に『バトルヒート』、『戦狼/ウルフ・オブ・ウォー』がある。
インドネシアのマハ・ジャにやって来て、番組のインタビューで犯罪撲滅を訴えていた。
コリンズたちに命を狙われるが、警察署に居合わせたバユとロンの二人に助けられる。
決着をつける為に自ら囮になる作戦を打ち立て、仕方なく身を守る為に銃を構えていた。
最後は意識を取り戻したジョーイに銃を向けられると、彼を射殺して事件を解決させた。
・ムック(演:ジージャー・ヤーニン)
傭兵部隊のメンバーで紅一点。コリンズを救出する時には容赦なく周囲を爆破していた。
ジージャー・ヤーニンは近年の出演作に『レイダース/欧州攻略』、『マッハ!無限大』などがあります。
グレネードランチャーを使って誰彼構わず爆破し、その度にデボラから注意を受けていた。
シャオシャンの暗殺をする為に仲間と動き、警察署を襲撃する際にも一切動じる事なかった。
最後はシャカと戦うも倒され、グレネードランチャーを撃たれて体が爆発四散した。
・ジョーイ(演:マイケル・ビスピン)
傭兵部隊のメンバー。巨漢の白人。コリンズを救出する為に収容所の兵士たちと殲滅する。
マイケル・ビスピンは代表作に『トリプルX:再起動』、『ザ・アウトロー』があります。
人道的な任務だと聞かされたパユとロンが文句を言うが、すぐに反論をしていた。
シャオシャンを暗殺する為に仲間と動くが、計画が失敗してコリンズを責めていた。
警察署ではロンを相手にするも逃げられてしまい、アジトでも再戦をするも気絶させられた。
最後は目を覚ましてシャオシャンを撃とうとするが、逆に彼女の銃撃を食らって死んだ。
・デボラ(演:マイケル・ジェイ・ホワイト)
傭兵部隊のメンバー。収容所に捕虜となっていたコリンズを助ける為にジャングルへ来た。
マイケル・ジェイ・ホワイトは近年の出演作に『ザ・ハード・ウェイ』、『S,W.A.T./アンダーシージ』などがあります。
人道的な任務だとパユとロンを騙して殺そうとするが、結局は失敗して恨みを買われる。
シャオシャンを暗殺する為に仲間で動くが、パユとロンたちのせいで失敗してしまう。
第六感で修羅場をくぐり抜けた事で、ジャカが仲間になっている事に対して警戒していた。
最後はジャカの裏切りを予想して力で圧倒するが、油断して突き落とされて棒が刺さり死亡。
・コリンズ(演:スコット・アドキンス)
傭兵部隊のリーダー的存在。政治犯として、どこかのジャングルで収容所に捕まっていた。
スコット・アドキンスは近年の出演作に『イップ・マン/完結』、『デンジャラズ・チェイス』などがあります。
同じ傭兵のデボラたちに助け出され、話しを聞いていなかったパユとロンを殺そうとした。
シャオシャンの暗殺を依頼されていたが、パユとロンに邪魔されて仲間が殺されて失敗する。
ジャカを信用して仲間にするが、結局は裏切られてパユと二対一になるも圧倒していた。
最後はシャオシャンをもう一歩で殺せず、謎の覚醒をしたパユによって倒されてしまう。
感想
個人的な評価
本作はアジアのアクション映画を代表する三人のアクションスターが共演した作品です。
『マッハ!』のトニー・ジャー、『ザ・レイド』のイコ・ウワイス、『マトリックス』の武術指導を経て俳優となったタイガー・チェンが共演しています。
アジアのアクション映画も新たな世代になって、カンフーだけじゃなく、ムエタイやシラットの使い手も増えています。
それを象徴する本作ではムエタイのトニー・ジャー、シラットのイコ・ウワイス、カンフーのタイガー・チェンがそれぞれ個性を出しています。
この三人が新たなアクション映画の次代を切り開いたので、今回の共演について単純に期待を寄せてしまいました。
しかし、本作はそんな彼らの良さをまったく活かしておらず、なぜ微妙に複雑なストーリーにしたのか分かりません。
こういう共演の場合だと、ストーリーを単純にして、三人の良さを最大限に引き出す為のエピソードに力を入れるべきです。
本作は複雑な事をしようとした結果、三人の良さを引き出すどころか、誰も求めていないようなエピソードにしたのは非常に残念です。
悪役としてスコット・アトキンス、マイケル・ジェイ・ホワイトが出ているけど、こちらも良さをまったく出し切れていない。
アクションスターがこれだけ揃えているのに、茶番とも言える銃撃戦は本当にいらないし、かなり時間のムダだと感じた。
みんなが見たいのはトニー・ジャーのムエタイ、イコ・ウワイスのシラット、タイガー・チェンのカンフーなのです。
三人が共闘して強い悪役を倒すならば納得できるが、中途半端な設定にしたせいで微妙なアクションになってしまった。
あとジージャー・ヤーニンもちょい役で出ているのですが、こちらも期待のアクションは一瞬で良さを出し切れていませんでした。
本作は期待としたストーリーじゃなかったし、三人が共演した意味もなく、それぞれの魅力をほとんど引き出せずに終わったのは本当に残念でならない。