インデペンデンス・デイ MY-56

作品紹介

公開年月  1996/07/02
ジャンル  SF/アクション
原作  なし
監督  ローランド・エメリッヒ
脚本  ディーン・デヴリン、ローランド・エメリッヒ
製作  ディーン・デヴリン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入DVD

あらすじ

宇宙センターで衛星アンテナが奇妙な音をキャッチした。
報告によれば、質量が月の四分の一もある巨大な物体が地球に接近しているという。
その正体はエイリアンの宇宙空母で、彼らは人類への攻撃を開始し、主要都市は一瞬にして廃墟と化してしまう。
絶滅の危機に瀕した人類は、反撃するべき世界規模の作戦を展開するのだった。

登場人物&出演者

デヴィッド・レヴィンソン(演:ジェフ・ゴールドプラム)
MITを卒業した天才エンジニアだが、現在はケーブルテレビの技師として勤務している。
ジェフ・ゴールドプラムは代表作に『SF/ボディ・スナッチャー』、『ザ・フライ』がある。
衛星通信のノイズを分析して、いち早くエイリアンの一斉攻撃による暗号だと突き止める。
ホイットモア大統領とは過去に妻のコンスタンスに手を出したと勘違いして殴り合いをした。
極度のエコロジストでゴミの分別にうるさく、特に核兵器の使用に断固反対していた。
最後は父親からヒントを得て、エイリアンのコンピュータにウイルスを仕込む事に成功する。

ホイットモア大統領(演:ビル・プルマン)
アメリカ合衆国大統領。元戦闘機のパイロットで湾岸戦争で活躍し、政治家に転身している。
ビル・プルマンは代表作に『めぐり逢えたら』、『キャスパー』などがあります。
当初はエイリアンに対して警戒しながらもコミュニケーションを取ろうとする。
だが、デヴィッドの警告を聞いて、すぐに避難を実行するなど判断が早く適切である。
エイリアンのテレパシーを受けて彼らの実体を知り、徹底的に戦う事を決意する。
最後は戦闘機に乗ってデヴィッドのウイルス作戦が成功するように時間稼ぎをしていた。

スティーヴン・ヒラー大尉(演:ウィル・スミス)
アメリカ海兵隊第314戦闘攻撃飛行中隊所属のパイロット。宇宙飛行士を夢見る。
ウィル・スミスは代表作に『メン・イン・ブラック』、『ワイルド・ワイルド・ウエスト』などがあります。
エイリアンの襲撃で飛行部隊を率いてシティ・デストロイヤーに対して攻撃を行った。
結果的に部隊は全滅し、なんとか助かってエイリアンを気絶させてエリア51に持ち込む。
戦友や地球の為にデヴィッドのウイルス作戦にマザーシップへ侵入するパイロットに志願。
最後は置き土産となる核兵器を置いて、マザーシップから脱出して無事に帰還する。

コンスタンス・スパノ(演:マーガレット・コリン)
デヴィッドの元妻。ホワイトハウス首席報道官。デヴィッドと違って上昇志向が強い。
マーガレット・コリンは代表作に『ターミナル・ベロシティ』、『デビル』などがあります。
ホイットモアが大統領に立候補し、スタッフとして手伝うがデヴィッドに浮気を疑われる。
結果的に離婚してしまうが、未だにデヴィッドの事を想っていて再婚の可能性を示す。
最後はウイルス作戦を成功して帰還したデヴィッドを出迎え、ヨリを戻す事になる。

マリリン・ホイットモア(演:メアリー・マクドネル)
ファースト・レディ。ロサンゼルスでエイリアンの攻撃を受けて致命傷を負ってしまう。
メアリー・マクドネルは代表作に『ダンス・ウィズ・ウルブズ』、『パッション・フィッシュ』などがあります。
たまたま通りかかったジャスミンに助けられ、医者から助からないと宣告される。

ジャスミン・ダブロウ(演:ヴィヴィカ・A・フォックス)
スティーヴンの恋人。連れ子のディランがいる。報酬の良いストリッパーとして働く。
ヴィヴィカ・A・フォックスは代表作に『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』、『キル・ビル/Vol.1』などがあります。
エイリアンによる攻撃を凌ぎ、生き残った人たちを集めてエルトロ基地で助けを待った。
スティーヴンがウイルス作戦に出動する前に結婚式を挙げて彼を見送る事になる。
最後はウイルス作戦が見事に成功し、無事に帰還したスティーヴンを出迎えた。

オーキン博士(演:ブレント・スパイナー)
エリア51でエイリアンの研究をする科学者。宇宙船が動き出して興奮するも注意される。
ブレント・スパイナーは代表作に『スタートレック』シリーズ、『アイ・アム・サム』などがあります。
興奮気味に大統領へ研究の成果を話し、スティーヴンが連れてきたエイリアンを解剖した。
エイリアンによって拘束され、声帯を操作されてしまい、最後は意識をなくす事になる。

ジュリアス・レヴィンソン(演:ジャド・ハーシュ)
デヴィッドの父親。ユダヤ教徒で妻を亡くしてから信仰を捨てていた。葉巻を愛用する。
ジャド・ハーシュは代表作に『ビューティフル・マインド』、『シャークネード/カテゴリー2』などがあります。
常に政府への疑念を持ち、ロズウェル事件の隠蔽工作、エリア51の存在などを口にする。
希望がなくなって自棄を起こしていたデヴィッドにウイルス作戦のヒントを与えた。

ウィリアム・グレイ将軍(演:ロバート・ロッジア)
アメリカ国防総省の統合参謀本部議長。海兵隊大将。大統領とは信頼関係にある。
ロバート・ロッジアは代表作に『愛と青春の旅だち』、『サイコ2』などがあります。
エイリアン襲来時に大統領執務室で大統領とともに最後まで同行していた。
核攻撃が放たれてシティ・デストロイヤーを攻撃するも、その表情に喜びはない。
ウイルス作戦では直接現場で指示をして、マザーシップに行く宇宙船に核兵器を搭載させた。

アルバート・ニムジッキ国防長官(演:ジェームズ・レブホーン)
元CIA長官。攻撃してきたエイリアンに核攻撃を進言した。唯一エリア51の存在を知る。
ジェームズ・レブホーンは代表作に『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』、『ゲーム』などがあります。
核攻撃が失敗したにも関わらず、続ける事を主張するなど、かなり浮いた存在と発言をする。
エリア51を隠していた事に大統領が激怒し、その結果、クビになってしまう。

ラッセル・ケイス(演:ランディ・クエイド)
ベトナム戦争で戦闘機のパイロットとして活躍した。現在は複葉機で農薬散布をする。
ランディ・クエイドは代表作に『さらば冬のかもめ』、『ブロークバック・マウンテン』などがあります。
過去にエイリアンによって誘拐され、周囲の人間や義理の息子からバカにされていた。
ウイルス作戦でパイロットに志願して、当初は最新鋭の戦闘機に戸惑っていた。
最後はミサイルを所持し、シティ・デストロイヤーの主砲に突っ込んで見事に破壊した。

感想

個人的な評価

本作はまさしくアメリカンな超大作映画として当時は大規模な宣伝をしていました。
その中でも当時の大統領であったビル・クリントンは絶賛し、ホワイトハウスで鑑賞しているほど評価の高い作品です。
アメリカにおける略記が「ID4」で、これはアメリカの独立記念日7月4日に由来している。
このように本作はアメリカの独立記念日と連動していて、タイトルもその意味合いを持つ。
公開当時はよく覚えているのは、コマーシャルで宇宙船が街を破壊するシーンが強烈でした。
本作はとにかく、アメリカンな内容であって、アメリカ人ならば共感するでしょう。
ちゃんと盛り上げるところを盛り上げ、そこにド派手なアクションシーンが挿入され、それを沸き立つ音楽も一役買っている。
本作はすべての演出が分かりやすい上に視覚的な面白さがあるのでずっと楽しいのです。
確かにストーリーはなんの捻りもない愚直なモノだが、これは本作にそのようなモノは必要ないと判断した監督の考えだと思います。
下手に複雑なストーリーを置いてしまうと、メインとなる映像がぼやけてしまい、本当に魅せたいモノが魅せられない事になる。
そのストーリーを陳腐だと批判している時点で本作の真意を理解しておらず、映像だけの作品として片付ける頭の悪い感想もチラホラあります。
本作は素直に楽しむべき作品であって、余計な事を考える必要のない楽しい映画である。
ただ、最後にエイリアンたちを倒すコンピューターウイルスについてはフォローできない。
これはあくまで映画の話しであって、現実的に考えるのは野暮というモノでしょう。
現在ではすべてをCGで補うだろうが、当時はまだまだミニチュアをメインにしていて、違った迫力を味わえる映像となっています。
特にエイリアンのシティ・デストロイヤーによる攻撃でアメリカの各都市が焼け野原にされる映像は現在でも迫力があります。
群像劇であるけど、主要人物のデヴィッド、ホイットモア、ヒラーはそれぞれ個性的で物語をちゃんと引っ張っていました。
アメリカバンザイの映画であるけど、製作側の熱い意志が伝わってくる名作だと思います。