作品紹介
公開年月 | 2015/08/21 |
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ジャンル | アクション/サスペンス/犯罪 |
原作 | テレビゲーム 『ヒットマン』 |
監督 | アレクサンダー・バック |
脚本 | スキップ・ウッズ |
製作 | チャールズ・ゴードン、エイドリアン・アスカーリ、ほか |
製作国 | アメリカ、ドイツ、イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
遺伝子操作で作られた最高の暗殺者エージェント47は、感情と恐怖もなく、与えられた任務を完璧に遂行する。
そんな彼は新たな任務として48時間以内に邪魔者を消し、カティアという女を見つける事。
シンジケート社もカティアを探しており、ジョン・スミスが彼女を守るように派遣される。
そこへエージェント47が登場し、壮絶な戦いが始まると二人の男は味方なのか敵なのか分からない中で真実を知っていくのだった。
登場人物&出演者
・エージェント47(演:ルパート・フレンド)
主人公。リトヴェンコを探し、その手がかりとなるカティアを付け狙う。
ルパート・フレンドは代表作に『プライドと偏見』、『5デイズ』などがあります。
身体能力や頭脳を人工的に高められ、代わりに恐怖と痛みや感情を消されている。
殺人に対して無感情であるが、必要な時以外はムダな殺しをしない。
同じくリトヴェンコに改造されたカティアに対して特別な感情を抱いている。
・カティア・ヴァン・ディーズ(演:ハンナ・ウェア)
ヒロイン。エージェント計画のカギを握る。リトヴェンコの一人娘。
ハンナ・ウェアは8作に出演し、代表作に『オールド・ボーイ』があります。
父親によってサバイバル能力を高められ、発達した頭脳や予知的な能力を持っている。
本名はカトル・ヴァン・ディスでフランス語で“90”を意味する強化人間だった。
エージェント47よりも進化した能力を持つが、本当の自分を受け入れていない。
・ジョン・スミス/ブライアン(演:ザカリー・クイント)
エージェント47から逃げるカティアを助ける謎の男。シンジケート社から派遣された。
ザカリー・クイントは近年の出演作に『スノーデン』、『スター・トレック/BEYOND』などがあります。
最強の暗殺者であるエージェント47と渡り合うほどの実力者でカティアを守る。
実はチタン製皮下ボディアーマー、神経の反応速度を人工的に高められている。
至近距離から撃たれてもボディアーマーのおかげで銃弾は内臓まで届かず簡単には死なない。
・ピーター・リトヴェンコ(演:キアラン・ハインズ)
完璧な殺人マシンであるエージェントを作り出した張本人で、現在は逃亡生活を送る。
キアラン・ハインズは代表作に『ゴーストライダー2』、『ジョン・カーター』があります。
体は病魔に冒されていて、余命幾ばくもない状態だが、娘に対して後悔の念を持つ。
みんながずっと探していた人物だが、あっさりと捕まったりして晩年は悲劇的すぎる。
・アントワーヌ・ル・クラーク(演:トーマス・クレッチマン)
シンジケート社のCEO。リトヴェンコの殺人マシン計画を再開しようとする。
トーマス・クレッチマンは近年の出演作に『アメリカン・レポーター』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』があります。
目的の為なら手段を厭わない典型的な悪役であるが、厳重な警備の下で守られる小物でした。
最後には勝ちを確信して自ら安全な場所から出るというバカな行動する強欲な小物だった。
感想
個人的な評価
大ヒットしたゲーム『ヒットマン』の実写映画化であり、リブート作品となっています。
一応、2007年にティモシー・オリファント主演で実写映画化されています。
本作はリブートとして出演者とスタッフを一新して再スタートさせています。
ティモシー・オリファント版では高められた殺人マシンとして単純に描かれていました。
しかし、本作は一気に設定がゲーム寄りとなって、主要人物はバケモノになっている。
タイトルで主人公のエージェント47は当然のように無敵の暗殺者として振る舞う。
一方でヒロインとなるカティアはそれ以上の存在で、完全に人間離れした能力を持つ。
直接的な戦闘は47が経験豊富で、カティアは危機的状況を簡単に脱する事ができます。
この二人が組んでしまえば怖いモノなしと言えるほど無敵すぎる戦闘能力を発揮する。
そんな二人を追うシンジケート社から派遣されたジョン・スミスも手強い。
47と渡り合うほどの実力を持ち、人工的に強化されているという理想的な敵である。
本作はティモシー・オリファント版とはまったく違うゲームのような世界になっています。
完全に開き直った現実離れとなった本作は潔くて素直に楽しめる作品だと言えます。
圧倒的な強さの47と、覚醒していくカティアが組めば、もう怖いモノがありません。
敵のボスも24時間体制の厳重な警備の下で引きこもるのもしょうがないだろう。
ストーリーはないようなモノで、テンポ良く展開していくスタイリッシュなアクション。
ここら辺は魅せるアクションを充分に演出しているが、敵があまりにも弱すぎます。
47やカティアと渡り合うジョン・スミスは力不足すぎるのが残念である。
そもそも一対一でも勝てないのに、相手が無敵に近い二人ではあまりにも分が悪すぎる。
ここら辺のバランスが悪いのが本作で最大の致命的な部分だったのです。
もう少し主人公たちに迫る脅威となる悪役がいればもっと盛り上がったと思います。