エクストラクション RE-2350

作品紹介

公開年月  2016/06/25
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  スティーヴン・C・ミラー
脚本  ウマイル・アリーム、マックス・アダムズ
製作  ランドール・エメット、ジョージ・ファーラ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

10年前に組織に妻を殺され、息子ハリーも危うく殺されかけた元CIA工作員のレナード。
ハリーはその後、父と同じくCIAになるも、レナードはテロリストに誘拐される。
レナードは移送していた極秘ハッキング装置“コンドル”も奪われてしまう。
コンドルは世界を破滅に導く危険な兵器で、ハリーは上司から自宅待機を命じられていた。
しかし、ハリーは独断で救出に乗り出し、CIA捜査官のヴィクトリアと手を組んでテロリストに立ち向かうのであった。

登場人物&出演者

ハリー・ターナー(演:ケラン・ラッツ)
主人公。10年前の母親を殺されている。現在はCIAでデスクワークだが現場希望。
ケラン・ラッツは代表作に『トワイライト』シリーズ、『エクスペンダブルズ3/ワールドミッション』などがあります。
10年前には母親を見殺しにしてしまい、自身はビビって何もできなかった経験を持つ。
それをバネにCIAとなるも、父親の裏工作によって現場への異動は却下される。
しかし、父親が誘拐されると規則を打ち破って初めての現場へ独断で捜査を始める。
とても初の現場とは思えない縦横無尽の活躍であり、特に格闘シーンが印象に残ります。
ただ、キャラクターとしてはあまり記憶に残らず、突出したインパクトもなかった。

ヴィクトリア・フェア(演:ジーナ・カラーノ)
ヒロイン。CIA捜査官。過去にハリーと付き合っていたが現場と内勤になって別れる。
ジーナ・カラーノは近年の出演作に『デッドプール』、『タイム・トゥ・ラン』があります。
父親を救おうとするハリーと現場で一緒になってコンドルとレナードを追っていく。
本作では格闘シーンはもちろんだが、女性らしいドレスアップで美しさも際立っています。

ケン・ロバートソン(演:D・B・スウィーニー)
レナードの友人。誰よりもレナードの実力を信頼している。10年前にハリーを助けた。
D・B・スウィーニーは代表作に『96時間/リベンジ』、『タイム・トゥ・ラン』などがあります。
実は10年前にレナードの素性を敵側に売って、大儲けしようと企んでいたクソ野郎。

ドレイク・チヴ(演:ジョシュア・ミケル)
銃を横流ししているチンピラ。レナードを誘拐してコンドルを奪っている。
ジョシュア・ミケルは59作に出演し、代表作に『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』があります。
実は裏でレナードと手を組んでいたが、裏切られると思って当然のように先に裏切る。
コンドルの一件が片付いて逃げていたが、居場所を突き止めたハリーによって始末される。

レナード・ターナー(演:ブルース・ウィリス)
元凄腕CIA工作員。10年前に妻が組織に殺される。極秘装置の移送中に誘拐される。
ブルース・ウィリスは近年の出演作に『ロック・ザ・カスバ!』、『デッド・シティ2055』などがあります。
当初はテロリストに捕まっていたが、実はCIAに裏切られ、その報復を行っていた。
彼の目的は妻を殺した黒幕の始末、更に自分を裏切ったケンの始末であった。
近年のブルース・ウィリスはちょい役で小銭を稼ぐ作品が多いけど、本作もその一つだった。

感想

個人的な評価

本作はブルース・ウィリスが出演しているけど主人公ではない。
いわゆる近年ブルース・ウィリスがやっている小銭稼ぎの作品となっている。
その傾向として、冒頭だけ顔を出して中盤は若手に任せて、最後においしいところを持っていくパターンが多い。
これはスティーヴン・セガールと似たような感じで、もうアクションを第一線でやれない感じになっている。
それでも過去の遺産によるブランド力があるから、重要なポジションを演じられる。
ただし、作品の質は過去の超大作と比べてずいぶんとコンパクトな内容が多い。
本作もブルース・ウィリスの小銭稼ぎ作品であるが、一応は最近注目度が上がっているジーナ・カラーノが出てくる事で期待していました。
一応、主人公であるケラン・ラッツは『エクスペンダブルズ3/ワールドミッション』で知っていました。
しかし、あまり期待していなかったせいか、劇中で見せる格闘アクションはなかなか良い。
カンフーに似たようなアクションだが、別にケラン・ラッツじゃなくてもいい印象。
似たタイプとしてジェイソン・ステイサムがいるけど、もはや天と地の差があります。
で、肝心のジーナ・カラーノだけど、格闘アクションは用意されているが、本作では強いのか弱いのか分からない。
ケラン・ラッツに負けない二の腕と首の太さを持っているが、あまり活躍していない。
なぜか本作では強さよりも女を前面に出しているせいで逆に存在感が逆に薄くなっている。
基本的に本作はスケール感の小さな世界なので、かなり地味な作品となっている。
エンターテイメント性も低く、何より登場するキャラクターの個性が薄い。
ブルース・ウィリスの演じているCIAなんか、明らかに過去の遺産で作っている感じ。
ストーリーにも目新しさがなく、クライマックスでちょっとした急展開になるも驚くほどのレベルでもない。
ケラン・ラッツは良かったが、ジーナ・カラーノはガッカリ、ブルース・ウィリスは相変わらずという感じでした。