作品紹介
公開年月 | 2016/01/28 |
---|---|
ジャンル | SF/パニック |
原作 | なし |
監督 | スティーヴン・ダニエルズ |
脚本 | コリン・リース |
製作 | アンソニー・ファンクハウザー |
製作国 | アメリカ、カナダ |
鑑賞方法 | テレビ(午後のロードショー) |
あらすじ
軌道を外れた地球は、小惑星帯に向け暴走した事で自転が停止し、地上の半分は闇に包まれ極寒の嵐、残りの半分では灼熱の嵐が吹き荒れる。
作家のスティーヴンと妻で科学者のナンシー、娘のレイチェルはバラバラになってしまい、お互いの行方を探し求めていた。
そんな中、政府は核弾頭で地球の軌道を変える最終計画、SAFE作戦を発動するのだった。
登場人物&出演者
・スティーヴン(演:ジョー・ランドー)
主人公。作家。自宅で執筆活動していたが、集中していたせいで異変に気づかなかった。
ジョー・ランドーは代表作に『エイリアン・ネイション/第3生命体』、『ショック・ウェーブ』などがあります。
ヴィンスとともに家族を探そうと車を走らせるが、すぐにガス欠となってしまう。
妻と娘を探すべくロック・フェスを目指すも、すでにもぬけの殻で数字が書かれた紙がある。
近くの農場で妻を亡くしたジイさんに助けられ、車を走らせると兵士に保護される。
最後はレイチェルを助け出すと、ヘリで迎えに来たヴィンスたちのおかげで助かった。
・ナンシー(演:ミシェル・スタッフォード)
スティーヴンの妻で科学者。地下資源調査会社に勤務し、半年間は帰れないと嘆いている。
ミシェル・スタッフォードは代表作に『ダブル・ジョパディー』、『PAKER/パーカー』などがあります。
キーリーの重要な説明に対して無視して、あくまで自分の家族の事しか考えていない。
2週間も家族と音信不通になった事にガマンできず、職務を放棄して勝手な行動をする。
同僚のトニーを引き連れて娘が行ったロック・フェスを目指すが、兵士に保護される。
最後は捕まっているレイチェルをスティーヴンとともに助け出して家族と再会した。
・レイチェル(演:デニース・トンツ)
スティーヴンとナンシーの娘で学生。週末開催されるロック・フェスに友達を出かけている。
デニース・トンツは代表作に『わんぱくバディーズ/ダイヤ泥棒をやっつけろ!』がある。
気づいたら2週間も異変した地上でサバイバルして、苛立つ仲間に冷静さが必要と説得する。
避難所を目指してさまよっていると、同じ目的地を目指すたカールとマイクと合流する。
カールとマイクがアメリカ兵士を殺し、彼らの暴走に巻き込まれて囚われの身となる。
最後は助けに来たスティーヴンと連携でカールと倒し、爆心地から脱出して家族と再会した。
・ヴィンス(演:アンドリュー・エルヴィス・ミラー)
スティーヴンの友人。のんきに執筆していたスティーヴンの異変を知らせにやって来た。
アンドリュー・エルヴィス・ミラーは代表作に『Bury the Evidence』、『Foreign Land』などがあります。
スティーヴンとともに彼の家族を探しに行くが、何度も鳴るアラームに苛立っていた。
車でさまよっているところを兵士に保護されるが、雑な扱いに終始不満を漏らす。
レイチェルを助けるスティーヴンたちに同行を希望するも嫌われているナンシーに断れる。
それでも最後はキーリーとともにヘリでスティーヴンたちを助け出して役目を果たした。
・トニー(演:ラファエロ・デグルトーラ)
ナンシーの同僚。夫と離れて暮らすナンシーに対して多少の好意を持っている。
ラファエロ・デグルトーラは代表作に『プライベート・ライアン』、『007/慰めの報酬』などがあります。
レイチェルがいたモーテルにたどり着くが、極寒の嵐に襲われて一瞬で凍結して死亡。
・アリー(演:ダイアナ・ホッパー)
レイチェルの友人。モーテルからロック・フェスへ行く為に準備をしていた。
ダイアナ・ホッパーは代表作に『エンド・オブ・ザ・ワールド2014』などがあります。
2週間のサバイバル生活ですっかりと疲れ切って、重度の脱水症状を起こしていた。
カールとマイクが合流してから脱水症状が改善され、彼らが大丈夫だと信じる。
しかし、カールがアメリカ兵士を殺してから状況を理解し、ヒステリックになるだけ。
結局、レイチェルを助けに来たスティーヴンたちによってオマケで助かる事に。
・カール(演:ブレンダン・マッカシー)
地球に異変が起きてからマイクとともに行動する。銃を所持して避難所を目指す。
ブレンダン・マッカシーは代表作に『2001人の狂宴』、『セルフレス/覚醒した記憶』などがあります。
レイチェルたちを助けるが、その真意は生き残る為に手段を選ばない危険な人物。
最後はスティーヴンとレイチェルの連携で倒し、核弾頭が落ちる小屋に放置される。
・マイク(演:エバン・ギャンブル)
地球に異変が起きてからカールとともに行動する。カール意外は誰も信用しない。
エバン・ギャンブルは代表作に『アメリカン・スナイパー』などがあります。
レイチェルたちを助けたが、崩壊した社会を再建するべくアリーとともに捕らえていた。
最後は背後から襲ったナンシーに気絶され、核弾頭が落ちる小屋に放置される。
・キーリー(演:マーク・ロルストン)
北西地区天然資源管理の責任者。一週間も会社に留まるナンシーたちに地球の状況を説明。
マーク・ロルストンは代表作に『エイリアン2』、『ラッシュアワー』などがあります。
地球の危機的状況となって、天然資源が今後重要だと力説し、重大な責任を持つと説明する。
軌道を外れた地球を元に戻すべく、地下資源を爆発させるSAFE計画を一任される。
小惑星帯が地球を壊していく事にガマンできず、最終手段であるSAFE計画に賭ける。
最後はSAFE計画を実行する中で、危険地帯に行くスティーヴンたちに協力したいい人。
感想
個人的な評価
本作は使い古された小惑星による地球滅亡をテーマにした作品です。
しかしながら、小惑星がやって来るのではなく、地球が自らそこへ向かうという超展開。
そもそも、地球が既存の軌道から外れる理由は一切語られない強引すぎる展開です。
当然ながら他の設定など整合性がなく、とりあえず地球の滅亡が近い危機的な状況である演出だけの為に使っています。
本作は地球が元の軌道に戻る事より、主人公が家族と再会する方にテーマを置いている。
だから状況は地球規模であるが、一つの街程度のスケールにしか物語は広がりません。
所詮は低予算のテレビ映画なので仕方ないですが、あまりにも適当すぎる脚本だと言える。
地球に無数の小惑星が墜ちて、異変が始まったと思ったら、次の場面ではいきなり2週間経過している状態になります。
しばらくしてからようやく気づくほど、唐突すぎる展開に驚いてしまいました。
普通なら場面が切り替える前に前フリとかするが、本作では一瞬で2週間が経過します。
主人公や娘は外でのサバイバルをしているので多少は服が汚れているが、ずっと会社にいた妻は変わらないから余計に混乱する。
本作はトム・クルーズ主演の『宇宙戦争』と同じパターンで、主人公たちと地球の危機はほとんど関係ないという流れ。
まず、主人公が作家である必要性がないし、妻が科学者なのにほとんど役立たずで職務放棄だが、娘のレイチェルが可愛かったのがせめての救い。
あとは何かやりそうなヴィンスは結局、文句しか言わない口先、悪役っぽい雰囲気の政府関係者であるキーリーがいい人の設定も微妙でした。
本作はテレビ映画なので過度か期待する方が間違えであり、大体はこの程度でしょう。