作品紹介
公開年月 | 1991/08/01 |
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ジャンル | アクション |
原作 | なし |
監督 | シェルドン・レティック |
脚本 | ジャン=クロード・ヴァン・ダム、シェルドン・レティック |
製作 | アショク・アムリトラジ、ポール・マイケル・グレイザー、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
1966年の香港、中国と繋がるトンネルに投資したワグナー夫妻はビジネスパートナーに殺され、双子の遺児が難を逃れた。
父親の親友フランクに育てられた弟チャドはビバリーヒルズのフィットネス&エアロビクスのインストラクターとなっていた。
一方で中国人のベビーシッターに助け出された兄アレックスは孤児院に預けられ、香港の裏街で密輸業者となっていた。
フランクは知り合いからの情報でアレックスを見つけ出し、チャドとともに香港へ旅立ち、兄弟は25年ぶりに再会を果たす事に。
兄弟は両親の仇が香港ビジネス界の大物と暗黒街のボスだと知り、二人は決死の覚悟で敵に宣戦布告するのだった。
登場人物&出演者
・チャド/アレックス(演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム)
・フランク・アベリー(演:ジェフリー・ルイス)
・ダニエル・ワイルド(演:アロナ・ショウ)
・ナイジェル・グリフィス(演:アラン・スカーフ)
・レイモンド・ザング(演:フィリップ・チャン)
・ムーン(演:ヤン・スエ)
・カーラ(演:コリー・エヴァーソン)
感想
個人的な評価
この作品はシェルドン・レティックが監督を務めています。
シェルドン・レティック監督は元々脚本家として活動していました。
脚本家としての代表作には『ランボー3/怒りのアフガン』があります。
1990年に『ライオンハート』で映画監督のデビューをしています。
このデビュー作で本作の主演を務めるジャン=クロード・ヴァン・ダムと組んでいます。
ヴァン・ダムは本作を含め、シェルドン・レティック監督とは計5作も組んでいるようです。
更にヴァン・ダムは本作でついに製作と脚本に手を出してしまっています。
B級アクション映画で有名になったアクション俳優はどうしても製作や脚本をやりたがる傾向があります。
その結果は言わずもがな、どれも微妙な内容になってしまい、それを反省してか手を出さなくなるパターンが多い。
ですが、本作以降も何度かヴァン・ダムは脚本に参加しているけど、最近では現実を知ったのか出演のみに収まっています。
本作において双子の二役を務めるのはもちろん、ジャン=クロード・ヴァン・ダムですね。
生き別れた双子が再会するという題材はジャッキー・チェンが翌年に公開した『ツイン・ドラゴン』でもやっていました。
ジャッキー・チェンの方はコメディ色が強いが、皮肉にもこちらの方が本作よりもヒットしました。
あまり演技の期待できないアクション俳優が難しい二役をやるのは相当難しいと言える。
ですが、分かりやすいキャラクター設定だったので、ジャン=クロード・ヴァン・ダムでも演じ分けていました。
ただ、内容が単なるアクション映画になっていて、双子である意味合いはあまり感じられなかった。
ヒロインにはアロナ・ショウ、フランクにはジェフリー・ルイス、暗黒街のボスにはフィリップ・チャン、元ビジネスパートナーにはアラン・スカーフが演じています。
この中ではジェフリー・ルイスがそれなりに活躍し、アロナ・ショウに関しては乳以外の魅力はまったくなかった。
悪役となったフィリップ・チャンはラストボスという立ち位置を確保し、もう一人のアラン・スカーフは序盤だけでヘタレのイメージしかなかった。
やはり、同じテーマにしたジャッキー・チェンに劣る部分はやはり、双子という設定を上手く活かしていない点でしょう。
そもそもコメディができないヴァン・ダムなので、どうしてもシリアスで余裕のない内容になってしまう。
本作で特に目立ったのはなんと言っても、セリフがほとんどない顔に傷を持つ筋骨隆々の中国人ムーンを演じたボロ・ヤンでしょう。
ヴァン・ダムのB級アクション映画として平凡であり、それを承知の上で鑑賞するなら、それなりに楽しめる作品だと思います。