デュカリオン RE-58

作品紹介

公開年月  2004/10/10
ジャンル  ホラー
原作  ディーン・R・クーンツ(原案)
監督  マーカス・ニスペル
脚本  ジョン・シャイバン
製作  マーカス・ニスペル、マーティン・スコセッシ(製作総指揮)
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ニューヨークで臓器の一部が持ち去られるという猟奇事件が続発し、女刑事のオコナーと相棒のスローンが捜査をしていた。
そんな二人の前にデュカリオンと名乗る謎の男が現れ、自分が200年前にフランケンシュタイン博士によって造られた人間第1号と語る。
しかも、博士は未だに生きており、世界を支配する為に人造人間を作り続けているという。
デュカリオンとオコナーはヘリオスと名前を変えた博士に戦いを挑むのだった。

登場人物&出演者

デュカリオン(演:ヴァンサン・ペレーズ)
カーソン・オコナー刑事(演:パーカー・ポージー)
ヴィクター・ヘリオス/フランケンシュタイン博士(演:トーマス・クレッチマン)
マイケル・スローン刑事(演:アダム・ゴールドバーグ)
エリカ・ヘリオス(演:イワナ・ミルセヴィッチ)
ハーカー刑事(演:マイケル・マドセン)

感想

個人的な評価

SF、ホラー、ミステリー、サスペンスなどのジャンルをミックスした小説を多く書いたディーン・R・クーンツが原案を務める。
製作総指揮にはマーティン・スコセッシが名を連ねており、テレビ映画としては豪華です。
監督はマーカス・ニスペルが務めていて、『テキサス・チェンソー』や『13日の金曜日/2009年版』などがあります。
本作はテレビ映画であるけど、製作陣は豪華で劇場映画並みのラインナップだと言える。
しかし、本作はテレビ映画なので予算が限られており、製作陣のワリに内容は地味である。
まず、物語を進めていくオコナー刑事を演じるパーカー・ポージーは実力派だが、主演を張るほど有名ではないです。
その相棒のアダム・ゴールドバーグも脇役としてよく見かけるけど、やっぱり地味です。
タイトルにもなっているデュカリオンを演じるヴァンサン・ペレーズも力不足でした。
知名度のあるマイケル・マドセンは今やB級映画専門、黒幕となるトーマス・クレッチマンも大物には一歩及ばず。
本作は予算がないので比較的地味な展開であるが、フランケンシュタインを題材にそれなりの期待感を抱かせる展開となっている。
ただ、最大の問題は製作の都合によって後半が作られなかった事だろう。
本作において黒幕となるフランケンシュタイン博士を倒して物語が終了するはずだが、そこまで展開しないのです。
まさかの「俺たちの戦いはこれからだ!」という終わり方にはポカーンとします。
完全に打ち切りのような終わり方であり、続編を期待させる以前の問題になっています。
だから作品としては未完成で、これは評価するのは論外となるのは当然だろう。
とにかく、ラストでこれから盛り上がるところで終わったのは正直「えっ?」となります。
どうやらドラマシリーズのパイロット版だったらしく、それをムリヤリ映画にしている。
その結果が尻切れトンボという最悪のラストとなり、評価するレベルに至らないです。