作品紹介
公開年月 | 1991/03/30 |
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ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | ジャンネット・デ・ロッシ |
脚本 | デヴィッド・パーカー・Jr、ラリー・ラドマン、ほか |
製作 | ファブリッツィオ・デ・アンジェリアス、カミロ・テッティ |
製作国 | イタリア、アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
悪夢の惨劇から2年後、リゾート開発が進むカリブ海の島で、ジャーナリストのリザが廃棄物の再調査をしていた。
同じ頃、湿地帯で住民の行方不明が多発し、かつて人食いクロコダイルを退治したケヴィンとジョーは怪物の再来を知る。
巨大なワニを退治するべく、現地にいたリザから情報を得る為にケヴィンとジョーは島へ向かうのだった。
登場人物&出演者
・ケヴィン(演:アンソニー・クレンナ)
主人公。以前は環境保護団体にいたが、2年前の事件によって人生を壊されてしまっている。
アンソニー・クレンナは代表作に『Critical Mass』、『Six Sex Scenes and a Murder』などがあります。
環境保護団体を辞めていて、なぜかリザにガイドとして雇われて遅れてやって来ていた。
ジョーを師匠のような関係になっていて、巨大ワニが再び現れたとしてリザを探しに行く。
途中でジョーがあっさり巨大ワニに食われて、怒りによって高らかに復讐を宣言した。
最後は巨大ワニを偶然見つけると、ダイナマイトをリザから投げてもらい爆発四散させた。
・リザ(演:デブラ・カー)
ヒロイン。ジャーナリスト。危険な取材であってもファッションに気を使うニューヨーカー。
デブラ・カーは代表作に『A Stranger Waits』、『Vulgar』などがあります。
化学物質が廃棄された島でリゾート開発されるが、その裏事情を探る為にやって来る。
沼で巨大ワニに襲われるも無傷で逃げ出し、ジャングルの中で余裕な感じで過ごしていた。
ガイドを頼んだケヴィンに助けてもらい、その礼として彼と肉体関係になって恋人になる。
最後は一緒に巨大ワニを偶然見つけ、ケヴィンにダイナマイトを投げ渡して倒す協力をした。
・ジョー(演:トーマス・ムーア)
沼に30年も住むハンター。2年前に巨大ワニとの死闘で左腕を負傷した影響で動かない。
トーマス・ムーアは代表作に『荒野のお尋ね者』、『ジョニー・ハムレット』があります。
巨大ワニを代わりに退治したケヴィンを認め、彼をまるで弟子のような関係を構築している。
相変わらず沼で一人暮らしていて、自家製の酒を作って気ままな生活を送っているという。
久しぶりにケヴィンがやって来ると、リザが行方不明となって一緒に沼へ探す事となる。
最後は油断したところで巨大ワニに突き落とされ、すぐに諦めてケヴィンに後事を託した。
感想
個人的な評価
本作は元々のタイトルが『キラー・クロコダイル/怒りの逆襲』となっていました。
前作で特殊メイクを担当したジャンネット・デ・ロッシが監督となり、ラリー・ラドマンは共同脚本に名を連ねています。
1作目では基本的なワニ映画を構築したマニュアル的な作品であってが、本作は当然のように発展するような感じになっています。
前作ではシンプルな内容に徹していたが、本作ではヒロインを含めた色気を意識した演出が多くありました。
同じような事をしても意味がないと思ったのか、必要のない要素を追加して見事に空回りした典型的な作品となりました。
ヒロインは前任者が行方不明になるような危険な取材に来ているのに、潜入しての取材や沼に来るような服装ではない。
どう見てもバカンスを楽しむ為に来たような感じで、描写されていないが、大荷物を持ってきているようなファッションショーを繰り出している。
シーンが変わる度に服装も変わっていて、明らかに高そうなモノばっかりで力を入れる方向性を間違えているように感じました。
もちろん、それだけじゃなく、ジャーナリストとして適当に仕事をこなして、あとはケヴィンと恋人関係になる為だけに存在していました。
さすがに棒立ちだけだと意味がないので、巨大ワニに捕まるケヴィンにダイナマイトを投げ渡す重要な役をこなしました。
続編なので前作の主人公であるケヴィンとハンターのジョーが登場して、二人が師弟関係のような感じになっているのは良かった。
ただ、ジョーは明らかにオマケ的な感じの登場で、すぐに襲われて簡単に諦めて食われる処理はあまりにも残念としか言えない。
キャストは基本的にこの三人だけで展開して、あとは適当な小悪党たちが化学物質を沼に運んだり、巨大ワニに食われたりしていました。
恐らく前作よりも予算が削られていて、色々と苦しい中でなんとか1本の映画として成立させているような感じが伝わってきました。
特殊メイクが専門でなぜか映画監督デビュー作となったジャンネット・デ・ロッシだが、少ない手駒ながら頑張っていたと思います。
ただし、前作の良かった部分をすべてなくしてしまっているので、本作はなぜ続編を作ったのか分からない作品となりました。