作品紹介
公開年月 | 2018/03/02 |
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ジャンル | アクション |
原作 | ブライアン・ガーフィールド 『狼よさらば』 |
監督 | イーライ・ロス |
脚本 | ジョー・カーナハン |
製作 | ロジャー・バーンボーム |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
シカゴで外科医をしているポール・カージーはある日、彼の留守中に何者かが自宅に侵入し、妻が殺されて娘は重傷を負ってしまう。
悲嘆に暮れるポールだったが、警察の捜査は一向に進まず、犯人は野放し状態が続いた。
ついにポールの怒りが爆発すると、犯人への復讐を誓い、自警活動している中で彼は街の救世主として評判を呼んでいくのだった。
登場人物&出演者
・ポール・カージー(演:ブルース・ウィリス)
主人公。外科医。妻と娘に囲まれて幸せな日々を送る。悪人であっても命を救う信念を持つ。
ブルース・ウィリスは近年の出演作に『ミスター・ガラス』、『エア・ストライク』がある。
実際に妻が凶弾に倒れ、娘の意識不明の重体になると、希望もなく毎日を過ごす事になる。
不眠症にもなってしまうが、悪人たちの暴挙を止めた事で暗い気持ちが解放されていく。
ついに妻を殺し娘を重傷に追い込んだ犯人を見つけると、法を破って私刑を展開していく。
最後は口封じに来たノックスたちを返り討ちにして、お咎めなしで元の生活を取り戻す。
・フランク・カージー(演:ヴィンセント・ドノフリオ)
ポールの弟。プロ野球選手を目指していた。ケガをした為に断念して職を転々とする。
ヴィンセント・ドノフリオは近年の出演作に『エル・カミーノ・クリスマス』、『チップス/白バイ野郎ジョン&パンチ再起動?!』などがあります。
エリートな兄のポールと違い、家族もおらず、定職に就かない為にいつも金欠気味。
時々ポールの家を訪れるが、その目的は金を借りる事だが、後日はちゃんと返済している。
フードの男だとレインズ刑事たちから疑われるが、それはポールだとすぐに気付いた。
最後はポールを説得するも通じなかったが、結果的に目的を達成して元の日常を取り戻す。
・ジョーダン・カージー(演:カミラ・モローネ)
ポールの娘。ニューヨークの大学に合格する。憧れの大学生活に夢を膨らませている。
カミラ・モローネは代表作に『Bukowski』、『Mickey and the Bear』などがあります。
時々やって来る叔父のフランクと非常に仲が良く、身を守る為に護身術を習っている。
食事会がキャンセルになってルーシーと帰るが、ノックスたちに襲われて重傷を負った。
その後は昏睡状態が続いてしまうが、なぜか後遺症もなく当たり前のように歩き回る。
最後はノックスが口封じに来るも、ポールの対処で救われて念願の大学生活を開始した。
・ルーシー・カージー(演:エリザベス・シュー)
ポールの妻。ジョーダンが大学に合格して一緒に喜ぶ。幸せな日々を満喫していた。
エリザベス・シューは近年の出演作に『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』、『31年目の夫婦げんか』などがあります。
今後は一人暮らしするジョーダンを心配するポールを安心させ、仲睦まじく会話をする。
食事会がキャンセルとなってジョーダンと帰宅するが、ノックスたちに脅されてしまう。
最後はジョーダンが抵抗して一緒に反撃するも、結局は撃たれて処置の施しようもなく死亡。
・レインズ刑事(演:ディーン・ノリス)
シカゴのベテラン刑事。数多く発生している事件を担当するが、ほとんどは未解決の状況。
ディーン・ノリスは代表作に『ハード・トゥ・キル』、『交渉人』などがあります。
ポールの妻が亡くなって捜査に乗り出すが、なかなか進展せずに言い訳をするしかない。
健康についても悩まされており、ダイエット用のお菓子を食べてるも不味さで吐いてしまう。
悪人を勝手に殺しているフードの男について振り回され、フランクを疑って質問していた。
最後は犯人がポールだと分かっても、決定的な証拠がないとして彼を見逃してくれた。
・ジャクソン刑事(演:キンバリー・エリス)
シカゴの女性刑事。レインズ刑事のパートナー。多数の事件を抱えるも解決できずにいる。
キンバリー・エリスは代表作に『ワイルド・チェイス』、『ジョンQ/最後の決断』がある。
ポールの妻が殺されてしまい、レインズ刑事と病院を訪れて捜査の為に質問をしていた。
フードの男が暴走して悪人を殺す事件に振り回され、模倣犯が出る前に解決しようとする。
レインズ刑事の読みを信じてフランクを犯人と疑うが、決定的な証拠がなく曖昧になる。
最後はポールが犯人だと分かっても、レインズ刑事と同じく決定的な証拠がなくお咎めなし。
・ノックス(演:ボー・ナップ)
ポールの自宅を襲撃した強盗団のリーダー格。あくまで金品だけを奪おうと考えていた。
ボー・ナップは代表作に『ラン・オールナイト』、『ザ・ギフト』などがあります。
計画的に強盗を進めていくが、仲間たちが頭の悪い行動をする為に仕方なく発砲してしまう。
その結果、ルーシーを殺害して、ジョーダンを重傷に追い込むもずっと捕まらずにいた。
ポールに尻尾を掴まれると、彼をクラブに誘って罠にかけるも逃げられてしまう。
最後は仲間を引き連れポールを殺害しようとするが、用意周到な彼によって返り討ちとなる。
感想
個人的な評価
本作はブライアン・ガーフィールドによる同名小説の実写映画化となります。
1974年にはチャールズ・ブロンソン主演で実写映画化され、本作はリメイクとなります。
残念ながらオリジナルの作品は鑑賞どころか、本作がリメイクだと初めて知りました。
44年前の作品を現代風にリメイクしたイーライ・ロス監督に期待をしました。
やはり、イーライ・ロス監督だけあって、アクション映画ながらもちゃんとグロテスクな描写を用意してくれています。
本作の面白い設定として人の命を助ける医者が人の命を奪うような私刑を展開するところだろうと思います。
家族を殺されて復讐に徹するダークヒーローと言えば、第一に思いつくのは『パニッシャー』であるが、似たような作品は少なくありません。
ただ、本作の主人公はあくまで医者であり、銃や暴力とはかけ離れた生活を送っています。
なので、最初から銃の使い方をマスターしていくが、その先生がインターネットの動画という現代的な描写はオリジナルと違うだろうと思います。
しかしながら、そこは主演を演じるブルース・ウィリスだけに銃の扱いは手慣れている。
ここら辺は慣れすぎている故に違和感があって、素人がよくやるケガで納得させようとしているが、どうにも説得力に欠けていました。
近年のブルース・ウィリスは小銭稼ぎでつまらない作品で悪役や脇役で多く出て、彼自身の価値を貶めていました。
ですが、本作では久々のちゃんとした主演作であり、銃の扱いは少し違和感があっても、しっかりした作品で安心させられました。
何より本作は悲劇が起きたとしても、主人公なりに立ち直る事ができて、彼の正義がちゃんと答えになって返ってきたところも良かった。
こういう作品は最近だと少なく感じるが、ブルース・ウィリスが演じているからこそ面白く感じられるだろうと思います。
それと、主人公の弟役にヴィンセント・ドノフリオが出ていたが、今回はマトモな役で逆に予想外の展開に少し戸惑いました。