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はじまりの旅 RE-2695

はじまりの旅 RE-2695

作品紹介

公開年月  2016/07/08
ジャンル  ドラマ/コメディ
原作  なし
監督  マット・ロス
脚本  マット・ロス
製作  モニカ・レヴィンソン、ジェイミー・パトリコフ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

アメリカ北西部の山奥にこもり、大自然の中で自給自足のサバイバル生活を送るベン・キャッシュと6人の子供たち。
文明社会と距離を置き、学校すら行かない子供たちだったが、父親の型破りな熱血指導で彼らは文武両道の優れた能力を身につけていた。
そんなある日、数年前から入院生活を送っていた母親レスリーの訃報が届き、ベンは妻の葬儀に出る為に子供たちともにニューメキシコへ向かっていくのだった。

登場人物&出演者

【キャッシュ家】

ベン・キャッシュ(演:ヴィゴ・モーテンセン)
主人公。現代社会から離れ、子供六人とともにカナダの山奥で自給自足生活をしている。
ヴィゴ・モーテンセンは近年の出演作に『涙するまで、生きる』、『約束の地』があります。
子供たちにはサバイバル術を叩き込み、それだけじゃなく難しい論文なども教えている。
妻で子供たちの母親であるレスリーが自殺し、仏教徒だった彼女の希望で火葬を主張する。
葬式への旅を通じて自分の過ちを知り、子供たちを安全なレスリーの父親に預けようとする。
最後は子供たちの希望で母親を火葬にして遺灰をトイレに流し、ちょうどいい生活になる。

ボウドヴァン・“ボウ”・キャッシュ(演:ジョージ・マッケイ)
キャッシュ家の長男。鹿を一人で仕留め、ベンから“一人前の男”として認められる。
ジョージ・マッケイは代表作に『ピーター・パン』、『パレードへようこそ』があります。
ベンとともに町へ降りて手紙や雑誌、工芸品を売るが、密かに大学入試を受けて合格する。
ベンが母親の自殺をみんなに知らせると、誰よりも長く一緒にいたせいかずっと泣いていた。
レリアンの反抗的な態度、普通の生活している女性との出会いで、自分たちが変人だと自覚。
最後はミスを認めたベンが態度を改め、適当に地図を指して当たったナミビアに旅立った。

キーラー・キャッシュ(演:サマンサ・イズラー)
キャッシュ家の長女。ボゥが狩ってきた鹿をヴェスパーとともに解体し、料理もしている。
サマンサ・イズラーは代表作に『Home Run』、『モリーズ・ゲーム』などがあります。
男たちと同様にベンから厳しい訓練を受け、彼らに負けないほどの体力と技術を持っている。
読書の時間ではジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」を半分まで読んでいた。
母親の救出作戦を敢行して遺体を掘り出すと、火葬する時にレリアンの言葉で歌を歌った。
最後はニワトリ小屋となったバスから卵を取って、スクールバスが来る前に宿題に着手する。

ヴェスパー・キャッシュ(演:アナリース・バッソ)
キャッシュ家の次女。姉のキーラーとともにボゥが狩ってきた鹿を捌いて調理していた。
アナリース・バッソは代表作に『ベッドタイム・ストーリー』、『オキュラス/怨霊鏡』などがあります。
読書の時間ではブライアン・グリーンの「宇宙を織りなすもの」を半分以上読んでいた。
ベンが母親の自殺をみんなに知らせると、レリアンの怒りで怖がったナイと抱き合う。
ジャックの家に行ったレリアンを救出する為に屋根を伝うが、瓦が割れて落ちて大ケガする。
最後は松葉杖をつきながらも母親を救出し、ボウを見送りスクールバスが来るまで読書する。

レリアン・キャッシュ(演:ニコラス・ハミルトン)
キャッシュ家の次男。ボゥが狩った鹿を持ち帰ると、調理の為に火打ち石で火を起こした。
ニコラス・ハミルトンは代表作に『虹蛇と眠る女』、『IT/イット“それ”が見えたら、終わり』などがあります。
読書の時間ではフョードル・ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を読んでいた。
ベンが母親の自殺をみんなに知らせると、怒りが込み上げてナイフでタンスのドアを破壊。
ずっとベンの教育方針が間違っていると考え、出て行った事ですべてが変わってしまう。
最後は父親と和解し、母親を救出して歌とダンスを捧げ、スクールバスが来る前に宿題した。

サージ・キャッシュ(演:シュリー・クルックス)
キャッシュ家の三女。常に動物の頭を被り、隠れ家では動物の骨を使ってアートを作り出す。
シュリー・クルックスは代表作に『Stephanie』、『The Glass Castle』などがあります。
読書の時間ではジョージ・エリオットの『ミドルマーチ』をガスマスクして読んでいた。
ベンが母親の自殺をみんなに知らせると、状況が分からない表情で呆然としていた。
ハーパーの家ではベンの「権利章典」について暗記した事や自身の言葉で説明をした。
最後は母親の救出作戦にも参加し、ベンたちと暮らしながら学校に通う事になった。

ナイ・キャッシュ(演:チャーリー・ショットウェル)
キャッシュ家の三男。最年少でありながらも、しっかりと他の兄弟たちと訓練している。
チャーリー・ショットウェルは代表作に『マン・ダウン/戦士の約束』、『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』などがあります。
読書の時間では一番大きな本を読んでいて、最年少であっても真面目に読んでいた。
ベンが母親の自殺をみんなに知らせると、レリアンの怒りに驚いてヴェスパーに抱きつく。
母親の葬式に向かう道中でベンとキーラーの会話に困るよな質問を何度も投げかけていた。
最後はみんなと一緒に母親を救出し、スクールバスが来るまで絵本を一生懸命読んでいた。

レスリー・アビゲイル・キャッシュ(演:トリン・ミラー)
ベンの妻でキャッシュ家の母親。ボウが生まれた時に双極性障害を患っていた。仏教徒。
トリン・ミラーは代表作に『The Invoking』、『Dead West』などがあります。
ベンに子供たちにを託して病気を治療する為に入院するも、結局は自殺してしまう。
当初はベンのせいで殺されたレリアンは主張したが、森にいれば治ると信じていたという。
最後は遺言に従ったベンたちによって火葬にされ、空港のトイレに遺灰を流された。

【キャッシュ家の親族】

ハーパー(演:キャスリン・ハーン)
ベンの妹。妻のレスリーについて容態を聞いたが、取り乱した声で自殺したと知らせた。
キャスリン・ハーンは代表作に『10日間で男を上手にフル方法』、『俺たちニュースキャスター』などがあります。
葬式へ向かう道中で家に寄って食事をするが、家族の方針の違いで台無しにされてしまう。

デイブ(演:スティーヴ・ザーン)
ハーパーの夫でベンの義理の弟。ベンたちを温かく出迎えるも雰囲気の違いに戸惑う。
スティーヴ・ザーンは代表作に『リアリティ・バイツ』、『すべてをあなたに』があります。
ベンに悔やみの言葉を与えるが、以前からレスリーを嫌っている事を言われて困っていた。

アビゲイル(演:アン・ダウド)
レスリーの母親。電話越しで厳しい態度だったジャックと比べ、幾分かベンに優しくする。
アン・ダウドは代表作に『フィラデルフィア』、『父親たちの星条旗』などがあります。
葬式をぶち壊すような言動を取ったベンに呆れるが、孫たちの顔を見て彼を許した。
最後は自分のミスを認めたベンにレスリーの遺品を整理した時、森で暮らす手紙を手渡した。

ジャック(演:フランク・ランジェラ)
レスリーの父親。ベンが妹のハーパーからレスリーの自殺を聞いて葬式の日程を聞き出す。
フランク・ランジェラは近年の出演作に『ドラフト・デイ』、『グレース・オブ・モナコ/公妃の切り札』などがあります。
ただ、娘を死に追いやったとしてベンを許せず、葬式に来たら逮捕されると忠告を残す。
葬式にやって来たベンたちを見て驚き、彼がぶち壊すような言葉を放って外に追い出した。
ベンの思想に反対していたレリアンを保護し、子供たちの面倒を見ると冷静な態度を取る。
最後はミスを認めたベンから子供たちを引き受け、彼の代わりに安全な生活を保障した。

感想

個人的な評価

本作はサンダンス映画祭で公開され、第69回カンヌ国際映画祭では「ある視点」部門に出品されて最優秀監督賞を受賞しています。
監督を務めるのは『12モンキーズ』、『フェイス/オフ』、『アメリカン・サイコ』で知られる俳優のマット・ロスとなります。
初の長編映画監督作である『あるふたりの情事、28の部屋』は、米バラエティ誌で2016年の注目監督10人の一人に選ばれています。
本作は現代的な資本主義の社会を否定し、あくまで人間は平等で子供であってもしっかりと事実を伝えるべきだという教育方針を持つ父親の物語。
子供は親を選べないというのだが、本作はまさしくその言葉に当てはまる家族でした。
確かに彼らは現代的な生活を送る家族よりも強い絆で結ばれているかもしれないが、個人的には非常に恐ろしい人たちだと感じました。
キャッシュ家のルールは彼らしか通用せず、社会に入り込んでしまうと違和感しかない。
大黒柱で絶対的な存在である父親は平等を訴えているのに、子供たちを完全に支配し、彼らの自由意思を奪ってしまっている。
それに加え、資本主義はクソだと言って子供たちを洗脳して、現代社会から隔離している。
本作では彼らの視点に立って物語を構築しているが、個人的には一種の宗教団体のように感じてしまいました。
一見して平等のようで実は父親が教祖のような存在で、子供たちに自由な意見を述べさせているが、すべては支配した知識の中から抜け出せない。
だからこそ、現代社会の代表である妹との意見の食い違いが生まれ、如何にも文明に毒されたような立場に見えてしまう。
しかし、それこそが現代人であり、完全に社会から隔離されたキャッシュ家こそが固定概念に囚われた人たちに感じてしまった。
特に三女の子供らしくない細かい分析をした説明なんか、まさにベンの作り上げたい人間を象徴していてゾッとしました。
そのまま続くなら本作は危ない作品になっていたが、ちゃんと終盤になって父親が自らのミスを認める事になる。
これによって、今までの教育方針は間違っていて、薄々気づいていたが対処をしなかった自分を強く責めていました。
本作から伝わるのは、如何にして子供を育てるのが難しく、自分が良かれと思っていた事は実際に単なる押しつけだったと分かります。
自分は正しいと信じていた道だったが、それは子供の選択肢を奪っていた事に気づいた時の無力感は伝わってきました。
まさに本作は「言葉のブーメラン」という感じで、今まで否定してきた物事が自分に返ってきてしまう作品でした。
でも、そこから一歩前に進んで、今までの生活をすべて否定するのではなく、そこに新たな選択肢を加える事でより豊かな生活となりました。
邦題は的外れな事が多いけど、今回に関して『はじまりの旅』というタイトルはラストの為に用意されたと思います。
前半部分は変人の視点からの正義だったが、後半では現代社会の生き方が普通で、そこに馴染んで初めて人間らしい生活だと考えさせる作品でした。

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