ゾンビ・ウォー101 RE-2891

作品紹介

公開年月  2010/06/04
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ニーリー・ローソン
脚本  ニーリー・ローソン
製作  ニーリー・ローソン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

南部のある田舎町、汚染された地元の密造酒を飲んだ人々がゾンビと化し、次々と住民たちを襲い始めていた。
そんな中、高校生のケンの父親もゾンビになってしまい、彼は戸惑いながらも殺してしまう。
ケンは友人のデイヴ、その弟のブランドンや生き残った住民たちを結束し、襲い来るゾンビたちを蹴散らしながら町から野脱出を試みるのだった。

登場人物&出演者

ケン(演:ティーグ・クィレン)
主人公。高校生。父親が亡くなり、母親が元花形クォーターバックのアル中と再婚している。
ティーグ・クィレンは代表作に『Strange Tales from Appalachia』、『The Human Virus』などがあります。
トレーラーハウスで暮らしているが、義父のジミーは昼間から酒浸りで働かず不満が募る。
密造酒によってゾンビ化したジミーを撃ち、デイヴたちとともに廃車置き場に捨てた。
町の住民がゾンビと化していく中、ダイナーで働いている母親を助けようと車を改造した。
最後は母親たちを助けると、セシルたちのZ計画“ローリング・サンダー”で町を脱出した。

デイヴ(演:トラヴィス・ムーディ)
ケンの友人。高校生。技術の授業では溶接が一番上手い。いつも弟と一緒に行動している。
トラヴィス・ムーディは本作が長編映画デビュー作となります。
ケンと義父のジミーとの間柄を知っていて、なんとか反撃するべきだと意見をしていた。
ゾンビ化したジミーを撃ったケンと合流して、祖母が所有する廃車置き場に遺体を持ち出す。
ケンの母親を助けるべく車を改造する為に学校へ行くが、ブランドンが噛まれてしまう。
最後はケンと和解し、自慢の溶接の腕で車の改造をして見事に母親を助け出して町を脱出。

ブランドン(演:ブランドン・ジェンキンス)
デイヴの弟。いつも兄のデイブと一緒に行動している。ほとんど話さずリアクションだけ。
ブランドン・ジェンキンスは代表作に『Pine Mountain Gladiator』などがあります。
車の改造をする為に学校へ行くが、ゾンビに噛まれてしまい、ケンによって首を切断される。
最後は首だけになっても生きていて、改造した車のエンブレム代わりとなっていた。

セシル(演:W・スコット・パーカー三世)
町の炭鉱が爆発して謎の薬品が漏れ出した事を知っていた。ネットで情報交換していた。
W・スコット・パーカー三世は代表作に『かけひきは、恋のはじまり』、『5thクォーター』などがあります。
“ゾンビキラー・ネットワーク”を通じて薬品の危険さを知り、町の脱出計画を進める。
町にゾンビが出現すると、その原因が密造酒だと分かると、妻のエルマと脱出を決断する。
連絡を取っていたトラックの運転手にトレーラーを牽引して、生存者を助けて脱出を図った。
最後は生存者たちと砦に避難して、近寄ってくるゾンビを狙撃して数を数えていた。

ロン(演:ショーン・ロエップ)
地元の番組を撮っているカメラマン兼ディレクター。女好きで隙あらば女を口説いている。
ショーン・ロエップは本作が長編映画デビュー作となります。
なぜかケンとは知り合いで、彼が片想いしているジェニーを口説くチャンスを与えていた。
仕事前に女を車に連れ込んでハメ撮りを敢行するも、実は遅刻していて未遂に終わる。
ビンゴゲームの会場がゾンビだらけになると、なんとか逃げ出してビリーと合流していた。
最後はラジオ局で密造酒がゾンビ化の原因だと伝え、トレーラーで町を無事に脱出した。

ビリー(演:シャノン・ウォレン)
長年に渡って町の川を使って密造酒を造っていた。町では大人気でみんな飲んでいた。
シャノン・ウォレンは本作が長編映画デビュー作となります。
炭鉱から漏れ出した薬品で川の水が汚染されてしまい、密造酒を飲むと高速でゾンビ化する。
何も知らずに運転していたら、ゾンビから逃げ出したロンに遭遇して一緒に逃げ出した。
ジャガイモ砲でゾンビを蹴散らしながら、ラジオ局に逃げ出して町に正確な情報を伝えた。
最後はトレーラーで町を脱出するが、追いかけるゾンビたちを道連れにして爆死した。

牧師(演:ジェイク・ローソン)
町で聖書を片手に住民の罪について訴えていた。当然のように誰も相手にしていない。
ジェイク・ローソンは代表作に『Young, Single & Angry』、『The Labyrinth』がある。
順番が回ってきてラジオ局で得意の説教をずっと垂れ流すが、意外にもみんな聞いている。
デイブから密造酒がゾンビ化の原因だと聞きつけると、リスナーたちに情報を教えた。
しかし、ハルマゲドンを実行しようと逆の事を言ってしまい、多くの人間が犠牲となった。
最後はラジオ局に乗り込んできたロンとビリーを攻撃するが、ジャガイモ砲を食らって死亡。

ジミー(演:クリス・カトラー)
町では有名な花形クォーターバックだった。ケンの母親と再婚して酒浸りの日々を過ごす。
クリス・カトラーは本作が長編映画デビュー作となります。
ケンとは最悪の仲であり、父親の形見であった時計を勝手に拝借して威圧感で納得させた。
アル中の禁断症状が出ていた時に密造酒を手に入れるが、高速でゾンビ化して襲った。
帰宅したケンを襲ったがショットガンで胸を撃たれて動けず、廃車置き場に捨てられた。
最後は町を徘徊して住民を襲ってゾンビ化させ、最終的にケンによって始末された。

感想

個人的な評価

本作は典型的な低予算ゾンビ映画の一本となります。
様々なゾンビ映画が世界中で作られる中で、ほとんどの作品はアメリカで大量生産されます。
当然のようにピンキリという言葉が相応しいけど、その大半がクソ映画レベルとなります。
そんな本作はまさしく「クソ映画レベル」の作品であり、どう見ても学生が自主製作した映画のような出来です。
映像は家庭用ビデオカメラを使ったようなレベルで、音楽も印象にまったく残らないほどインパクトがありません。
当然のように出演しているのは素人に毛が生えたレベルであるが、主人公のケンを演じていたヤツは頑張っていたと思う。
本作最大の魅力はなんと言っても、ゾンビ映画史上、最速の感染力だと言えるだろう。
密造酒がゾンビ化のアイテムになるが、これを一口飲んだ次の瞬間にゾンビになります。
最初は目を疑いましたが、あまりにも高速すぎてコントにしか見えなかったです。
もちろん、噛まれたらゾンビ化するが、こちらも噛まれている時にすぐゾンビとなります。
あとはパッケージにもなっている改造車ですが、これは適当すぎて逆に面白いです。
ただ、鉄板や金網を溶接しただけなのに、もの凄く頑丈になっているという設定でした。
あとはエンブレムがゾンビ化した友人の弟の生首を装着しているセンスも驚きです。
あれだけ兄が主人公を責めていたのに、平然とエンブレムにするという矛盾が面白い。
こういうタイプの作品でもおっぱいサービスがあるけど、残念ながら本作は一瞬しかない。
ここら辺はサービス精神としてはあまり良くないので、もう少し頑張って欲しかったところ。
とりあえず、この作品は観る価値がないですが、高速でゾンビ化する設定だけは可能性を少しだけ感じさせる作品でした。