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ダウンレンジ VD-396

ダウンレンジ VD-396

作品紹介

公開年月  2018/09/15
ジャンル  ホラー/サスペンス
原作  なし
監督  北村龍平
脚本  北村龍平、ジョーイ・オブライアン
製作  北村龍平、コウ・モリ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

大学生の男女6人が乗っていた車が人里離れた山道で突然パンクして立ち往生してしまう。
携帯電話は繋がらず、仕方なく自分たちで修理に取りかかるが、突然仲間の一人が倒れる。
何者かによって遠方から狙撃されていて、どこから狙われているのか分からず、車の陰で大学生たちはパニックに陥るのだった。

登場人物&出演者

ジョディ(演:ケリー・コンネア)
大学生グループの一人。濃いピンクのシャツを着て、みんなと初顔合わせの白人女性。
ケリー・コンネアは代表作に『人生はローリングストーン』、『For Art’s Sake』がある。
車がパンクしてしまうと、なぜか一人だけ頭をぶつけてしまい、みんなに心配されていた。
何者かに狙撃されていると知り、すぐにケレンのおかげで命拾いするもパニック状態になる。
ケレンのおかげで冷静になり、二人になると急に動きが良くなって地元警察と合流した。
最後はスナイパーを彼の狙撃銃で頭をかち割るが、誤射して喉元を貫通し笑いながら死んだ。

ケレン(演:ステファニー・ピアソン)
大学生グループの一人。一人だけパーカーを着て、どこかワイルドな雰囲気を持つ白人女性。
ステファニー・ピアソンは代表作に『インシディアス/第2章』、『デンジャラス/見えない殺人鬼』などがあります。
車がパンクしてしまうと、頭をぶつけてしまったジョディの様子を見て大丈夫と判断した。
スナイパーの狙撃にいち早く気付き、パニック状態となったジョディをすぐに保護した。
父親が軍人で狩りにもするので、銃についてやたらと詳しく、冷静に状況を分析していた。
最後は暗闇に乗じて逃げ出そうとしたが、目くらましの煙がなくなって呆気なく殺された。

トッド(演:ロッド・ヘルナンデス=ファレラ)
大学生グループの一人。運転手。長袖のシャツとペンダントをしたチビなラテン系の男性。
ロッド・ヘルナンデス=ファレラは本作が長編映画デビュー作となります。
車がパンクしてしまうと、頭をぶつけてフラフラとしていたジョディの面倒を見ていた。
サラが目の前で倒されると何もできず、肩を撃たれて我に返って急いで車の陰に隠れた。
状況を打破しようとするが、ケレンの警告を聞かず車を動かすも失敗してケガを負う。
最後は諦めてサラのところに行き、違う車を見つけるも動けず、そのまま心臓を貫かれた。

エリック(演:アンソニー・カーリュー)
大学生グループの一人。白い水玉のシャツを着こなすグループの中で唯一の黒人男性。
アンソニー・カーリューは本作が長編映画デビュー作となります。
車がパンクしてしまうと、慌てて降りて様子を見るも特に何もせずケレンをずっと見ていた。
ジェフとサラが何者かに狙撃された事を知らず、地面を撃たれてから初めて分かって隠れた。
離れたところにいて状況が分からず、助けを呼びに行くトッドに見捨てられると勘違いする。
最後は両足を撃たれ、手のひらも撃たれ、森からやって来た狼が近寄ってそのまま食われた。

サラ(演:アレクサ・イエームズ)
大学生グループの一人。ピンクのシャツを着て、スマホで集合写真を撮る赤毛の白人女性。
アレクサ・イエームズは代表作に『Ta Ra Rum Pum』、『July Rising』などがあります。
車がパンクしてしまうと、状況を悲観する事なく、すぐにスマホで現状を投稿していた。
トッドとは恋人同士で、一度妊娠して子供を産もうとしたが死んでしまった過去を持つ。
ジェフが頭を撃ち抜かれていると知るが、すぐにスナイパーに右目を撃たれて何も話せず。
最後は二度目の射撃で倒れるが、しばらく痙攣しながらゆっくりと息を引き取った。

ジェフ(演:ジェイソン・トバイアス)
大学生グループの一人。水色のTシャツとジーンズを着た筋肉ムキムキのイケメン白人。
ジェイソン・トバイアスは代表作に『死への招待状』、『ジュラシック・リボーン』がある。
車がパンクしてしまうと、すぐに頭をぶつけたジョディを心配し濡らした氷を差し出した。
なんとか車のパンクを修理しようとするが、慣れていないせいで苦戦して交代しながらやる。
ようやくタイヤを外して交換しようとしたら、弾丸を発見し、ただ事じゃないと知る。
最後はみんなに知らせようとするが、その前にスナイパーに見つかって頭を撃ち抜かれた。

スナイパー(演:アイオン・ボイド)
人里離れた山中にずっと待機していた狙撃手。大学生グループの車をパンクさせて止めた。
アイオン・ボイドは本作が長編映画デビュー作となります。
まず、タイヤ交換していたジェフが銃弾に気付き、音を出さないサイレンサーで狙撃した。
次にジェフを見つけたサラの右目を撃ち抜き、まったく同じ箇所に2発目を当てて倒した。
獲物を殺す度に愛用する狙撃銃に印をつけ、じっくりと選びながら殺しを楽しんでいた。
最後は地元警察の介入で追い詰められ、なぜかジョディの前で油断して呆気なく撲殺された。

感想

個人的な評価

本作は『VERSUS/ヴァーサス』や『ルパン三世』で知られる北村龍平がアメリカで製作したインデペンデント作品となります。
北村龍平は監督として日本だけじゃなく、アメリカ本国でも高い評価を受けている日本人の一人だと言えます。
ただし、それはあくまでハリウッドではなく、インディペンデント系の業界に限られる。
そんな本作もインデペンデント系の作品となっていて、出演する役者たちはマイナーかデビュー作になっています。
シチュエーションとしてはほとんど説明がなく、かなり簡略化された内容になっています。
スナイパーについての情報がほぼなく、ただ狙った獲物を狙撃で仕留めるだけの存在でした。
そもそも、本作ではキャラクター性について掘り下げるつもりはなく、構図で魅せようとする北村龍平監督の意思が伝わってきます。
これが上手く作用すれば面白い作品になるかもしれませんが、残念ながら本作は無味無臭のような印象を持ちました。
主人公側の設定もありきたりだし、スナイパーの考えや思想も分からず、ただ上辺だけでやっているような感じでした。
ここにラストで何かの仕掛けがあったり、大どんでん返しがあれば良かったが、まさのど真ん中のストレートにガッカリしました。
これの構成を潔いと感じる人もいるかもしれないが、ハッキリ言って、何がしたかったのかまったく分かりません。
特にラストではかなり雑になっていて、地元警察を投入させた意味がよく分からない。
何よりスナイパーがじっくりと殺していたのに、ファイナルガールと対峙する時に雑な感じになったのは北村龍平監督が面倒臭くなったのだろうか。
もうそれぐらい一貫性のないスナイパーの態度に呆れてしまい、ファイナルガールの自爆もギャグにしてしまったのもお粗末すぎた。
スリルを感じるほどの緊張感はないし、グロテスクさも微妙だし、不気味さもなく、本当に無味無臭な印象しか残らない微妙な作品でした。