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青鬼ver2.0 VD-77

青鬼ver2.0 VD-77

作品紹介

公開年月  2015/07/04
ジャンル  パニック/ホラー
原作  noprops 『青鬼』
監督  前川英章
脚本  いながわ亜美
製作  松村傑、海老沼泰弘、ほか
製作国  日本
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

ひろしと杏奈はイジメで不登校になっているクラスメイトのシュンの様子を見る為に彼の家へと向かった。
しかし、道中に奇妙な模様をした蝶に誘われ怪物が出ると噂される屋敷“ジェイルハウス”へと引き込まれてしまう。
一方、時を同じくしてシュンの不登校の発端となったクラスメイトの卓郎、美香、たけしの三人は肝試しの動画を撮る為に同じ屋敷へと入っていく。
無人であるはずの屋敷内に響き渡る怪しげな物音、そして、扉の向こう側からこちらをのぞき込む青い影があった。

登場人物&出演者

ひろし(演:中川大志)
主人公。昆虫オタク転校したシュンとは彼の作ったゲームに関して会話をしていた。
中川大志は代表作に『半次郎』、『通学』シリーズなどがあります。
基本的に感情がなく、常に敬語で話していて、人間に興味を持たないが特定の人を観察する。
シュンのゲームを作る才能を認めている一方で、アドバイスなどをしていた。
ジェイルハウスでは人を信用しない卓郎とともに脱出を目指し、人の気持ちを理解する。
最後は卓郎がゲームをリセットさせる為に身を挺して青鬼を防ぐ自己犠牲をした。

杏奈(演:平祐奈)
学級委員長。卓郎らにイジメられていた転校したばかりのシュンを心配して家を訪れる。
平祐奈は代表作に『奇跡』、『案山子とラケット/亜季と珠子の夏休み』などがあります。
人懐っこい性格で面識があまりないシュンとの距離が非常に近く気にしない。
終始に渡ってマイペースでありながら、委員長としての責任を最後まで果たそうとする。
シュンが成長していく中で見守り、ジェイルハウスへ一緒に行って卓郎たちを助けた。

卓郎(演:松島庄汰)
いじめっ子。赤髪。常にオレ様的な態度で手下のたけし、彼女の美香を威圧している。
松島庄汰は代表作に『ソフトボーイ』、『大奥』などがあります。
過去にナオキをイジメていて、その写真を撮って見てはゲラゲラ笑うクソ野郎。
ジェイルハウスでは度胸試しにニコ生でライブ中継するが、青鬼の存在で窮地に立つ。
当初は美香を見捨てるなど、自己中心的な行動ばかりだが徐々に改心していく。
最後はひろしとの友情に触れた事で心変わりして成長し、ゲームを見事にリセットさせる。

美香(演:久松郁実)
卓郎の彼女。卓郎とは恋愛関係にあるが、明確な上下関係で強い事は言えない。
久松郁実は代表作に『携帯彼氏』、『桜ノ雨』などがあります。
ジェイルハウスでは落ち着いて周囲を調べ、ドライバーを見つけるなどの活躍をする。
しかし、ドライバーは役に立たず、結局は青鬼の餌食になって卓郎が逃げ出す機会を作る。

たけし(演:勧修寺玲旺)
卓郎の部下。金髪。ナオキを一緒にイジメていて、常に撮影係として言いなりとなっている。
勧修寺玲旺は代表作に『仮面ライダー』シリーズなどがあります。
性根はビビリでジェイルハウスの噂を口にしたが、怖くなって途中で帰ろうとする。
撮影係だが完全にビビってしまい、卓郎たちの前から姿を消してしまう。
美香が食われて逃げていた卓郎と出会うが、全身を青いペンキで塗って青鬼を回避していた。
最終的に一人だけ助かるという根拠ない自信で狂喜したところであっさりと青鬼に見つかる。

シュン(演:タモト清嵐)
転校したばかりで卓郎にイジメを受けていた。そのせいで登校拒否となっている。
タモト清嵐は代表作に『実録・連合赤軍/あさま山荘への道程』、『劔岳/点の記』がある。
引きこもりになって家では自作の脱出ゲームを作って、一人の世界を楽しんでいた。
そこにやって来た委員長の杏奈で自作のゲームを見せるとようやく異変に気づく。
人殺しのゲームを作ってしまった事を後悔し、何度も殺した卓郎たちを助けようとする。
最後はジェイルハウスに赴いて、外から卓郎たちにゲームをリセットできるように助けた。

感想

個人的な評価

本作は二作目であるが、続編ではなく前作のリブートとなっています。
サブタイトルから分かるように本作はバージョンアップ版という事になります。
前作では狭い空間でモンスターに襲われる『エイリアン』のような雰囲気を持っていました。
そこにゲームを作った張本人であるシュンは一緒に行動していたが、実はすでに殺されて、幽霊として参加していたという『シックス・センス』の流れ。
原作自体はYouTubeやニコニコ動画で実況プレイ動画として人気だけど、それを見ない人からすれば、単なる低予算映画にしか見えません。
ハッキリ言って、前作はあまり出来が良くなかったが、主人公の杏奈が人気アイドルグループのメンバーでいくらかフォローが効いていました。
しかし、本作に関しては、出演者はほぼ無名な役者ばかりで、何より全員が総じて演技があまり上手くないという残念な出来です。
無感情なひろしは誰でもできそうだが、クズ野郎の卓郎は最初から大根ぶりが全開、シュンも感情を爆発させる演技が超絶に下手で、ヒロイン的なポジションの杏奈は棒読みすぎてヒドイ。
このように主要人物の演技が軒並みヒドイ内容で、他の二人も大して変わらないレベル。
全体的に演技が稚拙で緊張感がまったく伝わらないので、演出以前にそれを体現する役者のレベルが低かったです。
次にストーリーなどの設定や構成だが、これは前作の方がマシに思えるような感じです。
一応、『エイリアン』と『シックス・センス』を彷彿とさせる構成はなんとか面白さを出そうとしてる雰囲気がありました。
本作はゲームとリンクして現実で起きている事を同時進行させているが、それはあまり効果的じゃないと演出でした。
ジェイルハウスではひろしと卓郎、パソコンのゲームにはシュンと杏奈がそれぞれ別の場所で物語を展開させています。
まだひろしと卓郎は現場にいるから分かるけど、シュンと杏奈はただ見て実況と解説しているだけで意味がない。
最後にシュンと杏奈はジェイルハウスへ向かうが、だったら最初から行けばいいのではないと思ってしまいました。
で、ひろしと卓郎は気づいたら妙な友情が生まれていたが、そんなエピソードはほとんどなかったので、かなり強引な展開に見えました。
結局、見つかったら逃げ回るだけで反撃はしたけど、明らかにご都合主義の範疇に収まった展開にハラハラ感がなかったです。
前作と比べてパワーダウンしている部分があれば、パワーアップしている部分があって、結果的には五分になったと思う。
所詮はごく一部で盛り上がったゲームの実写映画化なので、それ以上のモノを作ろうとは誰も思わないのでしょうね。

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