作品紹介
公開年月 | 2010/05/13 |
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ジャンル | ホラー/アクション |
原作 | なし |
監督 | マット・アンダーソン、エドワード・コンナ |
脚本 | エドワード・コンナ |
製作 | マット・アンダーソン、ビル・デイヴィス、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
男女のバカ者(若者)の5人がバカンスを過ごす為、湖畔にあるモーテルに到着した。
しかし、カウンターには誰もおらず、若者たちは勝手に部屋へ入って湖へ遊びに行った。
仲間の一人が血だらけの子供に襲われると、そこへ狂牛病によりゾンビ化した同族のヴァンパイアを殲滅する武装集団がやって来るのだった。
登場人物&出演者
・ジャック(演:ルーク・ゴス)
武装集団のリーダーでヴァンパイア。紀元前からヴァンパイアだが多くを語ろうとしない。
ルーク・ゴスは近年の出演作に『ザ・ハード・ウェイ』、『セックス・トラフィック/悪夢の週末』などがあります。
モーテルを拠点にゾンビ・ヴァンパイアを殲滅しようとするが、弾薬が足りずに立てこもる。
上から目線で説明を求めたサマーにあっさりと解説して、感染者の危険を教えてくれた。
仲間が次々と殺されていくが、彼らの血をしっかりと持って復活させる事を誓っていた。
最後はサマーから血をもらって強化し、救援に来た仲間に助けられて新たな旅へ出かける。
・サマー(演:キャメロン・グッドマン)
湖畔に来た男女グループの女性。誰もいないモーテルも怪しまず、勝手に部屋を拝借する。
キャメロン・グッドマンは代表作に『ブラッド』、『デッド・レーン』などがあります。
シャワーを浴びている時に同部屋の仲間が噛まれ、気づいたら外で銃撃戦が展開していた。
ジャックを筆頭にした武装集団に助けられ、事態が落ち着き上から目線で説明を求めた。
一度は逃げるように言われるが、特に理由を述べずに戻ってジャックたちに協力をする。
最後は瀕死のジャックに血をあげて強化させ、彼の仲間に助けられて一緒に旅する事になる。
・ドク(演:エドワード・コンナ)
武装集団のメンバーでヴァンパイア。装備などを把握している。ちょっと皮肉屋な性格。
エドワード・コンナは代表作に『ナチュラル・ボーン・キラーズ』、『タイムマシン/2002年版』などがあります。
前線でガンガン銃撃する他のメンバーと違い、後方支援のような形でサポートしている。
アリエスが噛まれてしまうと、最期まで戦う彼の意志を尊重して自爆用の爆弾を体につける。
人間であるサマーとランスが協力する事に呆れるが、ジャックの言葉に従って一緒に戦う。
最後は自分たちが張った罠にハマり、手榴弾でゾンビ・ヴァンパイアと自爆を遂げた。
・ヴァイパー(演:マット・アンダーソン)
武装集団のメンバーでヴァンパイア。元軍人。重火器を使って冷静に殲滅をしていく。
マット・アンダーソンは代表作に『サンドストーム』、『オブジェクティブ』があります。
大量に迫ってくるゾンビヴァンパイアに対し、取っておきの機関銃で迎撃をしていた。
一旦落ち着いて上から目線で説明を求めたサマーに向けて、ヴァンパイアの実情を話した。
ベトナム戦争で死にかけていたが、そこにやって来たジャックによりヴァンパイアとなった。
最後は自分たちが張った罠にハマってしまい、ゾンビ・ヴァンパイアと自爆を果たした。
・ガブリエル(演:スパイス・ウィリアムズ・クロスビー)
武装集団のメンバーでヴァンパイア。紅一点のババア。アリエスとは大昔からの仲間。
スパイス・ウィリアムズ・クロスビーは代表作に『スタートレックⅤ/新たなる未知へ』、『ミリオンダラー・ベイビー』などがあります。
ジャックから信頼を寄せられており、モーテルの安全を確保する際には一人で行動していた。
屋根の上から迫ってくるゾンビ・ヴァンパイアを狙撃し、地上で剣を使って斬り倒した。
実はアリエスと同じく中世時代から生きていて、戦場で彼と剣で戦って以来友情を結ぶ。
最後はアリエスを自爆させるが、感染している事に気づかず、仲間を襲って処分された。
・アリエス(演:ルーク・ラフォンテーヌ)
武装集団のメンバーでヴァンパイア。ガブリエルとは大昔からの付き合いで剣も使える。
ルーク・ラフォンテーヌは代表作に『ウィケッド・ゲーム』、『アメリカン・エネミーズ』などがあります。
ガブリエルと並んでジャックから多大な信頼を寄せ、一緒にゾンビ・ヴァンパイアを倒す。
落ち着いたところで感染者の処分について聞くが、その時に油断して噛まれてしまう。
実は中世時代から生きていて、戦場でアリエスと出会ってお互いをライバルとして認める。
最後は襲ってくるゾンビ・ヴァンパイアに飛び込み、ガブリエルにより自爆を遂げた。
・ランス(演:ランス・フランク)
人間。二日間に渡って妻とともに追いかけるゾンビ・ヴァンパイアから逃げていた。
ランス・フランクは代表作に『Permanent Vacation』、『Bats: Human Harvest』がある。
銃撃戦を展開していたモーテルにたどり着くと、害がないと判断されて受け入れられる。
事情がよく分かっておらず、途中ではぐれてしまった妻を探す為にジャックたちと行動する。
一度は逃げるように言われるが、元陸上部をアピールしてジャックたちを手伝う事になる。
最後は森でゾンビ・ヴァンパイアとなった妻を見つけ、そのまま襲われて殺された。
感想
個人的な評価
本作はタイトルにあるようにゾンビとヴァンパイアが共演しています。
ゾンビとヴァンパイアが共演する作品では『ヴァンパイア vs ゾンビ』や『フリークス・シティ』などがあります。
どうやら本作はゾンビとヴァンパイアとハッキリ分かれておらず、それぞれの要素を組み合わせた「ゾンビ・ヴァンパイア」という設定になっています。
ゾンビのようにしつこく追い、ヴァンパイアのように強い肉体を持ち、脳髄の破壊か日光に当てないと殺せないらしい。
つまり、通常のゾンビよりも殺すのは厄介だが、ヴァンパイアの弱点をしっかりと受け継いだ微妙な感じになっています。
とにかく、本作は大量に出てくるゾンビ・ヴァンパイアをただぶっ殺すだけで、当然のようにちゃんとしたストーリーなどありません。
冒頭でバカ者(若者)が出てくるけどすぐに退場し、ヒロイン的な立場の一人だけ生き残るけど、目の前で仲間が死んだのにまったく悲しみません。
普通の世界で暮らしていないヴァンパイアたちは分かるけど、感情がまったくないヒロインの方が何倍も怖くなりました。
なぜか妻を探している人間も出てくるが、こちらはいなくても問題はなく、なんの為に出てきたのかよく分からない。
本作ではルーク・ゴスが主人公的な立ち位置で登場していますが、相変わらず哀愁の漂うような表情でいつも通りでした。
ルーク・ゴスは映画デビュー作の『ブレイド2』でヴァンパイア役を演じていたが、あの頃と比べるとすっかりとベテランな雰囲気になりました。
そんなルーク・ゴスが奮闘していますが、本作ではヴァンパイアにオリジナリティを出そうとしているが、どうにも中途半端な感じでした。
仲間の回想はまったくいらないし、キャラクターもそんなに濃いワケじゃないから、単なる尺稼ぎにしか見えなかったです。
ヒロインは殺された仲間に悲しむ様子も言葉もなく、せめて敵討ちをするようなセリフがあればいいけど、それすらなかったので恐ろしいと思いました。