キング・オブ・ゾンビ RE-3244

作品紹介

公開年月  2013/05/31
ジャンル  コメディ/ホラー
原作  なし
監督  エイダン・ベリゼア
脚本  レベッカ=クレア・エバンス、ジェニファー・ジョーンズ、ほか
製作  レベッカ=クレア・エバンス、ジェニファー・ジョーンズ
製作国  イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

平凡な男だったサミュエル・ピーターは、愛する妻を生き返らせたい一心でブードゥー教に手を出してしまう。
その後、サミュエルはブードゥー教の神“カルフ”と出会い、悪の世界を破壊し、地球に混乱をもたらす協定を結びゾンビが蔓延る世界となる。
郵便配達員のエド、牛乳配達員のマンチ、駐車違反監視員のボリスたちはゾンビから逃げていると、シモやダニーたちと合流して安全な場所を目指すのだった。

登場人物&出演者

エド(演:ジョージ・マクラスキー)
郵便配達員。中年三人組のリーダー格。スキンヘッドで蛍光色の制服とカバンを提げている。
ジョージ・マクラスキーは代表作に『Furor: Rage of the Innocent』、『Wolf』がある。
毎日のように行われる子供たちのイタズラをされ、対策としてサバイバル術を磨いてきた。
シモやダニーたち合流しても落ち着いた態度で接して、常に冷静な判断を下していた。
ローレンス神父の話を真剣に聞いて、サミュエルを倒すべく作戦を練って指示していた。
最後はサミュエルとガルフーの野望を阻止するが、軍人たちにゾンビと間違われ射殺された。

マンチ(演:デヴィッド・マクレランド)
牛乳配達員。中年三人組の一人。肥満体でメガネをかけ、白い制服と帽子を常に着ている。
デヴィッド・マクレランドは代表作に『Nothing Wrong』、『Destination: Dewsbury』などがあります。
配達している途中でゾンビに遭遇するが、ヘタクソな運転のせいで一人で事故を起こした。
食い物を手にして電話ボックスに逃げ込み、そこを通りかかったエドに助けられていた。
ローレンス神父の話がぶっ飛びすぎて信じなかったが、エドの作戦には同意して動いていた。
最後はゾンビたちを塩の入ったビンやフライパンで倒すが、油断したところで食われた。

ボリス(演:マイケル・ガマラーノ)
駐車違反監視員。中年三人組の一人。長身の細身でスーツを着ているが誰よりもビリリ。
マイケル・ガマラーノは代表作に『The Last Days of Edgar Harding』などがあります。
ゾンビに追われるとすぐに木へ登って避難し、結局はエドとマンチに助けられている。
シモと合流した時点で存在感がなくなって、ダニーたちの合流でからかわれていた。
教会に行く前にトウモロコシ畑を通る際、危険だと怖じ気づくもエドたちに説得された。
最後はトウモロコシ畑でゾンビに襲われてしまい、結局は逃げられずに行方不明となった。

シモ(演:セブ・カスタン)
若者三人組の一人。顔にケガを負っている。三人組の中で行動的で率先して安全確認をする。
セブ・カスタンは代表作に『ロストボーイ/サースト:欲望』、『Ibiza Undead』がある。
町が軍隊によって焼き払われるとエドたちに伝え、外の方が安全だと彼らと一緒に出て行く。
実は軍人で一般人に紛れて感染者を誘導していたが、罪もない人を殺す作戦を降りる事に。
エドたちの味方になるも、無線のやり取りをダニーとタラに聞かれてずっと警戒されていた。
最後は教会の外で武器を探しているとゾンビに噛まれ、タラによってトドメを刺された。

ネビル(演:ティモシー・オーウェン)
若者三人組の一人。ベーカリーで働いている。イケメンで青いチェック柄のシャツを着る。
ティモシー・オーウェンは代表作に『AB Negative』などがあります。
エドたちと出会うと、町よりも外の森の方が安全だと説得して一緒に行動する事になる。
ダニーたちと合流して教会を目指す道中、足をくじいた彼女を助け出してゾンビから逃げた。
ゾンビたちを倒せる塩の調達をする為に町へ繰り出し、食い殺されたスコットを悼んだ。
最後はサミュエルを迎え撃つ作戦でゾンビを倒すが、油断したところで首を折られて死亡。

スコット(演:レオ・ホルスフィールド)
若者三人組の一人。キャップを被って、その上からパーカーを羽織っているイケメン。
レオ・ホルスフィールドは代表作に『The Dead Outside』、『TimeLock』などがあります。
ベーカリーでマフィンを買おうとしたら、ゾンビ化した女性の襲撃でネビルと逃げ出した。
ダニーたちと合流して身の上話をしていると、感染者たちを歩く屍だと断定していた。
ゾンビたちを倒せる塩の調達をする為に町へ繰り出し、チョコを見つけて勝手に食べていた。
最後は隠れていたゾンビにちょっかいを出し、対応できずにそのまま食い殺された。

ダニー(演:レベッカ=クレア・エバンス)
女性四人組の一人。体格が良く鋭いアゴを持っている。女性たちのリーダー的な存在。
レベッカ=クレア・エバンスは代表作に『The Dinner Party』、『In Another Life』などがあります。
自分たちのナワバリに侵入してきたエドたちを警戒し、ずっと険しい目つきで見ている。
安全な場所を目指す道中に軍人たちに襲われ、目の前で友達が焼かれたせいで恨みを持つ。
タラとともにシモを警戒していたが、リーダー格になったエドの言葉に従って武器を探す。
最後はサミュエルとガルフーの野望を阻止するが、軍人たちにゾンビと間違われ射殺された。

タラ(演:ジェニファー・チッピンデール)
女性四人組の一人。ダニーよりも一回り小さいバージョン。鋭い目つきと巨乳の持ち主。
ジェニファー・チッピンデールは代表作に『Chronoslexia』、『Wolf』などがあります。
エドたちを信用しておらず、どこにも行かないと強がるもダニーの説得で一緒に行く事に。
家族を軍人たちによって殺されてしまい、ダニーと同じぐらい強い恨みを持っている。
武器を探す為に教会の外へ出るが、誤解していたシモがゾンビに襲われ、トドメを刺した。
最後はサミュエルとガルフーの野望を阻止するが、軍人たちにゾンビと間違われ射殺された。

タバサ(演:アナベル・バーンストン)
女性四人組の一人。一番若くてポッチャリしている。両親がゾンビ化して逃げ出している。
アナベル・バーンストンは代表作に『The Young Visiters』、『Parallel Lines』がある。
エドたちがナワバリにやって来ると、木の枝を手にして戦おうとする姿勢を見せていた。
食事をしながら身の上話をしている時は、エドとマンチに挟まれてキョロキョロ見ていた。
教会の近くに住んでいた事で土地勘があって、何も知らない仲間たちを案内していた。
最後はサミュエルを誘き出す為に戦っていたが、ゾンビの多さに対応できずに食われた。

ベラ(演:ジェーン・フーファス)
女性四人組の一人。濃い化粧と派手な服装をする肥満体の中年女性。欲求不満である。
ジェーン・フーファスは代表作に『マンマ・ミーア!』、『The Convent』などがあります。
エドたちがナワバリに侵入すると、一応戦う意思を見せる為に木の枝を持っていた。
食事をしながら身の上話をしている時、なぜかマンチに対してアピールの下ネタを口にする。
教会に向かう道中でマンチと歩いていると、彼を誘うとするも拒まれて機嫌を損なった。
最後はトウモロコシ畑でゾンビに襲われると、逃げ切れずに行方不明となってしまう。

ローレンス神父(演:ジョン・カンプリング)
教会にやって来たエドたちが出会う。世界は地獄になっているとして絶望で酔っ払っていた。
ジョン・カンプリングは代表作に『ZMフォース/ゾンビ虐殺部隊』、『ハリー・ポッターと死の秘宝PART1』などがあります。
教会にやって来たエドたちを酔っ払った状態で出迎えると、地獄を口にして脅していた。
ワインを飲みながらエドたちにブードゥー教について説明し、サミュエルが原因だと話した。
サミュエルがゾンビたちを作り出した経緯を話し、その倒し方も酔っ払いながら説明する。
最後は十字架でゾンビたちを倒し、エドたちの活躍でサミュエルを止めてワインを捨てた。

サミュエル・ピーター(演:エドワード・ファーロング)
平凡な男。重病の妻が死にかけていると、なぜか主治医に対して怒りをぶつけていた。
エドワード・ファーロングは近年の出演作に『アウェイクン/監禁島』、『ウォールストリート・ダウン』などがあります。
実際に妻が亡くなってしまうと、現実に耐えられず精一杯やった主治医をまた責めていた。
ローレンス神父しか知らないブードゥー教の儀式を行い、ガルフーと契約をしていた。
ゾンビキングとなってガルフーの復活を手伝い、最終的に妻を復活させようとしていた。
最後はエドたちの活躍でガルフーの復活を阻止され、腹を殴られてそのまま退場した。

カルフー(演:コリー・フェルドマン)
ブードゥー教における戦いの神。冥府を司る神でもある。契約する事で死者を蘇らせる。
コリー・フェルドマンは近年の出演作に『ロストボーイ』シリーズ、『アメリカン・チェリーパイ』などがあります。
ブードゥー教の神としてサミュエルに復活を手伝わせ、妻を甦らせると約束していた。
ついに復活する目前までやって来ると、エドたちの前に現れて儀式を自分で執り行った。
最後はエドたちの活躍で魂を封印したペンダントを捨てられ、彼らの前から姿を消した。

感想

個人的な評価

本作はかつて子役として活躍したエドワード・ファーロングとコリー・フェルドマンが共演した作品となります。
残念ながら両者ともに近年はメジャーな作品に出演しておらず、低予算のB級映画などで地味に活躍しています。
この作品は二人の元子役たちが最大の宣伝になっていますが、残念ながら両者ともにほとんど出ていません。
物語の中心はスキンヘッドの郵便配達員だが、ずっと仏頂面でゾンビよりも怖い顔でした。
他にたくさんキャラクタ-も出てくるが、ほとんどが棒立ち要員で、半分ぐらいに減らしても問題ないと思います。
ほぼ出オチみたいなキャラクターになっているが、さすがに主要メンバーの方はそれなりの設定を盛り込んでいます。
肝心のゾンビたちはクラシック型でノロノロと動くが、ブードゥー教の呪いという点では最近だと珍しい。
ただし、やっている事は主流のウイルスゾンビと同じであり、そこら辺の差別化を多分作っている側も理解していないだろう。
エドワード・ファーロングとコリー・フェルドマンの共演となって、二人が同じ画面に映る工夫がまったくないのは残念すぎた。
コミカルなイギリスのゾンビ映画には『ショーン・オブ・ザ・デッド』という名作があるけど、本作はその足下に及ばなかったです。