作品紹介
公開年月 | 2018/08/16 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | ジャスティン・プライス |
脚本 | ジャスティン・プライス |
製作 | ディアンナ・グレイス・コンゴ、リサ・メイ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
西暦2245年、太陽の急激な活動低下により地表の温度は下がり続け、地球は破滅の危機にさらされていた。
人類は生き残る為に活動低下した太陽にエネルギーを供給できる希少な鉱物“スターダスト”を遠くになる惑星から手に入れようとする。
地球の存亡をかけたミッションに5名のエリート傭兵が選出され、惑星に向かうも運悪く他の惑星に衝突して上陸するが、そこには未知なる生物が潜んでいたのだった。
登場人物&出演者
・フェニックス(演:フランツィスカ・シスラー)
主人公。希少鉱物“スターダスト”を入手するエリート傭兵の一人。地球では政府の人間。
フランツィスカ・シスラーは代表作に『What We Can’t Have』、『Soul Hunters』がある。
地球を救うべく宇宙船に乗り込むが、冷凍睡眠から目覚めると53年も経過した惑星に不時着。
オットーたちと合流するが、陽喰者が逃げ出して仲間が殺される中で主人公補正を発揮。
実は謎の女ザンとは姉妹関係にあって、スターダストを密かに入手しようとしていた。
最後はザンと陽喰者を倒し、太陽に活力を与えるスターダストを与える為の行動を開始する。
・ザン(演:クー)
フェニックスたちが不時着した惑星にいた謎の女。ジャックスの危機をなぜか救った。
クーは代表作に『Plastic Films』、『Alien Reign of Man』などがあります。
陽喰者の存在を知っていて、音もなくジャックスの背後から近づいて消え去る技術を持つ。
実はフェニックスと姉妹関係にあって、高い戦闘技術を持っているのに自分から捕まる。
それはフェニックスと結託してスターダストを手に入れる為で、内密に計画を進めていた。
最後は陽喰者をフェニックスとの連携で倒し、別の惑星で手に入れた鉱石を見せていた。
・ヨーク(演:アレクサンダー・ケイン)
フェニックスたちが不時着した惑星にいた傭兵。葉巻を好んで親指の発する熱で着火する。
アレクサンダー・ケインは代表作に『Return to Roanoke: Search for the Seven』、『Unplanned』などがあります。
敵の部隊を交戦していたが、フェニックスたちに捕まって鉱物のところまで案内役となる。
途中で敵に捕まってしまうが、陽喰者が追っている事によって戦力として解放される。
オットーは自己中心的な人物としてフェニックスに話し、協力し合おうと提案していた。
最後はフェニックスこそが裏切り者だとして銃を向けたが、結局は陽喰者に殺された。
・オットー(演:ジェイソン・スキーン)
希少鉱物“スターダスト”を入手するエリート傭兵の一人。自己中心的で誰も信じない。
ジェイソン・スキーンは代表作に『The Fanglys』、『The Hoot Owl』などがあります。
53年後の惑星に不時着すると、守っていた部隊と交戦してフェニックスと合流を果たした。
あくまで自分の報酬を心配していて、勝手な動きを取ろうとしたフェニックスを制した。
過去に家族がいて、一人娘を可愛がっていたが、お金が底をついて離婚されて人間不信に。
最後は裏切り者の姉妹たちを見破ったヨークの裏切りに遭い、結果的に犬死にしてしまう。
・ジャックス(演:アレックス・ジュフリーダ)
希少鉱物“スターダスト”を入手するエリート傭兵の一人。白人女性。イヴォと仲良し。
アレックス・ジュフリーダは本作が長編映画デビュー作となります。
なぜかイヴォと一緒に行動していて、隊長の説明を受けた時も似たような反応をした。
53年後の惑星に不時着すると、なぜか一緒にいて警戒しながらフェニックスたちと合流する。
すでにイヴォは陽喰者に傷を負わされていて、ずっと心配するも彼の勝手な行動を見ず。
最後は一人で森に入るとザンに助けられ、次の瞬間に油断して陽喰者に串刺しにされて死亡。
・イヴォ(演:レオナルド・ジャクソン)
希少鉱物“スターダスト”を入手するエリート傭兵の一人。黒人男性。ジャックスと仲良し。
レオナルド・ジャクソンは代表作に『Bringing Up Bobby』、『You People』があります。
みんなが宇宙服をちゃんと着ている中で、なぜか一人だけ気取ってアンダーウェアのみ。
53年後の惑星に不時着すると、ジャックスと一緒に周囲を警戒するもケガを負っていた模様。
なんとかフェニックスたちと合流すると、ケガの痛みに襲われると陽喰者に捕らわれる。
最後は陽喰者によって無惨な姿にされ、フェニックスに言葉を残して呆気なく死亡をした。
感想
個人的な評価
本作は典型的な低予算映画ながら進化形のエイリアンが宣伝文句となっています。
監督は『エルフ/悪魔の人形』や『エクソシスト・キルズ』などで知られるジャスティン・プライスが務めています。
まず、このジャスティン・プライス監督はワケの分からないストーリーの作品を作る人として地位を築いています。
『エルフ/悪魔の人形』では『チャイルド・プレイ』の二番煎じ以下の出来で、ラストには唐突すぎる展開はまさに彼らしい演出だろうと思います。
そんな本作では低予算では難しいSF映画となりますが、やはり、ジャスティン・プライス監督らしい内容となりました。
冒頭の数分ではそれなりの映像で魅せようと頑張りましたが、ここだけですべての力を使い果たしただろう。
どうやら主人公の強さを演出しようとしたが、これは後に続く鉱物探しとは一切関係ない場面で完全にムダ使いとなりました。
次には主人公が鉱物探しのメンバーになっていて、冷凍睡眠をすると、いきなり宇宙船が不時着して53年後の惑星に到着する急展開を繰り出します。
そもそも、ワケの分からない説明と会話で意味不明な状態なのに、それを倍増させる急展開に普通の人は話しについて行けません。
出演者たちも理解した上で演じているのか疑問ですが、仕事なので全員が全力で雑な設定のキャラクターたちを演じていました。
途中から主人公の姉らしきザンという人物が登場しますが、中途半端な説明しかなく、どう考えても姉妹という設定にもムリがありました。
アクションはまるで重力が何十倍になった重さを感じさせるし、肝心のプレデターをパクった陽喰者が着ぐるみ全開でギャグにもほどがあります。
しかも、その動きは本当に一人だけ重力が何十倍もかかっているような遅さだが、無敵のバリアを張っているので倒されません。
対抗する部隊も効果のない銃弾をいつまでも浴びせて、ゆっくりと一人ずつ倒される弱さに笑いさえ起こさせてくれます。
そして、大問題となるラストで陽喰者は倒され、スターダストを手に入れる姉妹だが、本題となる太陽を復活する為に動き出します。
これで太陽の活動が戻ると思ったら、いきなりのエンディングとなって、姉妹がどうしたのか一切語らないまま終わりました。
もうこれは狙ってやっているとしか思えないほど、今までの時間をドブに捨てるような気分を確実に味わうような感覚に陥りました。
久しぶりに純粋なゴミ映画を鑑賞して、これほどの衝撃を受けたが、これはこれで一つのネタとして楽しめるかと思います。
今後はクソ映画ではなく、それよりも最低なゴミ映画を量産してくれるジャスティン・プライス監督の作品を追っていきたいと感じさせました。