AVA エイリアン vs エイリアン RE-2383

作品紹介

公開年月  208/04/04
ジャンル  SF/アクション
原作  なし
監督  スコット・ハーパー
脚本  デヴィッド・マイケル・ラット
製作  デヴィッド・マイケル・ラット
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

アメリカの田舎町に謎の物体が墜落する。
深部記者のリーと保安官のジョエルが墜落現場に行くと、不時着した宇宙船を発見する。
突然、二人の前にクモ型エイリアンが現れ、ジョエルはエイリアンの餌食になってしまう。
運良く逃げ延びたリーは新聞社の仲間たと町を脱出しようとするが、クモ型エイリアンが立ちはだかるもそこにエイリアン・ハンターが現れるのだった。

登場人物&出演者

リー(演:ウィリアム・カット)
主人公。新聞記者。事件がほとんどないという事で平穏な田舎町に来たという無気力な人物。
ウィリアム・カットは代表作に『新・明日に向って撃て!』、『ミラーズ2』があります。
三流記者で本の出版をしようとするも不採用になって、周りの人から非難されている。
何かと周囲から非難されるし、銃よりもペンを持つタイプなのに主人公補正で活躍する。

ヒラリー(演:ディディ・ファイファー)
新聞記者の同僚。エイリアンについて話すリーを最初信じなかったが実は好意を持っている。
ディディ・ファイファーは代表作に『テキサス・チェンソーキラー/ビギニング』、『センター・オブ・ジ・アース/ワールド・エンド』があります。
ヴァレンタインの元恋人のような関係だったが、特に深く語られる事がなかった。
エイリアンの宇宙船に侵入してから銃を慣れた手つきで使う良く分からない設定に。

タミー(演:ウィットリー・ジョーダン)
最初に保安官へ通報したが、その過程で母親が行方不明になっている。
ウィットリー・ジョーダンは代表作に『Against the Jab』などがあります。
助けてもらったリーがネタに使われると思って非難するも、気づいたら普通に同行している。
ずっと一緒に行動しているが、特に役立つ感じじゃなく、生き残った事に疑問を持つ。

ヴァレンタイン(演:ランディ・マルキー)
町外れに住んでいて、長距離無線を唯一持っているが、かなり捻くれている。
ランディ・マルキーは代表作に『ブロウ』、『ハイ・クライムズ』などがあります。
リーとは犬猿の仲で何かと目の敵にしているが、こういう時には頼りになる変わり者。
エイリアンを逆に狩ろうとするが、粘ったワリに最期は呆気ない死に方を迎える。

フレックルズ(演:ジェニファー・コーチ)
ヴァレンタインの一人娘。父親から色々と教わっていて彼の仲間を無線で呼ぶ。
ジェニファー・コーチは代表作に『ラブ・ウィッチ』があります。
頼りになる父親と違って所詮は娘なので、死亡フラグを立ててるだけで精いっぱい。
最後の方ではハンターに追われてビビっているところをあっさりと片付けられる。

フィガス(演:ジョン・マーフィー・Jr)
田舎町に住む若者。何かと調子に乗るタイプで、エイリアンの襲撃に遭うと誰よりも騒ぐ。
ジョン・マーフィー・Jrは代表作に『Uncle P』があります。
宇宙船に侵入して安全だと分かって悪ふざけをしてエイリアンの武器も拝借する。
逃げる事を第一に考えていて状況説明をしてもらうという役目を担っていた。

感想

個人的な評価

この『エイリアンVSエイリアン』というタイトルの作品があと2本も存在する。
とは言っても、これは邦題で勝手につけられていて本作もそういう流れとなっている。
基本的に本作は低予算のSF作品であり、色々とごまかさないといけないハンデがある。
そもそも、低予算のエイリアン侵略映画はどれも残念な結果になるのは当然です。
そして、本作はみんな知っているアサイラムのパクリ作品となります。
本作は侵略をテーマにしているので、それを実際に実行するエイリアンがいます。
人間みたいな造形にしてしまえば簡単な話しだが、それじゃ意味がないのです。
だから製作側は頑張ってエイリアンを作り上げてオリジナリティを出そうとします。
しかし、低予算だからCGはほとんど使えず、だからと言ってエイリアンの着ぐるみも完成度は高いワケじゃない。
そんな本作は人間を襲うクモ型のエイリアンは安いCGと着ぐるみで構成されている。
どうやら『エイリアン』をイメージしているが、完全にパチモノとしか言えない。
能力は周囲と同化して透明になるプレデターを意識しているというパクリ丸出しの設定。
全身をCGで作っているけど、あまりパターンがないせいで、同じ映像を観ているような印象を受けてしまう。
相対するエイリアンのハンターは潜水服のようなセンスの欠片もないデザインである。
多分だが、こちらはプレデターを意識しているけど、登場回数が非常に少ない。
それで最後に正体を明かすが、どう見てもそこら辺にいる人間で、屈強な男じゃなくデブった男という説得力のなさ。
上映時間が短いクセにダラダラとした展開はまさしくアサイラムの様式美と言えます。
さっきまで一緒に逃げていた人が死んでいるのに、最後は主人公たちは笑って家に帰るという不謹慎極まりない終わり方でした。
ある意味、本作はアサイラムの王道を突き進んでいる作品だと言えるでしょう。