ジェサベル RE-2384

作品紹介

公開年月  2015/03/14
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ケヴィン・グルタート
脚本  ロバート・ベン・ガラント
製作  ジェイソン・ブラム、ポール・ヤング、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

事故で夫とお腹の子供を失い、自身も車椅子生活を余儀なくされたジェシー。
失意の中、ジェシーは父が暮らす古びた一軒家に身を寄せる事に。
そこで亡き母が遺したビデオレターを発見したジェシーだが、その内容はあまりにも不吉な予言が残されていた。

登場人物&出演者

ジェシー/ジェサベル(演:セーラ・スヌーク)
主人公。夫とお腹の子供を失い、車椅子生活をする。疎遠となっていた父親とは微妙な関係。
セーラ・スヌークは代表作に『プリデスティネーション』、『スティーブ・ジョブズ』などがあります。
車椅子というハンデのせいで自由に動けず、そこに何者かが忍び寄ってくるという恐怖。
そして、題名のないビデオを見て、自分が養子だったと衝撃の事実を知る。
更に母親のケイトは自分を本当のジェサベルの器として選んでいた事も同時に知る。
最終的にケイトとモーセの呪いにより、本当のジェサベルが生き返るという結末になる。

プレストン(演:マーク・ウェバー)
ジェシーとは高校時代の同級生。以前は恋心を持っていたが、現在は地元で結婚している。
マーク・ウェバーは代表作に『スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団』、『13の選択』などがあります。
わずかにジェシーへの想いを持っていて、彼女が母親のビデオを見ようとする事に反対する。
ジェシーに対して何かと献身的になってくれるが、妻のサムはずっとムッとしている。

ケイト(演:ジョエル・カーター)
ジェシーの母親。ジェシーとは死別している。妊娠して2週間で脳腫瘍を患っていた。
ジョエル・カーターは代表作に『バイオ・クライシス』、『ハイ・フィデリティ』などがあります。
ジェシーが生まれる前にビデオレターを残していて、実は神父と不倫をしていた。
失った本当のジェサベルを生き返らせる為にジェシーを器として選んでいた。

レオン(演:デヴィッド・アンドリュース)
ジェシーの父親。母親が亡くなってすぐに叔母の元で育てられたので血の繋がりだけ。
デヴィッド・アンドリュースは代表作に『ワイアット・アープ』、『ターミネーター3』などがあります。
ジェシーが母親の残したビデオに苛立ち、それを燃やそうとして逆に自分が燃えた。
過去にケイトが不倫をして出来た子供を殺し、その父親のモーセも殺す凶行に出ていた。

感想

個人的な評価

監督のケヴィン・グルタートは『ソウ』シリーズの編集を務めていた人物。
製作には『パラノーマル・アクティビティ』や『インシディアス』が製作として参加していたジェイソン・ブラムがタッグを組んでいます。
本作は正統派のホラー映画として王道的なストーリーを踏んでいます。
登場人物は非常に少なく、あくまで主人公が物語の中心になっています。
主人公のジェシーを演じているセーラ・スヌークは演技が上手いと思います。
相手役がいない場面がほとんどですが、そこで不安感や孤独感を表現するのが秀逸でした。
何より主人公が車椅子というハンデを背負っているのは斬新だと言えます。
自由に動けない分、襲ってくる恐怖に対して無抵抗なのは面白い。
戦う主人公ではなく、解決しようとしてトンでもない状況になる点も面白いです。
最初は家に取り憑いた悪霊だという流れに見えるが、後半からはそうじゃないと分かります。
本作のジェシーは冒頭の2分だけが幸せで、その後はずっと不幸という可哀想な展開です。
そんな運命にあったのかも知れないけど、この家にやって来た事が最大の不幸だったと思う。
最後の方で明かされるオチについても、スッキリするけど、ジェシーとしては何も救われない結末だったのは悲しい。
この時代でビデオテープというのも面白いし、やはり、すり切れた映像は独特の怖さを持つ。
ただ、ラストのオチは分かるけど、ブードゥーというキーワードはあまりにも便利すぎる。
どうせ転生が目的ならば、もっと儀式的な伏線があった方がよりスリリングになったはず。
ここら辺が詰めの甘さがあるし、怖さとしては新鮮味に欠ける部分もありました。
一番のインパクトはパッケージであり、それを超えられないのは残念でしかならない。