イコライザー RE-2228

作品情報

公開年月  2014/09/07
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  ザ・シークレット・ハンター(テレビドラマ)
監督  アントワーン・フークア
脚本  リチャード・ウェンク
製作  トッド・ブラック、ジェイソン・ブルメンタル、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ホームセンターの真面目な従業員ロバート・マッコール。
かつてはCIAの凄腕エージェントだった彼だが、引退した今は、自らの過去を消して静かな生活を送っていた。
そんなある日、行きつけのカフェで知り合った少女娼婦テリーがロシアン・マフィアから残酷な扱いを受けている事を知る。
ロバートはそれを見過ごす事ができず、ついに封印していた正義の怒りを爆発させる。
単身で敵のアジトに乗り込むや、悪道どもをあっという間に退治してしまう。
これに危機感を抱いたロシアン・マフィア側は、すぐさま最強の殺し屋を送り込むのだった。

登場人物&出演者

ロバート・マッコール(演:デンゼル・ワシントン)
主人公。元CIAだったが、引退してホームセンター勤務をする大人しい男。
デンゼル・ワシントンは2012年公開の『フライト』で多くの映画賞で受賞とノミネートされている実力者です。
やはり、デンゼル・ワシントンは上手いの一言で、静かに燃やす怒りがしっかりと伝わる。
ロシアン・マフィアのところに乗り込んで倒す際に一切表情を変えず、冷徹にこなす表情とどこか悲哀感に満ちた表情は印象的である。

テリー/アリーナ(演:クロエ・グレース・モレッツ)
ヒロイン。歌手志望であるけど、ロシアン・マフィアの売春婦として働いている。
クロエ・グレース・モレッツは2014年にひあ5作にも出演する期待の若手女優です。
希望を持ってアメリカの地を訪れるも、現実は厳しく過酷な生活を強いられる姿は痛々しい。

テディ/ニコライ(演:マートン・ソーカス)
ロシアン・マフィアのトラブル処理係。一見して冷静だがキレたら手がつけられない。
マートン・ソーカスは2014年に本作を含めて4作にも出演しているベテラン俳優です。
登場した時からただ者じゃない雰囲気を漂わせ、何をやるか分からない危険さを放つ。

マスターズ(演:デヴィッド・ハーバー)
汚職刑事。ロシアン・マフィアの手先としてシマを荒らすロバートを追う。
デヴィッド・ハーバーは舞台でトニー賞の演劇助演男優賞にノミネートされています。
テディに振り回される無能であるが、最後だけは役に立ちました。

ラルフィ(演:ジョニー・スコアーティス)
ロバートが勤めるホームセンターの同僚。警備員になるべくロバートと懸命に減量する。
ジョニー・スコアーティスは20作に出演し、主に短編映画で活躍しています。
職場の同僚で良き友人としてロバートの普通な生活を支える代表として登場した。

マンディ(演:ヘイリー・ベネット)
テリーと同じくロシアン・マフィアの売春婦。テリーとは親友で彼女をかばう。
ヘイリー・ベネットは2007年公開の『ラブソングができるまで』でデビューしています。
確かにクロエ・グレース・モレッツは可愛いが、それ以上に美人で印象に残りました。

ブライアン・プラマー(演:ビル・プルマン)
CIAでのロバートの元同僚。追われるロバートを助ける。
ビル・プルマンは『インデペンデンス・デイ』の続編で同役に出演する。
かなり短い登場シーンでありながらも、心強い味方として頼れる。

スーザン・プラマー(演:メリッサ・レオ)
CIAでのロバートの元同僚。追われるロバートに情報を提供する。
メリッサ・レオは2010年公開の『ザ・ファイター』でアカデミー助演女優賞を始め、数多くの映画賞を受賞しています。
こちらも短い登場シーンだったが、ロバートの背中を押す重要な役目を果たした。

感想

個人的な評価
80年代に放映されたテレビドラマシリーズ『ザ・シークレット・ハンター』の劇場版。
アカデミー俳優のデンゼル・ワシントンがアクション映画に出演。
昔は演技派の俳優は滅多に出ないアクション映画だが、最近は違う流れになっている。
高い実力を持ちながらも、芸術的な作品ではなく、娯楽作に出演する事は当たり前になっている時代になっています。
とにかく、本作は淡々と物事をこなしていく主人公をデンゼル・ワシントンは好演している。
これだけでも充分であり、圧倒的な存在感と無敵の主人公として本作を引っ張っています。
ヒロイン的な立場となるクロエ・グレース・モレッツは最初と最後だけの登場だが、ちゃんと存在意義を示してます。
個人的には可哀想な結末となったマンディを演じたヘイリー・ベネットがお気に入りだが。
悪役となるロシアン・マフィアのトラブル処理係を演じたマートン・ソーカスは雰囲気があって、これからどうやって倒していくか気になった。
でも、最強ステータスを持つ主人公の前では呆気なかったが、これはこれで良かった。
作品としては決して派手ではないが、静かに展開する雰囲気はデンゼル・ワシントンにピッタリであったと思う。
こういうタイプでは先日鑑賞したジェイソン・ステイサムの『バトルフロント』と似たような内容である。
しかし、本作では大味なアクションよりも、スタイリッシュなアクションとなっている。
確かにアクションが暗い場所で行っているけど、作品の雰囲気としては合っていたので気にならなかったです。
これは完全にシリーズ化されるだろう内容で、ちょい役の登場人物たちも今後色濃く関わっていくだろう。