グレート・アドベンチャー RE-2859

作品紹介

公開年月  2018/03/31
ジャンル  アクション/サスペンス/犯罪
原作  なし
監督  スティーヴン・フォン
脚本  スティーヴン・フォン、ロー・イウファイ、ほか
製作  アンディ・ラウ、スティーヴン・フォン、ほか
製作国  中国
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

世界を股にかけて国宝級のお宝を狙う怪盗ダンは5年前、三つのピースからなる至宝をルーヴル美術館から盗み出すも直後に襲われ、宝を奪われた挙げ句警察に捕まってしまう。
復讐に燃えるダンは刑期を終えると、自分を陥れた人間を探し出す為に再び盗みの世界へ舞い戻る事に。
相棒ポーと新たに加わった紅一点レッドとともに至宝の残りのピースのある豪邸に潜入し、最後の大仕事に挑むのだった。

登場人物&出演者

ダン(演:アンディ・ラウ)
主人公。伝説の怪盗。ルーヴル美術館の秘宝を盗むが何者かに襲われて逮捕されてしまう。
アンディ・ラウは近年の出演作に『ショックウェイブ/爆弾処理班』、『おじいちゃんはデブゴン』などがあります。
監視の目をポーによって助けられると、残された仕事をこなす為に再び秘宝を狙う事になる。
ガイアを完成させる秘宝を集めていくが、途中でアンバーとピエールに邪魔されてしまう。
一度ピエールに捕まるが、ガイアをコングから奪う条件で解放され、アンバーを助けに行く。
最後はレッドのおかげで立場逆転し、コングを倒し、アンバーを助け出して再び怪盗に戻る。

レッド(演:スー・チー)
世界一の美人泥棒。ポーの呼びかけでチームに参加し、予め彼らの情報を手に入れている。
スー・チーは近年の出演作に『西遊記2/妖怪の逆襲』、『親友の結婚式』などがあります。
運転技術も超一流で追撃してきたピエールを巧みな運転でかわし、ポーが足止めをした。
一度だけの仕事ですぐに解散されるが、次なる秘宝を狙うダンたちの元にやって来た。
実は過去にコングに助けられた縁で逆らえず、ずっとダンたちを監視していて裏切った。
最後はコングの裏切りをダンから言われ、彼を裏切って返り討ちして本当の仲間になった。

チェン・ポー(演:トニー・ヤン)
ダンの相棒。優秀なハッカー。台湾出身で12歳に父親が他界し、高校生の頃にダンと出会う。
トニー・ヤンは代表作に『僕の恋、彼の秘密』、『恋するシェフの最強レシピ』があります。
刑期を終えて出所したダンを出迎え、早速と仕事に取りかかり新たなメンバーを集めた。
当初からレッドに惹かれていたが、童貞という事もバレていて邪険に扱われていた。
ダンの頭脳として窃盗のほとんどを実現させる道具を調達し、多大な貢献をしていく。
最後は裏切ったレッドをずっと想っていて、彼女が本当の仲間になるとまたも口説いていた。

アンバー・リー(演:チャン・チンチュー)
ダンの元婚約者。美術品に関して多大な知識を持つが、ダンが世界的な怪盗だと知らず。
チャン・チンチューは代表作に『ラッシュアワー3』、『ゴールデン・スパイ』があります。
その後はなんとかダンを忘れようとして、毎夜酒を一本飲み干しても忘れられない。
助けを求めてきたピエールに協力していたが、やはり、ダンを忘れられず彼を助け出した。
結局は裏切っていたのはボスのコングで、彼によって人質となってダンを誘い出された。
最後はダンたちによって助け出され、泥棒である彼に付いて行く事を宣言して笑顔になった。

チャーリー・ロー(演:シャー・イー)
ワイナリーのオーナーで成金。秘宝“ガイア”の最後のパーツ“命の翼”を所有している。
シャー・イーは代表作に『項羽と劉邦/鴻門の会』、『黄金時代』などがあります。
大きな城に住んでいて、秘宝が盗まれるとピエールに言われるも余裕の態度であしらった。
レッドの色気作戦にハマってしまい、簡単に城へ彼女を入れて秘宝を盗む機会を与える。
命の翼を保管している地下金庫に案内して、ダンたちに盗みの段取りを教えてしまう。
最後はまんまとレッドに騙され、ピエールの警告を無視した結果、命の翼が盗まれるマヌケ。

コング(演:エリック・ツァン)
ダンのボス。父親のような存在。チェコのプラハでマトリョーシカを趣味で作っている。
エリック・ツァンは近年の出演作に『カンフー・ヨガ』、『霊幻道士/こちらキョンシー退治局』などがあります。
ダンが刑務所にいる間、独自の情報網を使い“森の瞳”を奪った男を捕まえて殺した。
足を洗う為に最後の大仕事に取りかかるダンに協力して、以前の報酬を彼に渡した。
実はダンを刑務所送りにした張本人であり、ガイアを手に入れる為に捨て駒にしていた。
最後はレッドの裏切りでダンたちが解放され、用意した爆弾を逆に使われて爆発四散した。

ピエール(演:ジャン・レノ)
ベテラン刑事。国際窃盗事件を専門にしている。ダンとは腐れ縁でずっと彼を監視する。
ジャン・レノは近年の出演作に『ラスト・クライム/華麗なる復讐』、『ラスト・フェイス』などがあります。
刑期を終えて出所したダンに挨拶し、監視を付けるも早速と撒かれて必死に探していた。
今回は失敗できない事から、ダンの元婚約者で裏切られたアンバーに協力を要請する。
ガイアをコングが売り飛ばすとダンから言われ、逮捕されていた彼を独断で釈放をした。
最後はダンがコングを倒し、ガイアを所有者に戻し、彼から特製のストレスボールをもらう。

感想

個人的な評価

本作は香港のスターであるアンディ・ラウと、フランスのスターであるジャン・レノが初共演した作品となります。
監督は大ヒットしている『太極(TAI CHI)』シリーズのスティーヴン・フォンが務める。
物語の展開や登場人物の関係から見ると、なんだか『ルパン三世』を彷彿とさせます。
特に主人公であるダンと彼を追っている刑事のピエールは、ルパンと銭形警部を連想させるような腐れ縁となっている。
基本的にダンはプランを立てて、必要な道具をポーが集めて、現場にはレッドが偵察するという形を取っている。
本作の盗みに多大な貢献しているのは人物ではなく、登場している小さなメカたちのおかげによる比重が大きすぎる。
あまりにも便利な道具がありすぎて、そこに登場している人間たちの方がオマケに感じてしまうぐらい役割が小さく感じた。
本来ならば、道具はサポート的な役目なのだが、本作では完全に中心となっているせいで怪盗である意味が変わってくる。
アンディ・ラウとジャン・レノの競演は確かに面白いけど、すでに老いているジャン・レノでは大きなアクションができない。
スマートな盗みを実現しているアンディ・ラウも、余裕がありすぎて危機感が今一つ伝わらなかったのは痛い。
本作はキャストがかなり豪華なワリに、アクションが地味で全体的に緊張感のなさも致命的な部分だったと思います。
もっと主人公側に危機感のある演出があれば良かったが、どうしてもアンディ・ラウを格好良く見せる為には仕方のない展開だったかもしれない。
それでもアンディ・ラウはカッコいいし、スー・チーは相変わらず魅力的な女性だったのが本作の良いところでした。