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ダイ・ハード MY-77

ダイ・ハード MY-77

作品紹介

公開年月  1988/07/25
ジャンル  アクション
原作  ロデリップ・ソープ 『ダイ・ハード』
監督  ジョン・マクティアナン
脚本  スティーヴン・E・デ・スーザ、ジェブ・スチュアート
製作  ローレンス・ゴードン、ジョエル・シルバー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入DVD

あらすじ

ニューヨーク市警のジョン・マケレーン刑事は、クリスマス・イブにロサンゼルスで働く妻のホリーがいるナカトミ商事のハイテクビルへ向かう。
華やかなクリスマス・パーティが行われる中、飛行機酔いしたマクレーンがトイレで休憩しているとビルは何者かの襲撃を受ける。
ハンス・グルーバーが率いる強盗グループに警察が手をこまねいている間、マクレーンは妻を助ける為にたった一人で立ち向かうのだった。

登場人物&出演者

ジョン・マクレーン刑事(演:ブルース・ウィリス)
主人公。ニューヨーク市警の巡査部長。妻のホリーがいるナカトミ・プラザまで向かう。
ブルース・ウィリスはデビュー作に『第一の大罪』となっています。
ホリーとは別居状態で、苗字の旧姓にしている事が気に食わず会ってケンカをしてしまう。
ハンスたちの襲撃を察知して隠れると、反撃しながら地元警察のパウエルを巻き込んでいく。
無能なロス市警を頼らず、ボロボロになりながら敵をちょっとずつ減らす活躍をしていく。
最後はハンスをビルから突き落とし、パウエルと勝利を喜び、ホリーと家へ帰って行った。

アル・パウエル(演:レジナルド・ヴェルジョンソン)
ヒロイン。ロサンゼルス市警の警察官。妻が妊娠したばかりで主にデスクワークをしている。
レジナルド・ヴェルジョンソンは代表作に『ゴーストバスターズ』、『クロコダイル・ダンディー』などがあります。
ナカトミ・プラザからの通報で様子を見に行くと、死体が落ちてきて状況を把握していく。
正体を明かさないマクレーンが刑事だと勘で分かるが、無能すぎる副本部長に呆れていた。
マクレーンと連絡しているうちに友情が芽生えていき、上司やFBIのやり方にも呆れていた。
最後はマクレーンと会って喜び、暴走したカールを銃殺して、過去のトラウマを克服した。

・ホリー・ジェネロ=マクレーン(演:ボニー・ヘデリア)
ナカトミ商事の重役。会社があるロサンゼルスに子供たちと引っ越しジョンを置いて来た。
ボニー・ヘデリアは代表作に『ひとりぼっちの青春』、『アルジャーノンの花束を』がある。
クリスマス・イブにジョンをパーティに呼んでいたが、連絡をくれないと不満を持っていた。
ようやく会っても苗字について言い争い、そこにハンスたちが襲撃して人質になっていた。
社長が殺されて責任者となり、人質たちの事を思ってハンスに提案して呑んでくれた。
最後はハンスに正体がバレるが、ジョンの活躍で助かり、蟠りが解かれて一緒に帰った。

アーガイル(演:デヴロー・ホワイト)
ロサンゼルス空港に到着したマクレーンをリムジンでナカトミ・プラザまで運ぶ若者。
デヴロー・ホワイトは代表作に『ルーム・アップステアーズ/空き部屋あります』、『トレスパス』などがあります。
元タクシーの運転手でおしゃべりであるが、マクレーンの置かれる家庭事情を推測していた。
マクレーンが妻の家かホテルに行くか決まるまで、ビルの地下駐車場で遊びながら待機する。
ビルが強盗グループに銃撃されたとテレビでようやく知るが、地下駐車場から出られず。
最後はセオのトラックにぶつけて止め、事件解決してマクレーン夫妻を出迎えて家に行く。

ハリー・エリス(演:ハート・ボックナー)
ナカトミ商事の重役。軽い調子で結婚しているホリーをしつこくデートに誘っている。
ハート・ボックナーは代表作に『海流のなかの島々』、『アパートメント・ゼロ』がある。
コカインの常習者でみんな知っているが、暗黙の了解として見て見ぬフリをされていた。
ハンスたちの襲撃を受けてホリーの影に隠れていたが、脱出する手立てをなんとか考える。
朝食前に大きな取引をしている自信から、ハンスにマクレーンを売って身の安全を図った。
最後はマクレーンから相手にされず、取引が失敗してハンスにあっさり頭を撃ち抜かれた。

・ジョセフ・ヨシノブ・タカギ(演:ジェームズ・シゲタ)
ナカトミ商事の社長でナカトミコーポレーションの副会長。ナカトミ・プラザの責任者。
ジェームズ・シゲタは代表作に『太陽にかける橋』、『フラワー・ドラム・ソング』がある。
ニューヨークからワザワザ来たマクレーンの為にリムジンを用意して迎えに行かせた。
ホリーを信頼していて、彼女が大きな取引を成功させた手腕からジョンを招待させた。
ハンスたちの襲撃を受けて名乗り出ようとするが、ホリーに止められてじっと静観した。
最後は金庫を開ける番号を聞かれるも頑なに拒否し、ハンスによって頭を撃ち抜かれた。

・リチャード・ソーンバーグ(演:ウィリアム・アザートン)
WZDCテレビの記者。強引な取材姿勢で手段を選ばず反感を買われるが、特ダネを手にする。
ウィリアム・アザートンは近年の出演作に『決断の45口径』、『ビレッヂ/生贄の森』などがあります。
番組をライバルに取られて焦っていると、無線を傍受してナカトミ・プラザの事件を知る。
すぐ上司へ特ダネになるとしつこく食い下がり、中継車とスタッフを借りて現場に向かう。
マクレーンの正体がバレると、子供たちの元に行ってテレビで全国に顔を晒してしまう。
最後は事件が解決してインタビューしようとするが、ホリーのパンチを顔面に食らった。

セオ(演:クラレンス・ギルヤード・Jr)
強盗グループの一人。唯一の黒人でコンピュータ技術に優れていて常に余裕がある。
クラレンス・ギルヤード・Jrは代表作に『トップガン』、『ロサンゼルス大地震』がある。
人質たちを集めるハンスたちと別れて、目的である金庫がある地下室で解除に励んでいた。
警察が突入する状況になると、呼び出されてモニタリングしながら仲間に指示していた。
ついに最後のロックまで来ると、教科書通りに動くFBIが電源を切って金庫が開いた。
最後はトラックに荷物を積んでいたが、アーガイルに突っ込まれ、更に殴られて気絶した。

カール(演:アレクサンダー・ゴドノフ)
強盗グループの一人。ハンスの右腕的な存在で現場の実質的なリーダーとして指揮する。
アレクサンダー・ゴドノフは代表作に『刑事ジョン・ブック/目撃者』、『ノース/小さな旅人』などがあります。
セオと正面玄関から入ってガードマンを射殺すると、ホリーたちを人質に取っていた。
弟をマクレーンに殺されて激昂して、ハンスに止められるも聞かずに追うも逃げられる。
警察の突入を撃退し、ようやくマクレーンを見つけて殴り合うも鎖で首を絞められて倒れる。
最後はマクレーンたちの前に復活して銃口を向けたが、パウエルの銃撃によって倒された。

・ハンス・グルーバー(演:アラン・リックマン)
強盗グループのリーダー。西ドイツ民族解放機構と呼ばれる組織に属していた元テロリスト。
アラン・リックマンは近年の出演作に『ハリー・ポッターと謎のプリンス』、『ボトル・ドリーム/カリフォルニアワインの奇跡』などがあります。
ヨーロッパ人の強盗グループを率いて、ナカトミ・プラザを襲撃して段取り良く運ばせる。
計画通りに物事を進めるが、マクレーンというイレギュラーな存在で邪魔されてしまう。
屋上で一度マクレーンに鉢合わせするも人質の演技するなど、咄嗟の判断力を発揮する。
最後は窓から落ちそうになってホリーに捕まるが、マクレーンによって突き落とされて死亡。

感想

個人的な評価

本作はロデリップ・ソープの小説を基にしていますが、かなり変更されているようです。
なんと言っても、無名だったブルース・ウィリスを一躍有名にした作品であります。
まだ無名だったブルース・ウィリスを一躍有名にしたシリーズとして知られています。
原作となる小説ではジョン・マクレーンの年齢設定が高く、当初はクリント・イーストウッドやアル・パチーノにオファーしていました。
ですが、断られてブルース・ウィリスが役を勝ち取りましたが、ジョン・マクレーンの年齢を一回り若く設定したようです。
まだまだ若かったブルース・ウィリスはスタントのほとんどを自分でやっており、あのような迫力あら映像が出来上がったと思います。
今でこそ小銭稼ぎのイメージが強くなったブルース・ウィリスですが、当時はアクションスターとして活躍していたのです。
それと面白いのは当時の日本はバブル経済で世界に進出した背景があって、舞台となるナカトミ・プラザはそれを反映している。
ヒットした要因として、当時のアクション映画はアーノルド・シュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローンのようなムキムキで圧倒的な戦闘力の主人公が当たり前だったが、ブルース・ウィリスはそれらとイメージが大きく違っていました。
ボヤきながらたった一人で敵に立ち向かい、ボロボロになりながら事件を解決する姿が当時として斬新だったのです。
更に本作だけじゃなく、映画史でも悪役としても記憶に残る強盗グループのリーダーであるハンス・グルーバーを演じたアラン・リックマンの存在も非常に大きいです。
こちらも本来の悪役と違い、終始に渡って落ち着いた態度だけじゃなく、一見して紳士のような雰囲気もまたギャップを生み出した。
特にマクレーンと鉢合わせして咄嗟に人質の演技をして、優位な立場になってから表情を一変させた瞬間はとても印象的です。
そして、忘れちゃいけないのはマクレーンと無線で会話して友情を築くパウエルだろう。
これこそが本作最大の魅力であり、孤独に戦う主人公を支えたヒロインと言ってもいいぐらいの活躍をしてくれました。
従来のアクション映画を変えた作品であり、後世に語り継ぐべき名作だと思います。