作品紹介
公開年月 | 1998/04/10 |
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ジャンル | SF/ホラー |
原作 | なし |
監督 | ピーター・メダック |
脚本 | クリス・ブランカトー |
製作 | フランク・マンキューソ・ジュニア |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
火星探査に出た宇宙飛行士のパトリックは、謎のDNA生命体に犯されて地球に帰還する。
パトリックがモンスター化した事を悟った科学者のローラと外交保安官のブレスは、数年前のモンスターから再生されたイブを使って捕獲を試みる。
その一方で、変異したパトリックは複数の女性の胎内に種を植え付けていくのだった。
登場人物&出演者
・ブレス・レノックス(演:マイケル・マドセン)
元問題解決屋。現在は警備会社を経営しており、各国の要人に会社の宣伝をしている。
マイケル・マドセンは近年の出演作に『ヘイトフル・エイト』、『ピラナコンダ』がある。
新たなエイリアンの出現により、過去の功績を買われてバージェス大佐からスカウトされる。
当初は依頼を拒否していたが、大金と税金の免除という大佐の誘いに乗ってしまう。
パトリックの捜索をしている過程で見つけ、研究所に連れて来るも簡単に逃げられる。
最後はパトリックとイブの交わりを止め、デニスの血が付いた熊手を使い見事に退治した。
・ローラ・ベイカー(演:マージ・ヘルゲンバーガー)
生物学者。ベイカー研究所の責任者。シルの遺伝子からクローンであるイブを作り出す。
マージ・ヘルゲンバーガーは代表作に『沈黙の断崖』、『エリン・ブロコビッチ』がある。
シルの危険性を誰よりも理解しているからこそ、イブの実験に自ら参加をしていた。
過酷な実験を繰り返すのはイブの今後を案じる行動であり、彼女自身も理解を示していた。
エイリアンを退治するには遺伝子疾患の要素が必要だとデニスからヒントを得ている。
最後はパトリックに襲われそうになり、イブに助けを求めて身代わりになった事を悲しんだ。
・デニス・ギャンブル(演:ミケルティ・ウィリアムソン)
宇宙飛行士。火星探査に向かった三人の一人。チームの中ではムードメーカー的存在。
ミケルティ・ウィリアムソンは代表作に『フォレスト・ガンプ/一期一会』、『コン・エアー』などがあります。
地球に帰還してから早く女性と交わりたいと冗談を飛ばすほど誰よりも喜んでいた。
エイリアンの感染を疑われて研究所に連れて行かれるが、遺伝子疾患で感染していなかった。
その後、ブレスとともに行動してパトリックの行方を追い、エイリアン退治のヒントとなる。
最後は自身の遺伝子をサナギに散布して抹殺し、パトリックを倒すべく血を使わせた。
・バージェス大佐(演:ジョージ・ズンザ)
アメリカ軍大佐。右目を失明している。ベイカー研究所でエイリアンを抹殺する責任者。
ジョージ・ズンザは代表作に『ディア・ハンター』、『氷の微笑』などがあります。
ローラにシルのクローンを作らせ、エイリアンを抹殺する為の毒物開発を進めている。
愛国者として一刻も早くエイリアンの抹殺を考え、イブを単なる実験道具としか考えず。
パトリックがエイリアンだと知り、上院議員であるロスに対しても一歩も引かない態度に。
最後は研究所を脱走するイブをヘリコプターで追うが、上からの命令で高みの見物に徹した。
・ハーマン・クロムウェル(演:ピーター・ボイル)
ガーバービル療養所に収容されている。元々は火星の隕石を研究していた科学者。
ピーター・ボイルは代表作に『ヤング・フランケンシュタイン』、『サンタクローズ』シリーズなどがあります。
研究により一億光年も離れた惑星の成分が含まれていた事で、火星探査を止めようとした。
その結果、政府から口止めされる形で療養所に収容され、それでも中止を叫んでいた。
最後はエイリアンの手がかりを追っていたブレスとローラに知っている情報を提供した。
・ロス上院議員(演:ジェームズ・クロムウェル)
パトリックの父親。政治家として有名な宇宙飛行士となった息子しか見ていない。
ジェームズ・クロムウェルは近年の出演作に『THE RROMISE/君への誓い』、『ベイマックス』などがあります。
自分が実現できなかった大統領になれると期待して、女性関係について言及していた。
ようやくパトリックがエイリアンになったと知り、息子の為に治療しようと声をかけた。
最後は息子に戻ったパトリックを説得するが、エイリアンの遺伝子が許さず殺された。
・イブ(演:ナターシャ・ヘンストリッジ)
ベイカー研究所にて“シル”のクローンとして作られ、あらゆる実験を施されている。
ナターシャ・ヘンストリッジは近年の出演作に『セキュリティコール』、『悪魔の涙』などがあります。
男性が放つホルモンの刺激を与えない為、研究所には女性しかいない体制で育った。
エイリアンであるけど半分の遺伝子が人間であり、ローラに実験の意味を問い質していた。
パトリックを探す為にエイリアンの遺伝子を目覚めさせ、その影響で研究所を脱走した。
最後はパトリックと交わるが、ローラの言葉で彼を攻撃して逆に殺されるも妊娠していた。
・パトリック・ロス(演:ジャスティン・ラザード)
宇宙飛行士。ロス上院議員の息子。火星探査で手に入れた土からエイリアンに感染した。
ジャスティン・ラザードは代表作に『ボンバー・ライダーズ』、『ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン』などがあります。
意識は人間の状態であったが、徐々にエイリアンの遺伝子によって繁殖行動に出てしまう。
その結果、多くの女性を妊娠させて子供を作り出し、母親所有の納屋に集めていた。
途中で自殺を図ったり、父親の説得を受けるが、エイリアンの遺伝子がそれを許さない。
最後は反撃したイブを殺すが、デニスの血が付いた熊手を食らってしまい絶命してしまった。
感想
個人的な評価
本作は大ヒットした『スピーシーズ/種の起源』の続編となっています。
なんと言っても、前作は主人公を務めたナターシャ・ヘンストリッジの出世作となりました。
そんな本作は大ヒットを受けての続編となったが、今回はナターシャ・ヘンストリッジがクローンとして登場しています。
代わりに物語の主人公となったブレス役のマイケル・マドセンだが、前作ほどの活躍をしていなかったです。
あくまでパトリックを追う立場だったが、ずっと後手に回っていいところがほとんどない。
途中参加となった宇宙飛行士のデニスにおいしいところを持っていかれ、ローラまで見せ場を持っていかれてしまう。
結局、デニスの血が付いた熊手でパトリックを倒したが、基本的には何もしていなかった。
前作で一躍有名となったナターシャ・ヘンストリッジですが、本作では出番がかなり減ってしまっている。
主人公というよりは前作の顔役として登場しているだけで、キーパーソンだが、ストーリーを動かす意味では存在感が薄かった。
相変わらず本作はエロティックなエイリアンが繁殖しまくっているけど、男がその役では前作より華がありません。
やはり、前作はナターシャ・ヘンストリッジが物語を引っ張ったからこそヒットに繋がったのだと思います。
そんな作品の顔役をオマケのような扱いでは、当然のように前作とは見劣りしてしまう。
しかも、タチの悪い事に続編を臭わせるような終わり方になっているのも良くない。
前作では魅力的な部分が削られてしまい、安易なエロティックとグロテスクだけになった残念な続編でした。