作品紹介
公開年月 | 1995/07/07 |
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ジャンル | SF/ホラー |
原作 | なし |
監督 | ロジャー・ドナルドソン |
脚本 | デニス・フェルドマン |
製作 | フランク・マンキューソ・ジュニア、デニス・フェルドマン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
1974年、人類は地球外生命体を求め宇宙へ信号を送っていた。
20年後、思いがけない返信が来ると、研究機関はそこにあるデータを元に地球外生命体“シル”を誕生させた。
しかし、その驚異的な成長過程に恐れをなしたスタッフは、彼女が成人になる前に毒殺しようとする。
だが、シルは研究施設から脱出すると、列車で移動しながら成長し、最終的な目的の為に街へ繰り出すのだった。
登場人物&出演者
・シル(演:ナターシャ・ヘンストリッジ)
主人公。研究機関によって誕生した新たな生命体の成人した姿となって生殖相手を探す。
ナターシャ・ヘンストリッジは近年の出演作に『セキュリティコール』、『彼が二度愛したS』などがあります。
善悪の観念はなく、殺す事に対して躊躇いが一切ないので、ほとんど感情を出さない。
生殖相手を惑わす為に女の武器を平然と使い、自分を追うフィッチたちを罠にハメる策士。
エイリアンに変化してから出番は終了してしまうが、確実にインパクトを残しています。
当時、まだ無名の新人だったナターシャ・ヘンストリッジを一躍有名にした役である。
・プレス・レノックス(演:マイケル・マドセン)
国の問題を解決するフリーの始末人。人間を狙うハンターで今回シルの捕獲に雇われる。
マイケル・マドセンは近年の出演作に『ヘイトフル・エイト』、『ルーシーズ』があります。
自分の仕事に対して負い目を持っていて、他のメンバーとはまとっている空気が違う。
いつも一緒に行動しているローラといい感じになり、必然的に関係を持つ事に。
最後は主人公らしくシルにトドメをさすが、それまでほとんどやっていないという。
本作の中で報酬を手に入れるし、恋人も手に入れるなど、かなりいい思いをしていました。
・ダン・スミスソン(演:フォレスト・ウィテカー)
霊能力者。その人を見ただけで何者か霊視で分かる。今回はシルを見つける為に雇われる。
フォレスト・ウィテカーは近年の出演作に『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、『メッセージ』などがあります。
霊能力によってシルの心情を読み取り、彼女の抱いている不安感などを伝えていく。
周囲の心情を読み取って苦悩するが、スティーブンのアイスティーで気持ちよくなる。
成人したシルを最初に見つけるも彼女の策略で死んだ事にする為に利用されたに過ぎない。
クライマックスでは霊能力はまったく使わず、結局は体力勝負になってギリギリで助かる。
・スティーブン・アーデン(演:アルフレッド・モリーナ)
人類学者。シルの驚異的な成長の記録を見て単純に驚きを隠せず、彼女に多大な興味を持つ。
アルフレッド・モリーナは近年の出演作に『シークレット・アイズ』、『ノーマル・ハート』などがあります。
ローラに対して気があるような感じであるが、結局はダンと一緒に飲む事になる。
その後はプレスとローラがいい感じになっている事に嫉妬してシルの誘いに乗ってしまう。
結果としてシルの生殖に一役買う事となり、当然のように処分される事になる。
・ローラ・ベイカー(演:マージ・ヘルゲンバーガー)
分子生物学者。シルを捕らえて研究するモノだと考えていたが、彼女の危険性を知る。
マーグ・ヘルゲンバーガーは代表作に『沈黙の断崖』、『イン・グッド・カンパニー』などがあります。
人間のDNA抜きで地球外生命体を作り出すも、暴走して危うく一緒に焼却されそうになる。
一緒に行動していたプレスに惹かれていき、なぜかそのままロマンスを繰り広げていく。
下水道では勝手に石油の池に落ちるも、誰にも迷惑をかけず無事に脱出する。
・ザビエ・フィッチ(演:ベン・キングズレー)
研究機関の所長。地球外生命体のシルを作り出すが、危険性を察知して処分しようとする。
ベン・キングズレーは近年の出演作に『ジャングル・ブック』、『アウトバーン』などがあります。
当初はシルの処分に対して心を痛めていたが、かなり危険な生物だと改めて認識する。
政府機関という絶対的な力を使ってシルを追いつめていくも罠にハメられてしまう。
妊娠して地下へ逃げたシルを追っていくが、あっさりと片付けられる事に。
・少女シル(演:ミシェル・ウィリアムズ)
ザビアら政府直轄の研究機関で人間の卵子から誕生した地球外生命体のDNAを持つ少女。
ミシェル・ウィリアムズは代表作に『ドーソンズ・クリーク』、『ブロークバック・マウンテン』などがあります。
毒殺されそうになって施設を逃げ出し、上手くかいくぐりながら成人へと成長する。
子役として登場したミシェル・ウィリアムズもアカデミー女優賞にノミネートする実力者へ。
感想
個人的な評価
本作は遠い昔に鑑賞していたが、まだレビューを書いていませんでした。
ちょうどいい機会なので、久しぶりに鑑賞をして新たな気持ちでレビューを書きます。
本作は20年前の映画であるが、今観てもまだまだ新しいような印象を持ちます。
何より出演している役者たちがみんな若いのが時代を感じさせます。
マイケル・マドセンやアルフレッド・モリーナは若い上に痩せているのは驚き。
安定の実力者であるフォレスト・ウィテカーの霊能力者はハマリ役でした。
いつも何かの機関でトップを演じるベン・キングズレーもさすがだと言える存在感。
ヒロイン的な存在のマーグ・ヘルゲンバーガーはちょっとばかり年増すぎるか。
そして、真の主人公と言えるナターシャ・ヘンストリッジは魅力的です。
素晴らしいスタイルと惜しみなくおっぱいを披露し、その妖艶な魅力を発揮させていまう。
ただ、どうしても本作のイメージが強すぎたせいもあって、その後はパッとしないが。
ストーリーとしては基本に忠実はスリラーで、そこに独特な造形をしたエイリアン。
エロティックなシルのエイリアン姿は強烈なインパクトを与えてくれます。
何より演出が非常に上手く、ちゃんと緊張感をもたらす雰囲気作りが素晴らしい。
CGについてもこの時代はまだ荒削りで現代から見れば微妙に映るかも知れないだろう。
だけど、あのエイリアンの造形は恐ろしくもエロティックな要素を共有されている。
ある意味、本作は新たなエイリアン像を打ち出した作品だと言えると思います。