チャイルド・プレイ RE-322

作品紹介

公開年月  1988/05/20
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  トム・ホランド
脚本  ドン・マンシーニ、ジョン・ラフィア、ほか
製作  デヴィッド・カーシュナー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

殺人鬼のチャールズ・リー・レイは刑事のマイクに撃たれ、致命傷を負いながらオモチャ屋に駆け込んだ。
チャールズはそこで会得していたブードゥー教の秘術を使い、売り物の「グッドガイ人形」に自分の魂を移して生き長らえる。
しかし、このまま永遠に自分は人形のままだと気付いたチャッキーは、購入した少年アンディの体を乗っ取ろうとするのだった。

登場人物&出演者

・アンディ・バークレー(演:アレックス・ヴィンセント)
主人公。カレンの息子。女手一つで育てるカレンの良き息子。グッドガイ人形を欲しがる。
アレックス・ヴィンセントは代表作に『ウィンター・デイル』、『チャイルド・プレイ2』などがあります。
なんとかグッドガイ人形を手に入れたカレンのプレゼントに喜んで、ずっと手放さない。
チャッキーが生きている事を知っていたが、誰にも信じてもらえず施設に連れ出される事に。
精神病院に強制収容されるが、チャッキーが人間として蘇る為の器として狙われてしまう。
最後は精神病院から家に帰るが、チャッキーに狙われるもカレンたちの助けで生還した。

カレン・バークレー(演:キャサリン・ヒックス)
デパートの宝石店で働きながアンディを育てるシングルマザー。
キャサリン・ヒックスは代表作に『ガルボトーク/夢のつづきの夢…』、『故郷(ふるさと)への長い道/スター・トレック4』などがあります。
お金がなくてグッドガイ人形が変えなかったが、盗品を売っていたホームレスから購入する。
友人だったマギーが突き落とされて死亡し、アンディが疑われてしまって追い詰められる。
当初はアンディのウソだと思っていたが、チャッキーが本性を現して襲われて探す事に。
最後はなんとかアンディを助け出すと、チャッキーをバラバラにして動きを封じた。

マイク・ノリス刑事(演:クリス・サランドン)
逃げていたチャールズ・リー・レイを追い詰め、オモチャ屋で彼をなんとか射殺した。
クリス・サランドンは代表作に『リップスティック』、『センチネル』などがあります。
マギーが殺されてしまうと、その捜査の担当してアンディが容疑者として疑っていた。
今度はチャッキーの相棒が爆死すると、現場にいたアンディに問題があるとして拘束する。
当初はアンディやカレンの話しを信じなかったが、実際に襲われて信じるようになる。
最後は狙われるアンディを助けるも重傷を負いながらも、チャッキーの心臓を撃ち抜いた。

マギー・ピーターソン(演:ダイナ・マノフ)
カレンの職場の同僚で友人。盗品のグッドガイ人形が売られている事をカレンに伝える。
ダイナ・マノフは代表作に『特攻サンダーボルト作戦』、『ロスト・チャイルド』がある。
カレンが仕事をしている間、誕生日で浮かれていたアンディのベビーシッターをする。
最後はグッドガイ人形となっていた殺人鬼のチャールズ・リー・レイに殺されてしまう。

エディ・カプート(演:ニール・ジュントーリ)
生前チャッキーの相棒だった男。刑事に追われるとチャッキーを見捨てて逃亡してしまう。
ニール・ジュントーリは代表作に『メンフィス・ベル』、『ショーシャンクの空に』がある。
最後は隠れ家に潜んでいたが、アンディの案内でやって来たチャッキーによって爆死した。

ジョン(演:レイ・オリバー)
ブードゥー教の呪術師。生前のチャッキーと交流があって転生術を彼に教えていた。
レイ・オリバーは代表作に『プライベート・ベンジャミン』などがあります。
人形となったチャッキーが人間に戻る方法を尋ねられ、最初に話した人間だと教えた。
最後は魔除け人形をチャッキーに刺されると、カレンたちにアンディが危険だと教える。

チャッキー/チャールズ・リー・レイ(演:ブラッド・ドゥーリフ)
連続殺人鬼。マイク刑事に追い詰められ、オモチャ屋でグッドガイ人形に魂を移している。
ブラッド・ドゥーリフはデビュー作に『デキシー・ダンスキングス』となっています。
盗品としてホームレスから買ったカレンにより、アンディに手渡されて人形のフリをする。
自分を裏切ったエディに制裁を加えるべくアンディを駆り出し、見事に爆死させる事に成功。
人間に戻る方法は最初に会話したアンディだと知り、彼を求めて精神病院へ乗り込む。
最後はアンディを追い詰めるが、カレンとマイクによって阻止されて倒されてしまう事に。

感想

個人的な評価

本作は企画の段階では殺人鬼を扱ったホラー映画ではなく、サイコロジカル・スリラーという心理的な恐怖を与える作品でした。
しかし、ご存じの通り紆余曲折があって、殺人鬼が人形に魂を移して惨殺するヒットシリーズに変貌しました。
それまで人間の姿であるレザーフェイスやジェイソン・ボーヒーズ、それにフレディ・クルーガーやマイケル・マイヤーズが殺人鬼として描かれました。
しかしながら、本作は子供よりも体格に劣る人形に殺人鬼が乗り移って、油断した人間を次々と惨殺するアイデアは斬新だと言える。
まさか可愛らしい人形が惨殺するとは誰も思わず、その愛らしい姿と違ったギャップが当時衝撃を与えたと思います。
とにかく、あの小さな体を最大限に利用して物陰から襲って、更に愛らしい姿とありえない固定概念で易々と惨殺していきます。
最初は可愛らしい顔だけど、次第にケガを負って醜くなっていき、殺人鬼らしい姿になる過程は非常に面白いと思います。
確かにジェイソンやフレディのような圧倒的な恐怖がないけど、どこから現れるか分からない神出鬼没な襲撃は作品の雰囲気を盛り上げている。
しかも、相手が子供という点でもスケールが小さくても、人形との対決としても悪くない。
クライマックスで展開される壮絶なカレンたちの死闘はハラハラする緊張感があり、なかなか倒れないチャッキーのしぶとさも良かった。
最後はクビだけになっても執念深くアンディを求めるチャッキーのセリフはインパクト大。
シリーズ化されて後期はコミカルな要素が強くなったが、原点である本作はちゃんとしたホラー映画になっている作品でした。