ザ・ビースト RE-3326

作品紹介

公開年月  2020/02/21
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  ニコラス・パウエル
脚本  リチャード・レダー
製作  ボビー・ランゲロフ、ブレット・サクソン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

希少なホワイト・タイガーの捕獲に成功した猛獣ハンターのフランクは、貨物船ミマー号でプエルトリコへ向けて出港した。
ミマー号にある船倉の独房には元特殊部隊の殺人鬼であるラフラーが収監されるが、監視員を殺害して逃亡する。
その際にラフラーは猛獣たちの檻を破壊して船内はパニックとなり、フランクは事態を収拾しようと立ち上がるのだった。

登場人物&出演者

フランク・ウォルシュ(演:ニコラス・ケイジ)
主人公。猛獣ハンター。100万ドル相当のホワイト・ジャガーを捕まえるも苛ついている。
ニコラス・ケイジは近年の出演作に『カラー・アウト・オブ・スペース/遭遇』、『ラスト・パニッシャー』などがあります。
目的地メキシコに行けず、ラフラーで彼が檻を出て動物を解き放ち更にブチ切れていた。
勝手に指示するリンガーにも反抗して、動物たちを捕獲する事を優先して単独行動していた。
ラファエルのせいで一度ラフラーを逃してしまうが、ホワイト・ジャガーを捕まえた。
最後はラフラーを毒で麻痺させて捕まえ、ホワイト・ジャガーのエサにして生還を果たす。

エレン・テイラー(演:ファムケ・ヤンセン)
ヒロイン。神経学者で海軍大尉。移送されるラフラーの健康状態を監視するべく同行する。
ファムケ・ヤンセンは近年の出演作に『ポイズンローズ』、『殺し屋』などがあります。
態度の悪いフランクとなぜか一緒の席で食事をして、彼の独善的な考え方に疑問を持つ。
ラフラーが檻から逃げるとリンガーの指示に従い、毒蛇に噛まれた船長を治療していた。
フランクに協力してラフラーを捕まえるエサになるが、本当に捕まって毒蛇と放置される。
最後は行く手のないフランクの為に知り合いがやっている動物園の紹介状を渡して去った。

ラファエル(演:ジェレミー・ナサリオ)
ミマー号に乗船している少年。主に食堂で雑用して、ヒマな時はフランクに話しかける。
ジェレミー・ナサリオは代表作に『La Espera Desespera』などがあります。
ホワイト・ジャガーに魅了されてフランクに質問するが、人間を喰う噂がウソと教えられる。
安全な場所にいるが毒蛇に噛まれた父親が運ばれ、見ていられず勝手に出て行ってしまう。
ラフラーと遭遇したフランクの足を引っ張り、救命筏で逃げようとした時も足を引っ張る。
最後はエレンと捕まって毒蛇の危険にさらされるが、フランクに助けられて生還した。

スカディ(演:シューエル・ウィットニー)
ミマー号の機関士。60年にも渡って機関士をしていて、船がどんな状態なのかすぐに分かる。
シューエル・ウィットニーは代表作に『その男は、静かな隣人』、『ダウト/偽りの代償』などがあります。
フランクと旧知の仲で乗船していた彼と仲良く話し、同じ若い機関士で一緒に酒を飲む。
ラフラーが檻から出て暴れ始めると、リンガーの指示に従って安全な場所に退避していた。
危険な殺人鬼を陸に降ろすワケにはいかないとして、船の動力を止めてなんとか逃げた。
最後はフランクがラフラーを倒し、安全になってからミマー号の動力を再起動させた。

ジョン・リンガー(演:ラモニカ・ギャレット)
連邦保安官。ラフラーを移送するチームのリーダー。無愛想で任務を優先している。
ラモニカ・ギャレットは代表作に『ビー★サムバディ/カレはアイドル!』、『XOXO』などがあります。
ミマー号を行くつもりがなかったプエルトリコに寄港させるなど、他人の迷惑を考慮せず。
部下のミスでラフラーが檻から逃げてしまい、その対応の為にみんなを一箇所に集める。
フランクから敵対心を持たられるが、任務を優先にしているせいで気にしていない。
最後は待ち伏せをしていたラフラーに襲撃され、反撃する間もなくあっさりと殺された。

フリード(演:マイケル・インペリオリ)
連邦検察官。ラフラーを移送するチームに同行する。アメリカで裁判を受けさせたいという。
マイケル・インペリオリは代表作に『グッドフェローズ』、『ラブリーボーン』があります。
ミマー号に同乗するフランクから質問を受けて、なぜか素直にラフラーについて話した。
ラフラーが檻から逃げ出すと、リンガーの判断に従って安全な場所にみんなと退避していた。
殺害しようとするリンガーたちと意見が食い違い、ラフラーを助ける為に裏切ってしまう。
最後はフランクがラフラーを殺そうとしたところに来るが、膠着状態から射殺された。

リチャード・ラフラー(演:ケヴィン・デュランド)
悪役。元海外特殊部隊。ペルーの過激テロ組織「神の剣」の中心的な暗殺者。精神異常者。
ケヴィン・デュランドは近年の出演作に『PMC:ザ・バンカー』、『トラジディ・ガールズ』などがあります。
プエルトリコに移送されても余裕の態度を持ち、全員を殺すと満面の笑顔で宣言していた。
発作の演技で監視役たちを殺し、船に積んでいた動物たちを解き放って自由に動き回る。
フランクに海図を奪われて取り戻していくが、どうしても殺したくてタイマン勝負を挑む。
最後はフランクの仕込んだ毒で麻痺し、ホワイト・ジャガーの餌食になって殺された。

感想

個人的な評価

本作は『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映された作品となります。
ニコラス・パウエル監督はニコラス・ケイジと『ザ・レジェンド』で組んでいます。
今回もニコラス・ケイジは見た目が世捨て人になっていますが、ちゃんとした猛獣ハンターとして生活をしています。
さすがに今回は変な顔をほとんどしなかったが、全体的に地味な作品になっていました。
元特殊部隊の殺人鬼に凶暴な動物が貨物船内にいる状況に、果たして半分世捨て人みたいなニコラス・ケイジが打破できるのか疑問でした。
しかし、実際に物語が始まってしまうと、ほとんど動物は関係ないという状況になります。
あくまで悪役の殺人鬼がかき乱していく感じで、無能な移送チームが全滅してからニコラス・ケイジの本領発揮をします。
とは言っても、途中で何度か倒すチャンスがあったのに、他のヤツらが足を引っ張ってしまう状況に何回かなっていました。
相手が元特殊部隊なので単なる猛獣ハンターのニコラス・ケイジではタイマン勝負で負けるが、最後はハンティング能力の差で決着がつくのは悪くない。
結局、ホワイト・ジャガーにそこまで重要な存在じゃなく、そもそもニコラス・ケイジが猛獣ハンターである必要性もあまりなかった。
それと一番気になったのはヒロインのポジションにいるファムケ・ヤンセンでした。
古くは『ザ・グリード』から『X-MEN』シリーズなど、B級から超大作まで出演したヒロイン役として認識しています。
そんなファムケ・ヤンセンも50歳を迎えてしまい、スタイルは相変わらず抜群だが、顔面のボトックス注射で別人のようになっています。
年齢を重ねてシワシワになっていく顔を若返らせる為にやっているだろうが、明らかに不自然すぎてそればっかりが気になります。
本作でファムケ・ヤンセンの顔を見る度に過去の美しかった頃を思い出し、なんとか乗り越えたような感じでした。
それに本作でのヒロインとしての役割もほとんどなく、別にいなくても良かったというぐらいオマケな印象しかなかったです。
やはり、近年のニコラス・ケイジの作品という感じで今一つ盛り上がらず、彼の微妙な活躍を観るだけでインパクトはあまりなかった作品でした。