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作品紹介

公開年月  2016/07/21
ジャンル  アクション/コメディ
原作  なし
監督  レニー・ハーリン
脚本  ジェイ・ロンジーノ、ベンデヴィッド・グラビンスキー
製作  ジャッキー・チェン、チャールズ・コーカー、ほか
製作国  アメリカ、中国、香港
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

香港警察のベニー・チャンは香港裏社会を牛耳るヴィクター・ウォンの捜査中に相棒を失い、それ以来彼の娘サマンサの面倒を見ていた。
ヴィクターの強引な捜査で停職処分となったベニーは、詐欺被害に巻き込まれたサマンサの為に犯人のコナー・ワッツを追ってロシアへ向かった。
ロシアン・マフィアからコナーを助け出すと、彼はヴィクターに関する重要な証拠を握っている事から協力して逃亡を繰り広げるのだった。

登場人物&出演者

ベニー・チャン(演:ジャッキー・チェン)
主人公。香港警察。相棒を殺した実業家ヴィクター・ウォンを探し出そうとするも失敗する。
ジャッキー・チェンは近年の出演作に『カンフー・ヨガ』、『レイルロード・タイガー』などがあります。
停職処分を受けると、今度は育てた相棒の娘サマンサがコナーのせいで疑われて彼を奪いに。
マカオに帰る道中でモンゴルの部族に助けられ、更にロシアン・マフィアにまた遭遇する。
真の黒幕が死んだと思われたヤンだと知り、ガッカリして銃口を向けられて抵抗もせず。
最後はヤンとともに沈む船からサマンサを救い、相棒が船と運命を共にする姿を見送った。

コナー・ワッツ(演:ジョニー・ノックスビル)
詐欺師。マカオのカジノでは金をだまし取り、追ってきたロシアン・マフィアに捕まる。
ジョニー・ノックスビルは代表作に『メン・イン・ブラック2』、『ラスト・スタンド』などがあります。
身に覚えのないボスの娘を妊娠させた事で結婚させられるところでベニーが助け出した。
サマンサの潔白を証明する為にベニーがマカオに連行しようとするが、何度か逃げ出した。
ベニーと旅をしているうちに彼を相棒だと認め、彼が逮捕された時は弁護士に扮して助ける。
最後はロシアン・マフィアに助けを求め、危機を脱し、無罪放免になりサマンサの恋人に。

サマンサ(演:ファン・ビンビン)
亡くなったベニーの相棒の娘。今はヴィクターが経営するマカオのカジノで働いている。
ファン・ビンビンは代表作に『アイアンマン3』、『X-MEN:フューチャー&パスト』などがあります。
その目的は父親の敵を討つ為に少しでも情報の入手を考えるが、ベニーは反対している。
大当たりをしていたコナーをVIPルームに迎えるが、ロシアン・マフィアの登場で一変する。
コナーにカードキーを奪われ、監視カメラでは親しそうにしていた事で疑われてしまう。
最後はヤンが黒幕だと分かってショックを受けるが、彼に助けられて思い出の父親を心に。

レスリー(演:シー・シー)
香港警察でヴィクターの捜査をするベニーに協力している。ベニーに好意を持っている。
シー・シーは本作が長編映画デビュー作となります。
停職処分を受けたベニーからの連絡で、詐欺師のコナーの居場所を突き止める。
ヴィクターを捕まえる証拠のスマートフォンは見当違いで、ベニーが逮捕される現場にいた。
弁護士に扮したコナーが接触し、牢屋から出されたベニーの願いでスマートフォンを解析。
場所を突き止めたベニーにデートの誘いを受け、彼らを逃がす為に捕まったフリをした。

タン警部(演:マイケル・ウォン)
ベニーの上司。ヴィクター・ウォンの捜査が失敗し、多くの被害を出してベニーを停職処分。
マイケル・ウォンは代表作に『シティーハンター』、『デッドヒート』などがあります。
ヴィクター・ウォンを実際に逮捕する為の証拠が必要だといい、ベニーは必死に探していた。
実は真の黒幕であるヤンの手下であり、避難してきたサマンサを軟禁状態にしていた。
最後は現場から逃げ出そうとしたところで、レスリーに見つかって逮捕される事になる。

ハンサム・ウィリー(演:ヨン・ジョンフン)
ヴィクター・ウォンの手下。片足が悪く杖を突いている。マカオにあるカジノの責任者。
ヨン・ジョンフンは代表作に『花嫁はギャンブラー』、『ふたつの恋と砂時計』があります。
金をだまし取ったコナーをVIPルームに招いたサマンサに彼を探し出すように命令する。
ボスであるヴィクターからサマンサをエサに使って良いと言われ、彼女を追うも逃げられる。
最後はコナーを殺そうとしたが、結局は失敗して海に突き落とされ逮捕されてしまう。

ヴィクター・ウォン(演:ウィンストン・チャオ)
香港の裏社会を牛耳る男。表向きでは実業家として成功し、慈善活動をしている人物。
ウィンストン・チャオは代表作に『ウェディング・パンケット』、『1911』などがあります。
カジノで女が彼のスマートフォンを奪い、ちょうどエレベーターで来たコナーに渡る事に。
どんな手段でもコナーのスマートフォンを奪おうと、サマンサすらエサに使うクズ野郎。
スマートフォンで彼が黒幕だと思ったベニーだったが、残念ながら人違いで捕まえられず。
最後はサマンサを脅して怖がらせた事により、真の黒幕であるヤンに粛清された。

ヤン(演:エリック・ツァン)
サマンサの父親。ベニーの相棒。ヴィクターの罠にかかって体中に爆薬を巻き付けられる。
エリック・ツァンは代表作に『インファナル・アフェア』シリーズ、『イップ・マン/最終章』などがあります。
時計を形見にしてベニーに手渡してサマンサを頼むと、高台から飛んで爆散してしまう。
9年前に死んだと思われたが、実は生きていて、香港の裏社会を牛耳っていた黒幕である。
長年に渡ってサマンサを想っていて、彼女の写真を何枚も飾った船室で再会を果たす。
最後は沈んでいく船からサマンサを救い出すが、自身は娘の思い出がある船室に残った。

感想

個人的な評価

本作はジャッキー映画で史上最高のオープニング記録を樹立した作品となります。
ジャッキー・チェンは70年代後半から現在に至るまでアジア人俳優として世界的に最も成功した俳優として知られています。
日本でもジャッキー・チェンの人気は高く、彼の吹替を担当する石丸博也の声はもはや定番とも言えるだろう。
それぐらい日本人にとってジャッキー・チェンは身近なアクション俳優であり、彼自身も大変な親日家としても知られている。
そんなジャッキーは60歳を超えて未だにアクションをやっているが、さすがに第一線から退く事を口にしています。
もうジャッキーのアクションが見られないと思うかもしれないが、本作ではちゃんとアクションをやっています。
しかし、ジャッキーの代名詞だったスタント無しのアクションはもうなく、明らかにスタントマンを使っている感じでした。
さすがのジャッキーも年齢に勝てないのか、本作でのアクションも昔から見慣れているせいでスローに見えてしまう。
60歳を過ぎたジャッキーは見た目が若々しいけど、実際のアクションでは技のキレやスピード感がないのは残念に思えました。
どうしても以前のジャッキーを知っているので、本作でのスローなスピードは時代が流れている事を感じさせました。
ジャッキーがアメリカ人と組むバディ映画は、クリス・タッカーとの『ラッシュアワー』シリーズ、オーウェン・ウィルソンとの『シャンハイ』シリーズなどがある。
やはり、本作も似たようなパターンで最初はお互いにギクシャクしているが、段々と仲良くなって親友のような関係になる。
相棒となるジョニー・ノックスビルはコメディ俳優として上手く立ち回り、クリス・タッカーやオーウェン・ウィルソンとは違った雰囲気を出していました。
ジャッキー映画というのは約束された一定の面白さがあって、そこにジャッキー自身のアクションが加わる事でより面白くなる。
ですが、前述の通りの本作のジャッキーはスローモーションなアクションのせいで、プラスアルファの部分が非常に少なくなっている。
『ラッシュアワー』シリーズや『シャンハイ』シリーズと比べてしまうと、全体的なジャッキーのパワーが落ちているのは非常に残念でした。
個人的にはもうジャッキーはアクションから引退した方がいいと思わせるほど、今回のアクションのキレが悪すぎました。
ただ、それでも安心して楽しめる内容なので、以前のジャッキー映画を忘れて鑑賞すれば面白い作品だと思います。