作品紹介
公開年月 | 2018/12/14 |
---|---|
ジャンル | アクション/アドベンチャー/SF |
原作 | 鳥山明 『ドラゴンボールZ』 |
監督 | 長峯達也 |
脚本 | 鳥山明 |
製作 | 林田師博、冨永理生子 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
力の大会を終えて宇宙ではまだまだ見ぬ強者がいると分かった悟空は、更なる高みを目指すべく厳しい修行に励んでいた。
そんなある日、悟空とベジータの前にフリーザ軍が現れると、辺境の惑星から脱出したサイヤ人“ブロリー”と対峙する事になる。
フリーザの企みでブロリーは暴走すると、悟空とベジータは協力して戦うも圧倒的な戦闘力で窮地に立たされるのだった。
登場人物&出演者
・孫悟空/カカロット(声:野沢雅子)
主人公。地球育ちのサイヤ人。力の大会でジレンの強さに触発されて修行を続けている。
野沢雅子は代表作に『銀河鉄道999』、『ゲゲゲの鬼太郎』などがあります。
ベジータとの戦いの最中にフリーザがドラゴンボールを奪った事で奪い返すべく行動する。
フリーザが同行させたブロリーと対峙し、ベジータとともに戦いを挑むも押されてしまう。
フュージョンでベジータと合体してブロリーを圧倒し、チライたちにより勝負つかず。
最後は辺境の惑星に帰ったブロリーたちに物資を手渡し、彼らとの再会を約束した。
・ベジータ(声:堀川りょう)
悟空のライバル。サイヤ人の王子。野放し状態のフリーザを危惧して修行を続けている。
堀川りょうは代表作に『聖闘士星矢』、『名探偵コナン』などがあります。
悟空との戦いの最中にフリーザがやって来ると、同行したブロリーと拳を交えていく。
戦いの最中に成長するブロリーに押され、悟空が交代するも敵わず二人がかりで対決する。
極まったブロリーを倒すべくフュージョンを提案され、ブルマを助ける為に承諾する。
最後は暴走するブロリーを圧倒していくが、チライたちの行動により勝負つかずとなった。
・ブルマ(声:久川綾)
天才科学者。悟空の友人でベジータの妻。カプセルコーポレーションで多く発明をする。
久川綾は代表作に『ドラゴンクエスト/ダイの大冒険』、『美少女戦士セーラムーン』がある。
5歳若返る為にドラゴンボールを密かに集めるが、フリーザの手下たちに奪われてしまう。
ドラゴンボールとレーダーを取り返すべく、最後のドラゴンボールがある氷の大陸を目指す。
フリーザがやって来ると、悟空とベジータがブロリーを迎え撃ち、ずっと観戦していた。
最後は辺境の惑星へ帰ったブロリーの為に、食料や住居のホイポイカプセルを悟空に託す。
・ピッコロ(声:古川登志夫)
ナメック星人。元神様。遠くから悟空やベジータが対峙したフリーザたちの同行を知る。
古川登志夫は代表作に『Dr.スランプ』、『うる星やつら』などがあります。
ブロリーに苦戦していた悟空と交信するが、場違いな戦いを悟ってずっと静観していた。
覚醒したブロリーがフリーザと戦っている間、悟空の瞬間移動で一時的に避難してきた。
暴走していたブロリーを止めるべく、フュージョンをベジータに教えるべくやってみせた。
最後はフュージョンが完璧にできるまで付き合い、完成すると合体したゴジータを見送った。
・ビルス(声:山寺宏一)
第7宇宙の破壊神。地球のおいしい食べ物と昼寝の為に従者のウイスとともに滞在していた。
山寺宏一は代表作に『機動戦士ガンダム/逆襲のシャア』、『魔神英雄伝ワタル』がある。
フリーザたちがやって来るが、興味がないとしてブルマからブラの世話を押しつけられた。
最後はブラの面倒を見ている時に決着がついた事を知り、ようやく昼寝を再開した。
・ウイス(声:森田成一)
破壊神ビルスの従者で大神官の息子である天使。地球のおいしい食べ物を味わっていた。
森田成一は代表作に『BLEACH』、『戦国BASARA』などがあります。
フリーザたちがやって来ると、面白そうという事でブルマたちと氷の大陸まで同行した。
途中で暴走するブロリーがフリーザを倒し、飛び火で襲われる難なくかわしていた。
最後はフュージョンで合体したゴジータを見て、高い戦闘力に素晴らしいと褒めていた。
・レモ(声:杉田智和)
フリーザ軍の非戦闘員。コルド軍の時代から所属する。後方部隊の古参兵として活躍した。
杉田智和は代表作に『劇場版アクエリオン』、『劇場版銀魂』シリーズなどがあります。
フリーザ軍の再建をするべく、辺境の惑星から戦闘力の高い者を集める任務を担っていた。
チライとともにパラガスとブロリーの惑星を見つけると、多額の報酬を受け取っていた。
パラガスの教育方針に対して嫌悪感を持ち、ブロリーを助けようとチライとともに行動した。
最後は故郷へ帰ったブロリーの元にチライとやって来て、平穏に暮らす事を決めた。
・チライ(声:水樹奈々)
フリーザ軍の非戦闘員。銀河パトロールの宇宙船を盗み、追ってから逃げるべく軍に加入。
水樹奈々は代表作に『プリキュアオールスターズ』シリーズ、『劇場版NARUTO』シリーズなどがあります。
フリーザ軍の再建をするべく、レモとともに辺境の惑星で高い戦闘力の者を探していた。
パラガスとブロリーを見つけてフリーザに紹介し、レモと多額の報酬を受け取っていた。
復讐の為に間違った教育を受けたブロリーを不憫に思い、なんとか助けようと行動を取る。
最後は辺境の惑星に帰ったブロリーの面倒を見て、やって来た悟空に厳しい態度を見せた。
・フリーザ(声:中尾隆聖)
宇宙の大半を支配するコルド軍を引き継ぐ。父親のコルド大王よりも冷酷な性格を持つ。
中尾隆聖は代表作に『それいけ!アンパンマン』、『BLEACH』などがあります。
一度は悟空に倒されていたが、ウイスの力で復活してフリーザ軍を再建していた。
辺境の惑星にいたパラガスとブロリーがやって来ると、地球にあるドラゴンボールを狙う。
ブロリーを更なる覚醒させるべくパラガスを殺害するが、暴走する中で巻き込まれてしまう。
最後は逃げるチライたちを殺そうとするが、悟空に止められて、そのまま消え去った。
・ベジータ王(声:銀河万丈)
惑星ベジータの王。戦闘民族のサイヤ人をまとめ上げる戦略家。コルド大王に従っている。
銀河万丈は代表作に『機動戦士ガンダム』、『装甲騎兵ボトムズ』などがあります。
フリーザがコルド大王の後を継ぐと仕方なく従うが、息子ベジータに期待を寄せている。
高すぎるブロリーの戦闘力に脅威を感じると、辺境の惑星に飛ばして亡き者にしようとする。
最後は反旗を翻すとして、フリーザによって惑星とともに消滅させられてしまう。
・パラガス(声:宝亀克寿)
エリート階級出身のサイヤ人。高い潜在能力を持つブロリーに多大な期待を寄せていた。
宝亀克寿は代表作に『ストレンヂ/無皇刃譚』、『マジック・ツリーハウス』があります。
ベジータ王によりブロリーが辺境の惑星に飛ばされると、追いかけて見つけて育てる。
最強のサイヤ人にするべく厳しい訓練を経て、ベジータ王や他のサイヤ人に復讐を企む。
長らく辺境の惑星にいたが、やって来たチライたちに助けられてフリーザ軍に加わる。
最後はブロリーを覚醒するべく、フリーザによってあっさりと殺害されてしまった。
・ブロリー(声:島田敏)
パラガスの息子。サイヤ人。生まれた時からベジータよりも高い潜在能力を持っていた。
島田敏は代表作に『スクライド』、『うる星やつら』などがあります。
ベジータ王にサイヤ人を滅ぼす可能性があるとして、辺境の惑星に飛ばされてしまう。
チライたちによって発見されると、パラガスの復讐を遂げるべくフリーザ軍に加入する。
悟空やベジータと対峙し、その強さを本能的に理解して、有無を言わさず戦いを挑む。
最後は惑星へ帰ると、悟空から戦友として認められて、チライたちと平穏に暮らす事に。
感想
個人的な評価
本作は劇場版『ドラゴンボール』シリーズの第20作目で、アニメシリーズ『ドラゴンボール超』として劇場版第1弾となります。
サブタイトルの「ブロリー」は劇場版『ドラゴンボールZ』では過去に3作も登場している人気キャラクターです。
個人的にも『ドラゴンボール』で好きなキャラクターであり、どのような作品になっているのか気になっていました。
ブロリーというキャラクターは間違えなく最強のサイヤ人だが、その背景はあまりにも救われない可哀想なキャラクターでもあります。
それと『ドラゴンボール超』でどのように再構築していくのか気になったが、本作は非常に上手くやっていると思います。
前半ではブロリーと父親パラガスの復讐心、サイヤ人という種族がどのようなモノで、フリーザによって滅ぼされたダイジェスト的な展開は悪くない。
フリーザがサイヤ人を滅ぼしたが物語の中心じゃないので淡々とした展開だが、やはり、これもスピンオフとして見てみたい気持ちになりました。
ブロリーの生い立ちが過去作と違っていて、どうしても「カカロット」と連呼して襲って来るイメージがありました。
しかし、本作では単なる暴走するキャラクターではなく、父親の歪んだ復讐によって利用された純粋な心の持ち主として描いたのは良かったです。
これによって、暴走する強いだけのブロリーから、もっと人間味のあるキャラクターに生まれ変わったと思います。
個人的には「カカロット」と叫ばなくなったのは残念だが、ブロリーという悲劇が生んだキャラクターとして本作の方がいいと感じました。
しかも、今まで救われなかったブロリーが本作で救われる形になって、もっと深みで今後のシリーズに影響を与える存在になったのも嬉しい限りである。
もちろん、メインキャラである悟空やベジータは言うまでもなく存在感はあったが、特に物語をかき回す中心人物のフリーザが素晴らしかった。
冷酷非道で悟空にとって最大の巨悪も、今では噛ませ犬になってしまったが、それでも本作での悪巧みはキャラクターを引き立たせている。
フリーザがここまで表情豊かになったのは単純に面白いし、自分の張った罠に巻き込まれて痛い目に遭う点も面白かった。
あとは単純にアクションシーンがドキドキとワクワクを与えてくれるし、思い出補正もあるだろうけど、正統な進化している点も見逃せない。
過去作で見られる暴走して破壊の限りを尽くすブロリーもいいが、本作で人間味を持ったブロリーもまた違った魅力を放った作品だと思いました。