デッド・クリフ RE-3107

作品紹介

公開年月  2019/04/26
ジャンル  サスペンス/アクション
原作  なし
監督  ロクサーヌ・ベンジャミン
脚本  ロクサーヌ・ベンジャミン
製作  ロクサーヌ・ベンジャミン、クリストファー・アレンダー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ウェンディは山岳州立公園で季節限定で働く落ちこぼれの新人レンジャー。
シーズンの終わりに自分がしっかり仕事ができる事を周りに証明しようとするが、広大なバックカントリーの奥地で道を完全に失い、そこで謎の死体を発見する。
助けを求めるが無線バッテリーが切れ、更に人喰い熊の咆哮が聞こえ、ウェンディは救助が来るまで死体と一夜過ごす最悪の状況に陥るのだった。

登場人物&出演者

ウェンディ(演:カリーナ・フォンデス)
主人公。山岳州立公園で働く新人のレンジャー。遅刻の常習犯で同僚から無能だと言われる。
カリーナ・フォンデスは代表作に『サウスバウンド』などがあります。
子供向けのコース専門で、実際のヒッチハイクに関してはほとんど知識を持っていない。
男を漁りに来ている同僚と交代して、注意を促すビラを貼りつけるも勝手に遭難する。
遺体を発見して救助を待つが、無能でマヌケな行動により自分で自分を追い詰めていく。
最後は熊に襲われるも撃退スプレーで回避し、優秀な仲間たちに助け出される事になった。

レッド(演:ケイシー・アダムス)
遭難して遺体を発見したウェンディが遭遇した男。遺体の近くにいて勝手に調べていた。
ケイシー・アダムスは代表作に『ラスト・サバイバーズ』、『ブラインドスポッティング』などがあります。
すぐに駆けつけたウェンディから注意を受けるが、ナイフを持っていた事から警戒される。
先に現場を荒らさしたウェンディから余計な事をしないように言われ、そのまま立ち去った。
崖を登っていたウェンディの足を掴んで引っ張ろうとするが、蹴っ飛ばされて滑落した。
最後は実はウェンディが発見した遺体の主であり、彼女が見ていたのは幽霊だと判明した。

マヤ(演:エミリー・アルトハウス)
山岳州立公園のレンジャー。ウェンディとは友人で遅刻してきた彼女をフォローしていた。
エミリー・アルトハウスは代表作に『Sharing』、『The Strange Ones』などがあります。
レンジャーの仕事よりも男を漁りに来ていて、ターゲットと一緒に過ごそうと交代をせがむ。
ウェンディが交代を申し出るが、無能な彼女では務まらないと分かりながらも明言できず。
ビラ貼りをしていたウェンディとメールのやり取りをするが、そのせいでバッテリー切れに。
最後はウェンディが熊に襲われていたところで発砲して追い返し、冗談を交えて話しかけた。

クレイグ(演:ブローディー・リード)
山岳州立公園のレンジャー。ウェンディやマヤと仲が良く、仕事ができる有能なレンジャー。
ブローディー・リードは代表作に『All About Nina』、『Tone-Deaf』などがあります。
楽な展示係のシフトだったが、男漁りしたいマヤに交代をせがまれるも断っていた。
最後はマヤと交代すると宣言したウェンディに対して、正直に荷が重いと説明していた。

デイヴィー(演:マーティン・スパンジャーズ)
山岳州立公園のレンジャー。ウェンディに負けないほどの無能。なぜか自信を持っている。
マーティン・スパンジャーズは代表作に『鉄板スポーツ伝説』、『Spring Break’83 』などがあります。
仕事を舐めきった態度でこなしていたウェンディに声をかけ、気があるような素振りをする。
最後はウェンディを励まそうと自分の事を例えるが、同列にされてたくないと言われる。

サンドラ(演:ミランダ・ベイリー)
山岳州立公園のレンジャー。リーダーで朝のミーティングで心構えをしっかりと話していた。
ミランダ・ベイリーは代表作に『Dead & Breakfast』、『ボーン・ノーティス』がある。
当然のように遅刻してきたウェンディがひっそりと来た事も知って、呆れた顔で注意する。
ウェンディが勝手に遭難した事で本部との連絡中に出て、なんとか彼女を励ましていた。
最後は警察を説得して熊に襲われていたウェンディを助け出し、無能な部下を助ける事に。

感想

個人的な評価

本作は『サウス・バイ・サウスウエスト2019映画祭』にて上映された作品となります。
『サウスバウンド』や『XX』などで知られるロクサーヌ・ベンジャミンが監督と脚本を務めています。
山岳州立公園で働く新人レンジャーが遭難して、死体を見つけ、熊に遭遇して仲間に救出されるという単純な物語となります。
普通なら不運な事故で遭難する場合が多いのですが、本作の主人公は仕事ができない無能で自らの失敗で招いています。
本作のメインとなる遭難する過程まで主人公を無能なマヌケという設定になっています。
まず、主人公の仕事は注意を促すビラを貼りつけるだけだが、音楽を聴きながらやっている時点で相当舐めているのが分かります。
これが都会ならば分かるのですが、相手は大自然で主人公は遅刻の常習犯な上に同僚から無能だと言われています。
簡単なビラ貼りすらできないような主人公が勝手に遭難して、遺体を発見するも現場を荒らして、救出が遅くなると知って文句を垂れる。
そんな主人公に誰が共感するのかと聞きたくなるし、やっている行動のすべてが無能とマヌケさをさらけ出すだけで自業自得を体現していました。
これだけだとインパクトが薄いと思ったのか、メインの遭難とは関係ない遺体の幽霊を見るという展開もほとんど意味がなかった。
一時間に渡って勝手に遭難した無能でマヌケな主人公の頭の悪い行動を見守って、熊に襲われるも運良く助かって、有能な仲間たちに助け出されるという内容の作品。
映画際で上映されて一定の評価を受けたようで、逆にその映画際のレベルを疑ってしまう。
どうせ無能でマヌケな主人公を描くならば、徹底すれば面白くできたのに、すべては不運で片付けようとしたフォローが逆につまらなさを強調させてしまったと思います。