処刑山/ナチスゾンビ vs ソビエトゾンビ RE-3306

作品紹介

公開年月  2014/02/12
ジャンル  ホラー/コメディ
原作  なし
監督  トミー・ウィルコラ
脚本  トミー・ウィルコラ、スティッグ・フローデ・ヘンリクセン、ほか
製作  テリエ・ストロムスタット、ヒェティル・オムベリ
製作国  ノルウェー、アイスランド
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

雪山でゾンビの大群に襲われ、仲間や恋人、それに自分の右腕を失ったマーティン。
マーティンは奇跡的に一命を取り留めていたが、病院で目を覚ますとなぜかゾンビの腕が移植されていた。
その腕はナチゾンビ軍団のヘルツォーク大佐のモノで、マーティンはコントロールできずに殺戮を繰り返すのだった。

登場人物&出演者

マーティン・ヒッケルド(演:ヴェガール・ホール)
主人公。雪山でナチスの財宝を奪い、そのせいで仲間や恋人に右腕を奪われて逃げ延びた。
ヴェガール・ホールは代表作に『ザ・ハント/ナチスに狙われた男』、『クラシュ・ゾーン』などがあります。
ヘルツォーク大佐の右腕を繋げたせいで勝手に殺しをして、警察から殺人鬼として追われる。
戦争博物館でグレンと出会い、ヘルツォーク大佐の目的がヒトラーの虐殺命令だと知る。
ダニエルと合流してソビエト兵の復活を提案され、銃殺された雪山で成功させて大軍を作る。
最後はダニエルが戦車砲でヘルツォーク大佐を倒し、ハンナを復活させてセックスに励む。

ダニエル・ヘファーナン(演:マーティン・スター)
「ゾンビ・スクワッド」のリーダー。長年に渡ってゾンビ襲撃を説いてきたがバカにされる。
マーティン・スターは代表作に『無ケーカクの命中男/ノックアップ』、『スパイダーマン/ホームカミング』などがあります。
少年からマーティンについて連絡を受け、呪い系のゾンビだと断定して助けようとする。
ノルウェーに来てホームセンターで武器を調達し、スマホのGPSでマーティンの元に到着。
ナチスに対抗するべくソビエト兵の復活を提案して、見事に成功して大軍で迎撃した。
最後は負傷しながら戦車砲でヘルツォーク大佐の頭をふっ飛ばし、仲間とアメリカへ帰った。

ブレイク(演:イングリッド・ハース)
「ゾンビ・スクワッド」のメンバー。メガネっ娘。ダニエルのゾンビに対する考えに賛同。
イングリッド・ハースは代表作に『スコット・ピリグリム vs 邪悪な元カレ軍団』、『サンディ・ウェクスラー』などがあります。
ノルウェーから連絡を受けて現地まで遠いと嘆いていたが、ダニエルに説得されてしまう。
簡単に武器が調達できるノルウェーの恐ろしさを知り、危険な場所だとみんなと話していた。
ダニエルに言われてヘルツォーク大佐の足止めし、マーティンたちと合流して戦った。
最後はナチス兵に囲まれるが、ヘルツォーク大佐が倒されて助かってアメリカに帰国した。

モニカ(演:ジョスリン・デボアー)
「ゾンビ・スクワッド」のメンバー。赤毛の女性。スター・ウォーズの熱烈なオタクである。
ジョスリン・デボアーは代表作に『5時から7時の恋人カンケイ』、『サンダーロード』などがあります。
マーティンの右腕は本物のゾンビだとダニエルに言われ、説得されノルウェーにやって来た。
ブレイクと同じくノルウェーで簡単に武器が調達できる事に危険さと驚きを持っていた。
ヘルツォーク大佐の足止めをするべく作戦を立案し、グレンに大役を任せて手製爆弾で応戦。
最後はヘルツォーク大佐が倒されて助かり、スター・ウォーズの名言を残して帰国した。

グレン・ケネス(演:スティッグ・フローデ・ヘンリクセン)
ノルウェーにあるナチスの戦争博物館で働く。ゲイでファッションもそれっぽいが否定する。
スティッグ・フローデ・ヘンリクセンは代表作に『ドラゴンハート新章/戦士の誕生』、『クラッシュ・ゾーン』などがあります。
マーティンが殺人鬼だと新聞で分かるが、脅されてヘルツォーク大佐の記事まで案内した。
外でナチス兵による虐殺を見ていて、グロテスクな状況に思わず窓に吐いてしまう。
ブレイクとモニカと残って、ダニエルに言われた通りにヘルツォーク大佐の足止めをする。
最後はマーティンたちと合流し、ナチス兵に囲まれてゲイ告白する寸前に殺されてしまう。

スタヴァリン(演:デレク・ミアーズ)
ソビエト兵。ヘルツォーク大佐に部隊全員が捕虜となり、山道を作った後に銃殺された。
デレク・ミアーズは代表作に『エイリアン・インセプション』、『アリータ/バトル・エンジェル』などがあります。
ノルウェーの雪山で部下たちと凍土の下で眠っていたが、マーティンの力で復活を遂げる。
マーティンを主だと定め、過去に殺されたヘルツォーク大佐への復讐の為に部下と戦う。
側近の兵士すら簡単にぶっ殺していき、ヘルツォーク大佐とのタイマンでも圧倒する。
最後は別の兵士に背中をかち割られ、倒れたところでヘルツォーク大佐にトドメを刺された。

ヘルツォーク大佐(演:オルヤン・ガムスト)
ナチス・ドイツの残党。ゾンビ化して超人的な力を手にする。死体をゾンビに変えられる。
オルヤン・ガムストは代表作に『処刑山/デッド卍スノウ』、『ドラゴンハート新章/戦士の誕生』などがあります。
右腕を千切られて代わりにマーティンの腕を移植し、仲間を増やしながら都会を目指した。
戦争博物館で目的地を示す地図を入手し、展示していた戦車まで動かし虐殺任務を遂行する。
途中でブレイクたちに邪魔されるも気にせず、待ち構えるマーティンたちと激突した。
最後はスタヴァリンを倒し、マーティンをボコボコにするが、戦車砲を食らって死亡した。

感想

個人的な評価

本作は『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映された作品となります。
どうやら『処刑山/デッド卍スノウ』の続編ですが、まったく知らずに借りました。
ただ、本作はかなり親切で冒頭ではしっかりと前作のあらすじを見せてくれています。
なので、前作の知識がなくても問題がないし、主人公もちゃんと振り返ってくれるので、何があったのか一応把握できます。
本作はいわゆる感染するゾンビじゃなく、何か呪いを受けたゾンビで現代における王道とは少し違う印象があります。
呪い系のゾンビなので、言葉をしゃべるヤツもいれば、ちゃんと命令系統も生きていて兵士して任務を忠実に遂行しています。
何より指揮官であるヘルツォーク大佐が強い上に、死体を触っただけでゾンビにする力があるのは非常に面白いです。
ウイルスで感染するゾンビが食傷気味になっているので、逆にこの設定は面白いし、主人公がゾンビの腕を移植する設定もまた面白いです。
そして、本作のいいところは容赦なく人が死んでいき、それは子供だろうが、赤子を抱える母親だろうが、老人だろうが皆殺しにする徹底ぶりは素晴らしい。
グロテスクな描写もなかなか良く、人体を破壊するだけじゃなく、ちゃんと再利用して給油用のホースに大腸を使うところも良い。
更にナチス兵に対抗してソビエト兵を復活させる展開もワクワクさせられ、サブタイトルをしっかりと回収しているのは点も悪くないです。
ラストのバトルは純粋なゾンビ同士の殺し合いも新鮮で、決して銃を使わないところにこだわりを感じました。
本作はタイトルこそクソ映画もしくはゴミ映画のようなイメージがあるけど、意外にも良作でゾンビ映画としても設定が逆に新鮮で楽しめました。
しかし、ラストのバトルが少しばかり長すぎるし、主人公と悪役の殴り合いがずっと続くから飽きてしまうのは惜しいと感じました。