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ミラーズ/呪怨鏡 RE-2421

ミラーズ/呪怨鏡 RE-2421

作品紹介

公開年月  2015/09/10
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  スヴィヤトスラフ・ポドガイエフスキー
脚本  スヴィヤトスラフ・ポドガイエフスキー
製作  ダニール・マクホート、ゲオルギー・マルコフ、ほか
製作国  ロシア
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

アーニャは友人のマトヴェイたちと四人で古くから伝わる呪いの儀式を行っていた。
それは鏡の中から「スペードの女王」と呼ばれる悪霊を呼び出すというモノだが、実際には何も起こらず、一同は安堵しつつも拍子抜けしていた。
しかし翌日、マトヴェイがアーニャの前で心臓発作を起こし、更に翌日もまた一人と不審死を遂げてしまうのだった。

登場人物&出演者

アーニャ(演:アリナ・ババク)
主人公。鏡の中にいるスペードの女王を呼び出す儀式を実際に行った12歳の少女。
アリナ・ババクは代表作に『Schaste-eto』、『A zori zdes tikhie…』などがあります。
物語の主人公というよりは中心人物とも言えるが、結果として何もしていない。
強引に儀式をやらされ、スペードの女王を追い返す為に戦わせようとするなど不憫な扱い。
最後の方では『エクソシスト』のリーガンみたいな感じになって残念さが増した。

アントン(演:イゴール・クリプノフ)
アーニャの父親。自動車整備工。過去に不倫した事が原因でアーニャと別居している。
イゴール・クリプノフは代表作に『V tumane』、『Ledokol』などがあります。
スペードの女王が解放された事を言うアーニャを当初から信じていなかった。
状況がいよいよ本格的に危険が訪れて、娘を助ける為ならば、なんでもする覚悟を出す。
最後まで気になったのは途中でほっぽり出した仕事がそのままでスルーされている事。
納期がすぐに来ているのに、工場には一報もないのがどう考えも不自然すぎた。

カーチャ(演:ヴァレリヤ・ドミトリエヴァ)
アーニャの年上の女友達。儀式の時に怖がっていたアーニャに度胸を見せろと言われる。
ヴァレリヤ・ドミトリエヴァは代表作に『Edinichka』、『Nevesta』などがあります。
なぜかアーニャの父親に色目を使って、隙あらば迫ろうとするビッチな態度になる。
男友達はあっさりと殺されるのに、なぜか最後まで無傷で生き残るという優遇ぶりでした。

母親(演:エウゲニア・ロザ)
アーニャの母親。儀式を行った後、アーニャの状態を心配して父親を呼び出す。
エウゲニア・ロザは代表作に『Polyot fantazii』、『Motylki』などがあります。
呪いは信じず、父親と違ってずっと蚊帳の外にいたので娘がおかしくなったと思うだけ。
最後の方ではようやく現実を目の当たりにするが、そもそも存在が邪魔だったようだ。

セリョージャ(演:セルゲイ・ポホダーエフ)
アーニャの男友達。メガネをかけていて儀式の様子をずっとカメラで撮影していた。
セルゲイ・ポホダーエフは代表作に『裁かれるは善人のみ』などがあります。
呪いをなんとかしようと超常現象に詳しい専門家の力を借りようとする。
無線機を使ってスペードの女王と交信するなど活躍するも、それが仇となって犠牲に。

マトヴェイ(演:ヴァレンティン・サディキ)
アーニャの男友達。体格が良い。儀式の時にアーニャをからかおうと驚かせる。
ヴァレンティン・サディキは代表作に『Chastnoe pionerskoe』などがあります。
スペードの女王をバカにしたせいで、呆気なく最初の犠牲者になるマヌケ。

スミルノフ(演:ヴィラディミール・セレズニョフ)
超常現象の専門家。当初はセリョージャと知り合って相談を持ちかけられる。
ヴィラディミール・セレズニョフは代表作に『Simdrom Petrushki』などがあります。
状況が悪くなっていく事を察知し、アントンからの連絡を一方的に切ってしまう。
それでも自宅までやって来たアントンからの説得で仕方なく同行する事になる。

感想

個人的な評価

本作は珍しいロシア製のホラー映画となっている。
ロシア映画というのは、その歴史から国とは密接な関係があるのが特徴です。
過去のソビエトではプロパガンダとして利用され、より芸術性を求められました。
しかし、現在の資本主義に移行したロシアでは利益や大衆性が求められる。
そんな本作は近年で流行りつつある幽霊系映画をベースにしている。
基本は『リング』や『呪怨』に代表されるジャパニーズ・ホラーの要素が大きい作品。
一時は流行していたが、すぐに飽きられてしまい、廃れていたジャンルだった。
だが、そこに『ソウ』でジェームズ・ワン監督が『インシディアス』や『死霊館』を製作した事でジャパニーズ・ホラーの手法が見直された。
これが世界に広がって、ついにロシアがジャパニーズ・ホラーの手法を取り入れた。
ただ、本作は多くある幽霊系映画をベースにしているせいで寄せ集めな印象を受ける。
つまり、どの場面を見ても既視感のある光景ばかりで本作のオリジナリティが見えてこない。
それは逆に予定調和となって最底辺までいかないけど、最高点まで到達しない状態になる。
ある意味、教科書通りの作り方であり、そこから本来ならオリジナリティを加える。
本作はオリジナリティを加える部分が弱く、そもそもロシアである必要性がまったくない。
ここにロシア的な何かを加えれば、もっとオリジナリティが出て面白くなったはず。
手探り状態で製作したならば及第点かもしれないが、突出した部分がないのが痛いところ。
それでも一定の標準はクリアしているので、次の作品には期待できるかもしれない。

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